ロマンシング サガ -ミンストレルソング-
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ロマンシング サガ -ミンストレルソング- Romancing SaGa: Minstrel Song |
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---|---|
ジャンル | コンピュータRPG |
対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | スクウェア・エニックス |
発売元 | スクウェア・エニックス |
人数 | 1人用 |
メディア | DVD-ROM1枚 |
発売日 | 2005年4月21日 UH版:2006年5月11日 |
価格 | 7,140円(税込) UH版:2,940円(税込) |
売上本数 | 約45万本 |
『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』 (Romancing SaGa: Minstrel Song) は、スクウェア・エニックスから発売されたプレイステーション2用コンピューターRPG。日本国内では2005年4月21日に発売。また、2006年5月11日には廉価版『アルティメットヒッツ ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』として再発売された。
目次 |
[編集] 概要
1992年に発売された『ロマンシング サ・ガ』のアレンジで、基本ストーリーや世界観、8人のキャラクターのうちから主人公を選ぶフリーシナリオシステム、イベントランクなどは共通するが、システム面においては過去のサガシリーズからの要素が集約されており、ほぼ完全な新作といってよい。2006年には廉価版の「アルティメットヒッツ」シリーズとして再リリースされた。ミンストレルソング初版との違いはなく、ケースイラストが若干異なるのみ。
プロデューサーの河津秋敏によれば、99年発売の『サガ フロンティア2』の頃からリメイクを構想していたという。企画の段階から、旧作の世界観やストーリーは維持しつつも、キャラクターや背景などは一新する方向性で開発は進められ、キャラクターデザインやデフォルメ等身、フルボイス、クラス、マップアビリティなどの新要素が話題を呼び古参ユーザーからは賛否両論。
特にキャラクターデザインに関しては不評で、当初キャラクターザデイン担当として発表された(後にアートディレクターと修正)直良有祐氏への非難が集中した。実際はチームによるデザインで直良氏の役目は主にそれを絵にすることだったようだが、現在もしばしば叩きの目印として槍玉にあげられる。一部のファンから「たのみこむ」で旧デザインへの復帰を求める署名活動に近いものも行われた。
[編集] スタッフ
[編集] 制作スタッフ
[編集] 音楽
- 伊藤賢治
- 通称イトケン。GB版『Sa・Ga2 秘宝伝説』以降サ・ガシリーズの音楽を度々担当している。ロマンシングサ・ガはSFC版から担当、サ・ガシリーズに今作復帰。「メヌエット」「涙を拭いて」以外の曲は全て彼の手によるもの。
[編集] ストーリー
創造神マルダーが創ったというマルディアス。かつて三邪神デス、サルーイン、シェラハは恐ろしいモンスターを率い、神々の王エロールと人間達に戦いをしかけた。戦いの末、デス、シェラハはその力を封じられ、戦いをやめた。しかし、サルーインは最後まで戦いを止めようとはしなかった。人間の英雄ミルザと戦いの果て、エロールが生み出した十種の宝石「ディステニィストーン」によってサルーインは封じられた。
ミルザもまた命を失った。
それから1000年。結界の力は弱まり、邪神は復活しつつあった……。
[編集] システム
