シンガポール航空
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シンガポール航空 (SIA) | ||
---|---|---|
IATA SQ |
ICAO SIA |
コールサイン Singapore |
設立日 | 1947年 (Malayan Airways として) | |
ハブ空港 | チャンギ国際空港 | |
マイレージサービス | KrisFlyer, The PPS(Priority Passenger Service) Club | |
会員ラウンジ | SilverKris Lounge | |
同盟 | スターアライアンス | |
保有機材数 | 90機 | |
目的地 | 90都市 | |
親会社 | Singapore Airlines Ltd. | |
本拠地 | シンガポール | |
代表者 | Chew Choon Seng (CEO) | |
ウエブ: http://www.singaporeair.com/saa/ja_JP/ |
シンガポール航空(Singapore Airlines 略 SIA, 中国語 新加坡航空公司)はシンガポールの航空会社である。
目次 |
[編集] コードデーター
- IATA航空会社コード:SQ
- ICAO航空会社コード:SIA
- コールサイン:Singapore
- ボーイング社のカスタマーコード12
- IATA登録CIP番号:618
[編集] 沿革
- 1937年 マラヤンエアウェイズとして設立、運航を開始。
- 1963年 シンガポールがマラヤ連邦等と統合しマレーシア結成。
- 1965年 シンガポール共和国としてマレーシアから分離独立。
- 1967年 マレーシア・シンガポール航空(Malaysia-Singapore Airlines)へ改称
- 1972年10月 マレーシア航空を分離、新生シンガポール航空の発足。
- 1979年 東アジア及び東南アジア初のコンコルドによる定期航路開設(シンガポール~バーレーン経由~ロンドン)。ブリティッシュエアウェイズとの共同運航でBA所有の1機の右側面をBA塗装、左側面をSQ塗装したコンコルドがあり、当時話題となった。
- 2000年4月 スターアライアンスに加盟。
- 2000年10月、中華民国・台湾の台北中正国際空港(現台湾桃園国際空港)でシンガポール発台北経由ロサンゼルス行き006便、ボーイング747-400型機が間違えて工事中の滑走路へ進入、離陸滑走を開始し工事用車両と接触、機体は大破、炎上し乗員・乗客179人中83人が死亡、80人が重軽傷を負う。1972年の会社設立以来の大惨事となった。
- 2004年2月、ロサンゼルスへのノンストップ便が開設される。機材はエアバスA340-500を使用し、下記のニューヨーク直行便によって塗り替えられるまで世界最長のフライトであった。
- 2004年6月、ニューヨーク(ニューアーク)へのノンストップ便を開設。これにより、世界最長である18時間30分の超長距離定期航路が完成したと同時に、ヨーロッパ経由の路線を組み合わせて、世界一周航路が完成した。
- 2004年7月、日本-シンガポール間の直行便を全て全日空と共同運航便化。
[編集] 現在
世界の旅行雑誌でも、屈指の人気航空会社として不動の地位を築く。 愛される理由は、まず安全性。そして「最新鋭の翼とやさしいおもてなし」のコンセプトに基づく高レベルのサービス、これに尽きる。また、シンガポール本国への航空需要はそれほど多くないことから、乗り継ぎ客(特にヨーロッパとオーストラリアやニュージーランドを結ぶカンガルールートの利用者)を重視した路線設定を行っている。
ハード的には、最新鋭機をいち早く導入しその数は世界最多レベル。 保有機就航年数も平均約5年と、短いサイクルであり、安全性を裏付けるカギでもある。ただ、2000年には乗組員のミスによって台北国際空港で死者83名、負傷80名の事故を起こしており、利用者からの信頼を裏切っている。
機内では、サロンケバヤに身を包んだキャビンアテンダント(CA)が優美なサービスを提供。この点でも、評価が高い。
- ※ただし、サロンケバヤを着用しているのは女性CAで、実際には薄い青や紺色のジャケットを着用した男性CAが半分近く乗り込んでいる。もちろん、男性CAのサービスのレベルも高い。
- ※多民族国家であるシンガポールを反映して、CAも中国系、マレー系、インド系など、多くの民族から構成される。日本発着便には日本人CAも乗務している。
同社のスローガンは「A great way to fly」
