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マークルック(หมากรุก、マックルックとも)は、タイで盛んな将棋類であり、二人で行なうボードゲーム(盤上遊戯)の一種である。
[編集] ルール
[編集] 基本ルール
- 縦横8マスの線の引かれた盤を用いる。駒はマスの中に置かれる。
- 競技者双方が交互に、盤上にある自分の駒を一回ずつ動かす。
- 駒は双方が6種16枚持ち、それぞれ動きが決まっている。
- 自分の駒を動かすとき、動く先に相手の駒があるとき、その駒を取ることが出来る。取られた駒は盤面から除去する。
- 相手のクンを詰めることで勝ちになる。
- ステイルメイトにするような手は禁じ手。
- 千日手は引き分け。ただし連続王手の千日手は王手をかけている側が手を変えなければならない。
[編集] 引き分け規定
- 片方が裸王(クン1枚だけ)になり、かつ昇格していないビアがいない場合、裸王の側が手番に宣言できる。裸王の側がその時点の相手の駒によって決まる手数分だけ逃げ切れば引き分けとなる。以下その決め方。
- 相手にルアが2枚あれば8。1枚なら16。
- ルアがなく、コーンが2枚あれば22。1枚なら44。
- ルアもコーンもなく、マーが2枚あれば32。1枚なら64。
- メットとビアガーイしかなければ、枚数に関わらず64。
- 以上を基本点として、これらから盤上の全駒数(双方のクン含む)を引いた数が手数になる。たとえば相手がコーン1枚、マー2枚、ビアガーイ2枚ならば44(基本点)-7(駒数)=37手逃げ切れば引き分け。
- 次の組み合わせは駒枯れで引き分けとなる。
-
優勢側 |
劣勢側 |
繋がったビア2枚と離れたビア1枚 |
ビア1枚 |
マー1枚とコーン1枚とビア1枚 |
ビア2枚 |
ルア1枚 |
ビア3枚、またはマーかコーン1枚とビア1枚 |
コーン1枚とマー1枚 |
コーン1枚、またはマー1枚 |
ルア1枚とビア1枚 |
ルア1枚 |
コーンかマー1枚とビア2枚 |
ルア1枚 |
コーンかマー1枚とビア3枚 |
ルア1枚とビア1枚 |
ルア1枚とコーンかマー1枚 |
ルア1枚 |
繋がったビア4枚 |
ルア1枚とビア1枚 |
ルア2枚 |
ルア1枚とコーンかマー1枚 |
- 双方にクン以外の駒があり、かつ昇格していないビアがいない場合、手番の側が宣言できる。宣言された側が64手以内にクンを詰められなければ引き分けとなる。
[編集] 初期配置図
ルア |
マー |
コーン |
メット |
クン |
コーン |
マー |
ルア |
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ビア |
ビア |
ビア |
ビア |
ビア |
ビア |
ビア |
ビア |
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ビア |
ビア |
ビア |
ビア |
ビア |
ビア |
ビア |
ビア |
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ルア |
マー |
コーン |
クン |
メット |
コーン |
マー |
ルア |
[編集] 駒の動き
駒 |
動き |
クン(ขุน、Khun、王) |
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全方向に1マス動ける。 |
ルア(เรือ、Rua、船) |
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縦横に何マスでも動ける。飛び越えては行けない。 |
コーン(โคน、Khon、根) |
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前と斜めに1マス動ける。銀将と同じ。 |
マー(ม้า、Ma、馬) |
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ナイトや八方桂と同じ。 |
メット(เม็ด、Met、種) |
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斜めに1マス動ける。 |
ビア(เบี้ย、Bia、貝) |
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前に1マス動ける。ただし駒を取る時は斜め前に1マス動く。ポーンと同じ。 奥の3段以内に入るとビアガーイに成れる。 |
ビアガーイ (เบี้ยหงาย、成ったビア) |
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斜めに1マス動ける。メットと同じ。 |
[編集] 日本将棋との共通点
マークルックは他の将棋類と比較すると、日本将棋と共通点が多く見られる。
日本将棋の銀将と同じ動きをするコーンという駒があること、歩兵に該当する駒であるビアの初期配置が手前3段目であること、奥の3段で駒が成ることなどである。