ソチ
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ソチ(ロシア語で Сочи, グルジア語で სოჭი, Sochi)はロシア連邦クラスノダル地方の都市。ロシア随一の保養地である。黒海に面し、グルジア・アブハジア自治共和国との国境に近い。人口は約314,000人。
6世紀から15世紀にかけて、この地域はアブハジア王に属し、この王によってアドレルやその他の町にも教会が建てられた。11世紀のビザンチン教会のバシリカ遺跡が現存している。15世紀から海外沿いがオスマン帝国に領有された。1829年に露土戦争の結果ロシアが奪回した。
ソビエト連邦時代に保養地として整備された。北のアナパやトゥアプセ、南のグルジア領(アブハジア)のガグラやピツンダなどの黒海沿岸のリゾート都市とともに、「ソビエト版リビエラ」ともいえるリゾート地帯を形成していた。雪をかぶった大コーカサス山脈を臨む美しい砂浜が広がる。気候は温暖。温泉を産し、多くの療養施設もある。毎夏には数百万人がソチを訪れる。
ソチからすぐ北にある西コーカサス山脈はユネスコの世界遺産(自然遺産)に選ばれている。
スターリンをはじめ、歴代のソビエト連邦、ロシアの指導者たちの別荘があり、プーチン大統領、イタリアのベルルスコーニ首相も毎夏、ソチを訪れている。
雄大なコーカサス山脈の他にも、美しい砂浜もあり、また気候も温暖で亜熱帯の植生でもあり、また公園やスターリン時代の様々な建築などで、休暇を過ごす人々で大変人気がある。
スポーツ設備も充実しており、ソチのテニス・スクールはマリア・シャラポワやエフゲニー・カフェルニコフらを育てた。ロシアサッカー連盟もソチに年間を通じて利用できるナショナルチームの練習施設を建設することを発表した。ソチは2014年冬季オリンピックの開催都市に立候補している。
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