まずキャラクターのステータス成長に関するシステムは、SFC版と同様に戦闘勝利後の経験値獲得の形を採らず、戦闘時の行動選択によりその行動を参照する能力が上がるシステムを採用している。
キャラクター間での能力にばらつきはあるし、ゲーム開始直後やサブキャラクター加入直後などはキャラクターの能力は大概において低い。しかしどのキャラクターを選択し使用しても、根気良く体術を使えば体力や力などが、術を使い続ければ知力や魅力などが上がるように設定されており、LP(一部例外は除く)以外のステータスは向上が可能になっている。
成長システムにおいて重要な要素として「ジュエル(宝石)」があり、旧作ではゲーム内の通貨単位であったが、今作ではダンジョン・フィールド・バトルなど様々な面で欠かせない「スキル」を覚えるために必要な通貨的な役割を担う。「ジュエル」はモンスターとの戦闘やイベントクリア後の報酬として得ることが出来る。
また、戦闘勝利後、敵の強さに応じてポイントが計上され(プレイヤーからは確認できない)、ポイントに応じて敵が強くなり、またイベントの発生・終了が起こるようになっている。主人公の行動と関わりなく事態が進行することで、主人公もまた世界の中に生きる一人に過ぎない存在であることを表現している。難易度はリメイク前ほどではないが、味方の戦闘経験の質・量によって敵も強くなるため難易度が上がる場合もある。
街・ダンジョン間の移動は基本的に地図上の移動ですみマップを歩行しない(例外もある)。また、ダンジョン内でモンスターが目に見えるシンボルで徘徊しており、これに接触すると戦闘が開始される。モンスターは接近した主人公に気づくと追跡してくる。
武器・防具・アイテムなどの購入には「金」を使用し、「金」も「ジュエル」と同じくイベントによる報酬やモンスターとの戦闘に勝利することで得ることができる。しかし、モンスターはお金を持っていないことも多く、イベント以外で資金を増やすのはかなり難しい。宝箱の探索や、モンスターから得られる戦利品の換金も重要な収入源となる。ちなみに、旧作では「10000金=1ジュエル」というレートになっており、今作における「ジュエル」とは、前述のとおり全く異なるものになっている。
バトルシステムでは、ロマンシングサガシリーズからの「技」の「閃き」や、サガフロンティアシリーズからの「連携」に加え、新要素として陣形や行動順、技など特定条件で発動する連携「陣」などが盛り込まれている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
[編集] 8人の主人公たち
-
- アルベルト
- イスマス城城主ルドルフの息子。弟思いの姉ディアナをもつ。ナイトハルトを尊敬している。ある事件をきっかけに離れ離れになってしまったディアナを探す旅に出る。かなりの坊ちゃん育ちで世間知らず。そのせいか年の割に非常に堅い性格で、身分や見た目を重んじる。
- シフ
- 一面を雪で覆われた地、バルハラント。その辺境にあるガトの村に暮らすバルハル族の女戦士。バルハル族一二を争う男勝りの戦士で族長ガトの信頼も厚い。突然現れたモンスターの大群の発生原因を突き止めるために旅に出る。女らしさを感じさせない筋肉質な体を誇る大人の女性であり、獣の頭骨を加工した兜が特徴的。物事の判断基準は「バルハラント」中心。強いか弱いか、この要素が彼女の基準を大きく占める。
- グレイ
- マルディアスに眠る財宝を求め、各地を旅する冒険者。その髪と瞳の色からグレイと名付けられた青年。その素性を知るものは誰もいない。性格は一見冷徹や近寄り難そうに見えるが、ぶっきらぼうな性格がそのように見せているだけでお茶目な一面も持つ。心の中にある強い信念と自らの強さを信じており、自分の信じた道は絶対に揺らぐ事はない。
- アイシャ
- 広大な草原ガレサステップに遊牧民として暮らす、タラール族の族長ニザムの孫娘。子供の頃から馬に乗るのが大好きだった少女、タラール族独特の微妙な衣装を身にまとっている。持ち前の抑えきれない好奇心から各地を旅する事になる。
