ステレオ放送
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ステレオ放送(すてれおほうそう)は、音声多重放送の一種で、一般的には左右2chの音声信号での放送をいうが、2ch以上のマルチサラウンドステレオ放送もある。
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[編集] 概要
日本に於けるアナログ放送でのNTSCの拡張規格では、FM-FM方式により主音声と副音声が送信され、その2つの音声を利用して2chステレオ音声を実現している。
技術的詳細は音声多重放送を参照。また、ラジオのステレオ放送の歴史はラジオ記事のステレオ放送の章を参照。
地上波アナログ放送のテレビ番組に於いては、日本テレビ放送網(日テレ)が1978年10月にステレオ放送を開始した。1990年前後までは音楽番組や一部のスポーツ中継以外はほとんどの番組がモノラル放送であったため、各放送局共ステレオ放送の番組中に「ステレオ放送」のテロップを数回表示していた。しかし、ドラマなどのステレオ放送化が進んだ1990年代以降は一部の例外を除きステレオ放送のテロップ表示はされなくなった。
音声多重放送によるステレオ放送を実施している分野はいくつかに絞られる。
[編集] 情報・ニュース番組
[編集] ニュース番組
現在、定時放送ではテレビ朝日系の21時54分スタートの「報道STATION」と全国パートの「ANNスーパーJチャンネル(現在は土・日・祝含む。)」、CBCテレビでは「イッポウ(ローカルニュース枠のみ)」と「サタデー生ワイド そらナビ」、名古屋テレビ(メ~テレ)の「UP!」、ABCテレビの「ABC NEWSゆう」、テレビ大阪の「ニュースBIZ(ローカルニュース枠のみ)」、福島テレビの「Lばんスーパーニュース」と「FTVスーパーニュースWEEKEND」、IBCテレビの「ニュースエコー」、岩手朝日テレビの「IATスーパーJチャンネル」、ミヤギテレビの「Newsリアルタイムミヤギ」などが実施している。
また、過去にはテレビ朝日系の「ニュースステーション」、CBCテレビの「ユーガッタ!CBC(ローカルニュース枠のみ)」と「ユーガッタ!WeekEnd」、名古屋テレビ(メ~テレ)の「メ~テレワイドスーパーJチャンネル」、テレビ大阪の「ビジネス525」で実施された。
[編集] 情報番組
TBS系で放送されている「ピンポン!」(ニュースコーナーを除く)が実施している。
[編集] 邦画・映画・アニメ番組
[編集] テレビアニメ
アニメ枠はよみうりテレビの結界師、名探偵コナン、ABCテレビのふたりはプリキュアシリーズ、テレビ朝日系のあたしンちやクレヨンしんちゃんの他にも、テレビ東京系のポケットモンスターシリーズや遊戯王などである。1990年代後半以降に制作されているアニメ番組のほとんどがステレオ放送となっている。
[編集] 映画・邦画
映画枠では「ミナミの帝王」「あぶない刑事」「富豪刑事」「ウォーターボーイズ」などの1990年代以降に制作された邦画のほとんどがステレオ放送である。なお海外作品はほとんどが副音声放送であるが、字幕スーパーで放送する映画・ドラマでステレオ放送を採用している。
[編集] 日本のドラマ
地上波放送局のドラマ番組は、現在では日本テレビ系の火曜ドラマゴールド、TBS系の月曜ゴールデン(旧:月曜ミステリー劇場)やフジテレビ系の金曜プレステージ(旧:金曜エンタテイメント)、テレビ朝日系の土曜ワイド劇場やテレビ東京系の水曜ミステリー9(旧:水曜女と愛とミステリー)などで実施している。アニメと同様、1990年代後半からステレオ放送のドラマが増え、現在では大半のドラマがステレオ放送で制作されている。
[編集] クイズ・トーク・バラエティ番組
クイズ・トーク・バラエティ番組の場合は「SMAP×SMAP」(関西テレビ・フジテレビ系)の様な音楽的要素を含む番組はほぼすべてステレオ放送であるが、それ以外の番組は基準が曖昧で、放送局や制作責任者などの意向によりステレオ放送となるか否か分かれている様である。全般的に全国区ではNHKとテレビ東京系、関西ローカル枠では毎日放送などがバラエティ番組であってもステレオ放送としているものが比較的多い。他の民放大手はバラエティ番組の過半数がいまだモノラル放送で制作されている(しかしその中でも「クイズダービー」(TBS系)は、テレビ番組の音声多重放送が開始された1978年10月当時からステレオ放送であった。)。因みに、民放のレギュラー番組で初めてステレオ放送された番組も音楽やスポーツ番組ではなく、バラエティ番組のカテゴリに属する「TVジョッキー」(日本テレビ系、1978年10月1日放送分より)であった。
これらのジャンルの番組では、他のジャンルの様にすべての音源をステレオ収録するフル規格のステレオ放送と違い、スタジオ音声はモノラル収録でミキサーを通して加えられるBGMや効果音のみをステレオ音声で流す番組も多い。これは他のジャンルの番組の様に臨場感を演出する事よりも、ビデオデッキなどのCMカット機能を防止する事が主目的であると考えられる。また、スタジオの音声はモノラル番組と同等の品質であるが、ステレオ音声のBGMや効果音を多用する事により臨場感を補う手法を取っているという見方もある(「クイズ$ミリオネア」(フジテレビ系)や「ナイナイサイズ」(日本テレビ系)などがこれにあたる)。これらについてはフル規格のステレオ放送と比べて、制作手順の簡易化や予算の削減などを図っていると考えられる。
上記の他に、ステレオ制作で現在放送されている主なバラエティ番組はめちゃ×2イケてるッ!、はねるのトびら(以上フジテレビ系)、ぐるぐるナインティナイン(日本テレビ系)など、トーク番組ではきらきらアフロ(テレビ大阪制作・テレビ東京系)、※新婚さんいらっしゃい!(ABC制作・テレビ朝日系)など、クイズ番組は※さんまのスーパーからくりTV(TBS系)、※世界ウルルン滞在記、世界バリバリバリュー(以上毎日放送制作・TBS系)、クイズ!ヘキサゴンII(フジテレビ系)、※パネルクイズアタック25(ABC制作・テレビ朝日系)などがある(※印はフル規格ステレオ)。
[編集] スポーツ番組
日本テレビ系のスポーツうるぐす、フジテレビ系のすぽると!、テレビ朝日系のGet Sports、CBCテレビのサンデードラゴンズなどで実施している。