ホノルルマラソン
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ホノルルマラソン (Honolulu Marathon) は、毎年12月第2日曜日にアメリカ合衆国ハワイ州オアフ島ホノルル市で開催されるロードレース(マラソン)大会のタイトルである。2005年現在は日本の航空会社・日本航空(JAL)が協賛しており、現在の正式大会名は「JALホノルルマラソン」となっている。2005年12月11日の大会で33回目を迎えた。第34回大会は2006年12月10日開催予定。
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[編集] 概要
コースは、アラモアナ公園をスタート、一旦ダウンタウンに向かった後アラモアナに戻り、その後ワイキキを通りダイヤモンドヘッド、ワイアラエ・ビーチを眺め、カラニアナオレ・ハイウェイを通ってハワイカイを折り返し、カピオラニ公園をゴールする42.195km (26.2マイル) のフルマラソンコースで、一般部門と車椅子部門の2部門で構成されている。通常フルマラソンのスタート時刻は午前5時、車いす部門はそれに先立つ4時55分となっている。また一般部門では総合表彰とは別に各年代の上位選手を対象にした表彰、また予め登録された3名1組によるチームの合計タイムで競うチーム部門(3名の合計年齢及び男女の構成状況による9つのカテゴリー)を対象とした表彰もある。
1973年に第1回大会を開いた。この当時は地元ハワイ州に在住しているジョギング愛好家162人によって行われたが、その後は年々参加者を増やしていき、1982年の第10回記念大会で1万人を突破し、日本人参加者も増大した。1992年の第20回記念大会以後は毎年2~3万人程度が参加。日本人ランナーも2001年のアメリカ同時多発テロ事件の影響で1万人を下回った時以外は常に全参加者の半数以上を占めている。このため、現在の大会公式スポンサーは、ナイキ社以外、冠スポンサーのJALも含め全て日本企業となっている。
アメリカ合衆国ではニューヨークシティーマラソン、ボストンマラソン、シカゴマラソンと並ぶ全米4大マラソン大会の一つではあるが、マラソンとしては高温下、また風が強い中で行われるという気象条件、さらにコースのアップダウンなどの条件が厳しいため、先述の3箇所のマラソンと違い、世界記録が決して出ないコースとも言われ、実際大会最高記録は、男子が2時間11分12秒 <ジミー・ムインディ (ケニア、2004年)>、女子が2時間27分33秒 <リュボフ・モルグノワ(ロシア、2004年)> と、男女とも比較的平凡な記録である。
但し大会の特徴の一つとして、時間制限を設けていないこと(ゴール時間および参加標準記録。但しゴールゲートは16時台を目処に撤去され、それ以降ゴールした参加者のゴールタイムは手動計時となる)や、満7歳以上の健康な人なら誰でも参加できることも手伝って、健康づくりのために参加している一般市民ランナーや、フルマラソン初参加のランナーも多く、「世界一の市民マラソン大会」「ジョガーの祭典」とまでいわれる。
またフルマラソン、車いすマラソン部門のほか、フルマラソンスタートの約25分後にスタートし、カピオラニ公園まで約10kmを歩く「レースデー・ウォーク」(開始当時の呼称は「メイヤーズ・ウォーク」)も行われている。
[編集] 男子歴代優勝者
年度 | 優勝選手名 | アルファベット表記 | 国籍 | 優勝タイム |
---|---|---|---|---|
1973年 | ダンカン・マクドナルド | Duncan Macdonald | アメリカ合衆国 | 2:27:34 |
1974年 | ジェフ・ギャロウェイ | Jeff Galloway | アメリカ合衆国 | 2:23:02 |
1975年 | ジャック・フォスター | Jack Foster | ニュージーランド | 2:17:24 |
1976年 | ダンカン・マクドナルド | Duncan Macdonald | アメリカ合衆国 | 2:20:37 |
1977年 | ジェフ・ウェルズ | Jeff Wells | アメリカ合衆国 | 2:18:38 |
1978年 | ジョン・カードング | Don Kardong | アメリカ合衆国 | 2:17:05 |
1979年 | ディーン・マシューズ | Dean Matthews | アメリカ合衆国 | 2:16:13 |
1980年 | ダンカン・マクドナルド | Duncan Macdonald | アメリカ合衆国 | 2:16:55 |
1981年 | ジョン・アンダーソン | Jon Anderson | アメリカ合衆国 | 2:16:54 |