- ジャミル
- 主に南エスタミルを拠点に、相棒ダウドと共に泥棒に励む盗賊。身なりは細く小さいが、しっかりした(ちゃっかりした)性格の青年。神話の中に出てくる「ディステニィストーン」を求める旅に出る。ドラゴンに対して敏感肌、危険を避け、戴ける物は全部頂いて行く主義。幼なじみのファラがお気に入り。ファラに盗んだ装飾品を、ファラのお袋さんにその上がりを分けることもしばしば。
- クローディア
- バファル帝国の皇女。美人(グレイ評)の妙齢の女性。メルビルでの危険から逃れるため、赤子の頃に迷いの森の魔女オウルに預けられ育てられる。そのためか人といるのが好きではない。本人は自分の出生の秘密を知らず、森の番人として生きていたが、バファル帝国親衛隊のジャンとの出会いによって再びバファルでの政治争いに巻き込まれて行く。
- ホーク
- サンゴ海のアジト「パイレーツコースト」を拠点にゲッコ族のゲラ=ハ以下「レイディラック号」船員と共に、通りがかる商船を襲う海賊。「殺さず」の信念でブッチャーと対立する。腕っ節が強く、三つ編みにした長い顎髭とはだけた服装が印象的。船を失って以来自嘲しており自らを「陸に上がったカッパ」と称す。
- バーバラ
- 大陸を繋ぐ道「ニューロード」を旅する旅芸人の踊り子。大人の色香を漂わせる女性。エルマンからは姐さんと呼ばれている。ふとした出来事から「ディステニィストーン」を得、その運命に巻き込まれることになる。
[編集] 他の登場人物・キャスト
-
- ガラハド
- ミルザに剣とその身を捧げた大柄な戦士。グレイの冒険仲間。話しがくどい。LPが18もある。SFC版からの年月の間に彼に何があったのか、以前と比べて頭が大幅に進化(退化?)している。伝説の武器「アイスソード」を一目見た時から欲しがっている。
- ゲラ=ハ
- ゲッコ族出身の若者(らしい)。非常に礼儀正しい。上記ゲッコ族の例の様に、大半のゲッコ族は「か(ka)」「が(ga)」を上手く発音できず、「きゃ(kya)」「ぎゃ(gya)」と発音してしまうが、彼とゲッコ族の長の2匹だけは「か(ka)」「が(ga)」の発音が正確に行なえる貴重なゲッコ族であると確認されている。人間との共生をめざし、人間の友だちを多く欲しがっている。それでもなぜ海賊キャプテン=ホークの手下に成り下がったかは謎。
- ウハンジ様
- 愛称ウハンジ様。本名ウハンジ。旧名アフマド。クジャラートの最高権力者(最高権力者を指して「リー」と呼ぶ)。脂の乗った中年。エスタミルを支配しているが騎士団領ローザリアなど外交をはじめ、国内勢力や盗賊ギルドに悩ませられている内政、果ては自分の妻との間までも…その関係は非常に悪い。かっこ悪い大人の見本。直近の部下からの信頼は厚いようで、ある意味男の生き方を貫いている。
- ナイトハルト
- ローザリア王国皇太子。フルネームはカール=アウグスト=ナイトハルト。ブロンド長髪をなびかせた青年王族。国民からブラックプリンス・ナイトハルト殿下と呼ばれ尊敬の念を集めている。 全身黒尽くめの武器防具馬で固めており、冷徹一辺倒と言う訳ではないが、性格や意志が強く自己の信念や思惑を貫くので、遊牧民からは「カヤキス」(黒い悪魔)と呼ばれ恐れられている。また、この「カヤキス」は彼の固有装備品の名前にもなっている。病床の国王に代わってローザリア王国を治めている。クリスタルパレス城下にファンが多くいる。影武者が多くいるのではないか、無感情、「こ れ が 分 か ら な い」台詞棒読みなど疑惑の絶えない黒い殿下。イメージイラスト担当小林智美氏のお気に入りキャラクター。
- ディアナ
- ローザリア王国イスマス城主ルドルフの娘。アルベルトの姉。ブロンドをしたショートカットの女性。ローザリアでは女子も戦いに参加するものとし先頭に立って剣を振るう男勝りの女性なのだが、ナイトハルトのプロポーズを受け婚約した。イスマス城が陥落したあとアルベルトを捜し続けているが、すれ違いが重なり会うことができない。アルベルト以外の主人公では仲間にする事ができるが、そうすると酒場にアルベルトが登場しなくなる(その逆も然り)。