現在では機材の更新に積極的でボーイング777-300ER・B787・A380・A350等の最新鋭機を積極的に導入することを進めている。また、シンガポール航空は2009年から2010年までに、エアバス社からA330-300型19機を、リースで導入する。A330型のリース契約は、A380型の引き渡し遅延に伴う供給不足を補う為、エアバス社がシンガポール航空に支払う、補償の一環とされている。
[編集] 就航路線
日本路線では東京(成田空港)・大阪(関西空港)・名古屋・福岡とシンガポールを結んでおり、東京経由、ロサンゼルス便もある。また、大阪発の一部便はバンコクに寄港する。さらに、2005年9月より成田空港-バンコク経由-シンガポール便が運航開始。2004年より全日空と相互でコードシェアを行い利便性を高めている その他地域は、シルク航空(シンガポール航空傘下で近距離国際線を受け持つ)と合わせて、ラテンアメリカを除くすべての地域へ就航している。
[編集] 便名と路線
(2006年夏季現在。Skysuite,Spacebed搭載機はB747-400シリーズのみ)
- SQ012/011= シンガポール-成田-ロサンゼルス B747-412
- SQ998/997=シンガポール-成田 B747-400シリーズ
- SQ996/995=シンガポール-バンコク-成田 B777-200シリーズ(3クラス。スペースベッド未搭載。)
- SQ982/981=シンガポール-名古屋 B777-200シリーズ(3クラス。スペースベッド未搭載。)
- SQ986/985=シンガポール-大阪 B777-200シリーズ(2クラス。スペースベッド未搭載。)
- SQ974/975=シンガポール-バンコク-大阪 B777-200シリーズ(2クラス。スペースベッド未搭載。)
- SQ984/985=シンガポール-大阪 B777-200シリーズ(2クラス。スペースベッド未搭載。)
- SQ990/989=シンガポール-福岡 B777-200シリーズ(2クラス。スペースベッド未搭載。)
[編集] 「クリスフライヤー」と「PPSクラブ」
シンガポール航空が運営する入会無料のマイレージプログラムは3種類あり、「クリスフライヤー(KrisFlyer)」と上級組織である「PPSクラブ」、2~12歳が入会できる「ヤングエクスプローラークラブ」という子供用プログラムがある。どちらも、シンガポール航空便及びシルク航空便をはじめとしたスターアライアンス加盟各社便、レンタカー、ホテルチェーンなどでマイルを貯めてスターアライアンス加盟各社の無料航空券、アップグレードの特典と交換できる。
13歳以上が対象の「クリスフライヤー」は申込手続をすればすぐに入会できるプログラムで、スターアライアンス加盟航空会社の他に、2006年現在どこのアライアンスにも属していないヴァージン・アトランティック航空による飛行マイルでもスターアライアンスゴールド会員資格が取得できる唯一のプログラムである。
一方「PPSクラブ」は自社便のビジネスクラス・ファーストクラスの乗客に特化したプログラムとして位置づけられており、その入会・会員資格維持条件として『シンガポール航空及びシルク航空のビジネスクラス・ファーストクラスに1年間で50,000マイル以上または25セクター以上搭乗して「クリスフライヤー」にマイルを加算する』と規定されている。 その最高級の会員である『ライフ・ソリティア・PPSクラブ(終身会員)』はPPSクラブと同条件で累積1,875,000マイル以上または1,000セクター以上の搭乗が必要になる(この1,875,000マイルをキロメートルに直す為に1.6をかけると300万kmになる)。
その入会条件の厳しさゆえに、「PPSクラブ」全会員がスターアライアンスゴールド会員扱いになる。
なお、全日空日本国内線往復無料航空券は25,000マイルで貰う事が出来る。
[編集] 子会社及び提携
シンガポール航空グループは50社以上の子会社及び資本提携会社で構成される:
[編集] 子会社
- Abacus 旅行システム (61.0%)
- カーゴコミュニティネットワーク (51.0%)
- SIA Engineering Company (86.6%)
- SIAEC グローバル (86.6%)
- SIAEC サービス (86.6%)
- シンガポールジャムコ (56.3%)
- SIA プロパティ (100%)
- シルクエアー (100%)
- シンガポール航空 (モーリシャス) (100%)
- SIA (モーリシャス) (100%)
- シンガポール航空カーゴ (100%)