1982年 | デービッド・ゴードン | David Gordon | アメリカ合衆国 | 2:15:30 |
1983年 | ケヴィン・ライアン | Kevin Ryan | ニュージーランド | 2:20:19 |
1984年 | ホルヘ・ゴンザレス | Jorge Gonzales | プエルトリコ | 2:16:25 |
1985年 | イブラヒム・フセイン | Ibrahim Hussein | ケニア | 2:12:08 |
1986年 | イブラヒム・フセイン | Ibrahim Hussein | ケニア | 2:11:43 |
1987年 | イブラヒム・フセイン | Ibrahim Hussein | ケニア | 2:18:26 |
1988年 | ジャンニ・ポリ | Gianni Poli | イタリア | 2:12:47 |
1989年 | シモン・ロバート・ナアリ | Simon Robert Naali | タンザニア | 2:11:47 |
1990年 | シモン・ロバート・ナアリ | Simon Robert Naali | タンザニア | 2:17:29 |
1991年 | ベンソン・マシャ | Benson Masya | ケニア | 2:18:24 |
1992年 | ベンソン・マシャ | Benson Masya | ケニア | 2:14:19 |
1993年 | 李鳳柱 | Bong-Ju Lee | 韓国 | 2:13:16 |
1994年 | ベンソン・マシャ | Benson Masya | ケニア | 2:15:04 |
1995年 | ジョサイア・チュグワネ | Josia Thugwane | 南アフリカ共和国 | 2:16:08 |
1996年 | エリック・キマイヨ | Erick Kimaiyo | ケニア | 2:13:23 |
1997年 | エリック・キマイヨ | Erick Kimaiyo | ケニア | 2:12:17 |
1998年 | ムバラク・フセイン | Mbarak Hussein | ケニア | 2:14:53 |
1999年 | ジミー・ムインディ | Jimmy Muindi | ケニア | 2:16:45 |
2000年 | ジミー・ムインディ | Jimmy Muindi | ケニア | 2:15:19 |
2001年 | ムバラク・フセイン | Mbarak Hussein | ケニア | 2:15:09 |
2002年 | ムバラク・フセイン | Mbarak Hussein | ケニア | 2:12:29 |
2003年 | ジミー・ムインディ | Jimmy Muindi | ケニア | 2:12:59 |
2004年 | ジミー・ムインディ | Jimmy Muindi | ケニア | 2:11:12 |
2005年 | ジミー・ムインディ | Jimmy Muindi | ケニア | 2:12:00 |
[編集] 女子歴代優勝者
年度 | 優勝選手名 | アルファベット表記 | 国籍 | 優勝タイム |
---|---|---|---|---|
1973年 | ジューン・チュン | June Chun | アメリカ合衆国 | 3:25:31 |
1974年 | シンディ・ダリンプル | Cindy Dalrymple | アメリカ合衆国 | 3:01:59 |
1975年 | ジャクリーン・ハンセン | Jacqueline Hansen | アメリカ合衆国 | 2:49:24 |
1976年 | キム・メリット | Kim Merritt | アメリカ合衆国 | 2:44:44 |
1977年 | シンディ・ダリンプル | Cindy Dalrymple | アメリカ合衆国 | 2:48:08 |
1978年 | パティ・リヨンズ | Patti Lyons | アメリカ合衆国 | 2:43:10 |
1979年 | パティ・リヨンズ | Patti Lyons | アメリカ合衆国 | 2:40:07 |
1980年 | パティ・リヨンズ・カタラノ | Patti Lyons Catalano | アメリカ合衆国 | 2:35:26 |
1981年 | パティ・リヨンズ・カタラノ | Patti Lyons Catalano | アメリカ合衆国 | 2:33:24 |
1982年 | アイリーン・クローガス | Eileen Claugus | アメリカ合衆国 | 2:41:11 |
1983年 | アニク・ロワール=レブレトン | Annick Loir-Lebreton | フランス | 2:41:25 |
1984年 | パティ・グレー | Patti Gray | アメリカ合衆国 | 2:42:50 |
