ギリシア哲学
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ギリシア哲学とは、かつて古代ギリシアで興った哲学の総称。ギリシャ哲学とも。
現在でいう哲学のみならず、自然学(物理学)や数学を含む学問や学究的営為の総称である。『列伝』を著したディオゲネスは、ポントスのヘイラクレイデスの言葉として、「哲学」、および「哲学者」という言葉を最初に用いたのはピュタゴラスであると述べている。彼によれは、哲学者は智者・賢人などとも呼ばれ、詩人もこれに含まれた。また、哲学について以下のようにまとめている。
- 哲学の起原は、アナクシマンドロスを始祖とするイオニア学派、ピュタゴラスを始祖とするイタリア学派に大別される。前者には、ソクラテスやプラトンをはじめとするアカデメイア学派が含まれ、後者に含まれる者として、パルメニデス、ゼノン、エピクロスがいる。
- 哲学は、自然学、 倫理学、論理学の三つの部門があり、まず自然学が発達し、次いでソクラテスが倫理学を加え、ゼノンが論理学を確立した。
- 論理学にはアカデメイア学派、キュレネ学派、エリス学派、メガラ学派、キュニコス学派、エレトリア学派、詭弁学派、ペリパトス学派、ストア学派、エピクロス学派に分類される。