- シンガポール空港 Duty-Free Emporium (96.8%, 休眠中)
- シンガポール空港ターミナルサービス (86.5%)
- 航空ランドリー&リネンサービス (86.5%)
- エアロログエキスプレス (Aerolog Express) (60.5%)
- アジア=パシフィック・スター (86.5%, 休眠中)
- カントリィフーズ (57.7%)
- SATS 空港サービス (86.5%)
- SATS ケータリング (86.5%)
- SATS セキリティサービス (86.5%)
- シンガポール航空機&ジェネラル保険会社 (100%)
- シンガポール飛行カレッジ (100%)
- Sing-Bi Funds (100%, 休眠中)
- トレードウインズ・ツアー&トラベル (100%)
[編集] 資本提携
- アジア航空貨物ターミナル (21.2%)
- アジアリーシング (21.0%)
- アジア・コンプレッサー技術サービス (Asian Compressor Technology Services) (21.2%)
- Asian Surface Technologies (25.1%)
- Aviserv (42.4%)
- 北京空港 Inflight Kitchen (34.6%)
- 北京航空機地上サービス会社 (34.6%)
- Combustor Airmotive Services (42.4%)
- イーグルサービスアジア (Eagle Services Asia) (42.4%)
- エバグリーン航空貨物サービス会社 (21.6%)
- エバグリーン航空サービス会社 (17.3%)
- Fuel Accessory Service Technologies (42.4%)
- International Aerospace Tubes Asia (28.9%)
- MacroAsia-Eurest ケータリングサービス (17.3%)
- モルディブ Inflight Catering (30.3%)
- Messier Services Asia (34.6%)
- Pan Asia Pacific Aviation Services (40.8%)
- PT JAS Aero-Engineering Services (42.4%)
- PT Pantai Indah Tateli (20.0%)
- PT Purosani Sri Persada (20.0%)
- PWA インターナショナル (42.4%)
- RCMS プロパティ (20.0%)
- Rohr Aero Services-Asia (34.6%)
- SERVAIR-SATS Holding Company (42.4%)
- Service Quality (SQ) Centre (50.0%)
- Taj Madras Flight Kitchen (25.9%)
- TAJ SATS 航空ケータリング (42.4%)
- Tan Son Nhat カーゴサービス (25.9%)
- タイガー航空 (49.0%)
- Turbine Coating Services (21.2%)
- ヴァージン・アトランティック航空 (49.0%)
[編集] ジョイントベンチャー
- International Engine Component Overhaul (IECO) (43.3%)
- シンガポール Aero Engine Services Private Limited (SAESL) (43.3%)
- シンガポ
[編集] 関連項目
- シンガポール航空インターナショナルカップ (競馬の国際G1レース。優勝馬にはシンガポール航空杯が贈られる。2006年にコスモバルクが優勝し、地方調教馬として国際G1初優勝。)
- 世界一周航空券
- ワールドビッグテニス
- マレーシア航空(1972年9月までMSA「マレーシア・シンガポール航空」として同一会社だった 参考図書:消えたエアライン 賀集章:著、山海堂:2003年刊)
- 操縦士 - 客室乗務員
- 整備士
- 機内誌
- コンコルド(ブリティッシュエアウェイズと共同でシンガポール―バーレーン―ロンドンを運行していた)
[編集] 外部リンク
スターアライアンス加盟航空会社 |
アジア・オセアニア:全日本空輸 | アシアナ航空 | タイ国際航空 | シンガポール航空 | ニュージーランド航空 北米・南米:ユナイテッド航空 | USエアウェイズ | エア・カナダ | ヴァリグ・ブラジル航空 地域会員:アドリア航空 | クロアチア航空 | ブルーワン |