1985年 | カーラ・ビュースケンス | Carla Beurskens | ニュージーランド | 2:35:51 |
1986年 | カーラ・ビュースケンス | Carla Beurskens | ニュージーランド | 2:31:01 |
1987年 | カーラ・ビュースケンス | Carla Beurskens | ニュージーランド | 2:35:11 |
1988年 | シンディ・ウェルテ | Cyndie Welte | アメリカ合衆国 | 2:41:52 |
1989年 | カーラ・ビュースケンス | Carla Beurskens | ニュージーランド | 2:31:50 |
1990年 | カーラ・ビュースケンス | Carla Beurskens | ニュージーランド | 2:33:34 |
1991年 | リトヴァ・カイヤ・レメッティネン | Ritva Kaija Lemettinen | フィンランド | 2:40:11 |
1992年 | カーラ・ビュースケンス | Carla Beurskens | ニュージーランド | 2:32:13 |
1993年 | カーラ・ビュースケンス | Carla Beurskens | ニュージーランド | 2:32:20 |
1994年 | カーラ・ビュースケンス | Carla Beurskens | ニュージーランド | 2:37:06 |
1995年 | コリーン・デ・ロイク | Colleen De Reuck | 南アフリカ共和国 | 2:37:29 |
1996年 | ラミラ・ブラングロワ | Ramilya Burangulova | ロシア | 2:34:28 |
1997年 | スヴェトラーナ・ワシリエワ | Svetlana Vasilieva | ロシア | 2:33:14 |
1998年 | イリナ・ボガチェワ | Irina Bogacheva | キルギスタン | 2:33:27 |
1999年 | イリナ・ボガチェワ | Irina Bogacheva | キルギスタン | 2:32:36 |
2000年 | リュボフ・モルグノワ | Lyubov Morgunova | ロシア | 2:28:33 |
2001年 | リュボフ・モルグノワ | Lyubov Morgunova | ロシア | 2:29:54 |
2002年 | スヴェトラーナ・ザハロワ | Svetlana Zakharova | ロシア | 2:29:08 |
2003年 | 早川英里 | Eri Hayakawa | 日本 | 2:31:56 |
2004年 | リュボフ・モルグノワ | Lyubov Morgunova | ロシア | 2:27:33 |
2005年 | オレシャ・ヌルガリエワ | Olesya Nurgalieva | ロシア | 2:30:24 |
[編集] 過去の日本からの主な参加者
名前は50音順
[編集] マラソン選手
- 浅井えり子
- 川嶋伸次
- 谷川真理
- 野口みずき - ランナーとしてではなく、2004年、第32回大会のスターターとしてのみ参加。
- 早川英里 - 2003年、第31回大会で女子の部優勝。過去一般部門日本人唯一の優勝者。
- 山口衛里
[編集] 車いすマラソン
[編集] 芸能人・有名人
- 押切もえ
- 海東健
- 片山右京
- 金田美香
- 上岡龍太郎
- 蒲生麻由
- 川藤幸三
- 川村ひかる
- 久保田智子(TBSアナウンサー)
- 郷ひろみ
- 坂口憲二
- 佐々木主浩 - ランナーとしてではなく、2001年、第29回大会のスターターとしてのみ参加。
- サバンナ
- リサ・ステッグマイヤー
- 太平サブロー
- 高石ともや
- たむらけんじ
- チュートリアル
- $10
- トミーズ健
- トミーズ雅
- ザ・ドリフターズ
- とんねるず
- 永井大
- 中西哲生
- なかやまきんに君
- 西村知美
- 間寛平
- 長谷川理恵
- 蜂谷薫(毎日放送アナウンサー)
- パンツェッタ・ジローラモ
- FUJIWARA
- 眞鍋かをり
- 水玉れっぷう隊
- 宮川大助・花子
- 村上春樹
- キートン山田
- 山本美憂
他
[編集] レースデーウォーク
[編集] 日本でのテレビ・ラジオ放送
日本ではこの大会の模様を後日ドキュメンタリーの形で放送しているが、大会創設当初はフジテレビジョンが火曜ワイドスペシャルなどの枠で放送し、その後は現在に至るまで東京放送で放映している。TOKYO FMでは過去に何度か日曜深夜の放送休止の時間に全国ネットで関連番組を放送したことがあったが、中継ではなくむしろバラエティ的な作りであった(英語が出来ないアナウンサーを走らせて女性外人走者にインタビューをさせる企画等)。