- オウル
- メルビルの南に広がる広大な森「迷いの森」に住むと言われている年老いた雰囲気の魔女。人々は、彼女が迷いの森に迷い込んだ人々を惑わせ二度と出られなくしていると考えている。クローディアの育ての親。年老いた雌の狼シルベンと熊ブラウを手なづけている。
- ローバーン公
- バファル帝国皇帝の義弟。ローバーン領主コルネリオ。権謀術数に長け策謀も全く厭わぬ男。低くねちっとした声。バファル帝国皇位継承に絡んでよからぬ噂が絶えない。
- ネビル
- バファル帝国親衛隊長。前髪ぱっつんの金髪ボブカット、細目鷲鼻の男。ジャンやモニカなど親衛隊を率い、皇帝に対する陰謀や危険を取り除くため日々手を打っている。特にローバーン公周辺を警戒している。
- ジャン
- バファル帝国親衛隊の隊員。銀髪の美形、やや背が低い。帝国兵時代のグレイと共に訓練を受けた仲で、その際何かにおいて助けられた経験がある。帝国一の剣士と言われている。隊長ネビルの指令の下、日々働いている。同僚のモニカと特別な関係にあるようだ。お調子者でおっちょこちょい、BPの回復が遅い。とかく言動が先走りする印象のある男。仮にも親衛隊という組織に属する身でありながらも、パーティに加えることが出来、バファルを留守にしてしまうことも。
- パトリック
- バファル帝国財務大臣。おかっぱ姿で髭が長くカールしている中年男性。バファル帝国の特徴かスカート着用。内務能力が高い模様ながらかなり大雑把な性格。バファルと皇帝に強い忠誠を示す。しかし人の顔を忘れてしまうのが玉にキズ。SFCではただの脇役だったが、ミンストレルソングでは謹慎中の時間を利用して仲間に加えることができる。
- フラーマ
- 騎士団領バイゼルハイムに住む女魔術師。100年前エロールに姉妹で誓いを立て、ディステニィストーン「火のルビー」を守っている。騎士ではないが騎士から一目をも置かれている存在。右目にルビーを模した眼帯をしている。術で若さを保っているらしく、SFC版と比較して大幅に若返った。
- テオドール
- 騎士団領ミルザブール城主であり、コンスタンツの父。騎士団の中心的存在で「騎士団の剣」と呼ばれ尊敬を集めている。決断力や騎士としての誇りが強く、時には正義のために頑固すぎるきらいがある。剣の技量は深く信頼されている。BPの回復は遅いものの、初期BP量が高い。
- ハインリヒ
- 騎士団領オイゲンシュタット城主。老齢に差しかかり身体の具合が思わしくないが決断力と意志が強く、騎士達からは「騎士団の盾」と呼ばれ、盟友テオドールと並び称されている。
- ラファエル
- 騎士団領オイゲンシュタット城主ハインリヒの従者。騎士見習い。かなりの美男子らしく、頼りなさを感じさせ皆それを知っているがそれさえも若い娘の憧れの存在。しかし、コンスタンツと恋に落ちている。他の騎士と違って制服を改造したようなローライズの衣装を着ている。
- コンスタンツ
- 騎士団領ミルザブール城主テオドールの娘。性格も含めかなりかわいらしい若い女の子の模様で、フラーマもそれを認めてため息をつくほど。ドレスのすそが異様に長い。ラファエルの恋人。
- ブッチャー
- サンゴ海を仕切る海賊の親玉。彼の船の名は「シーデビル」。襲った船は必ず皆殺しにする主義でサンゴ海海域を通過する船から恐れられている。力と策謀で海賊を支配している。ホークとは水が合うはずもなく何かにつけ対立し険悪な関係。
- ダウド
- ジャミルの幼馴染でありエスタミルを根城にする相棒の少年。自身の力不足をとかく気にしており、ジャミルの相棒でいること・エスタミルから離れることに不安を感じている。かなりジャミル頼りのところがあり、物事を自分ひとりで決断できない優柔不断さが売り。彼のどこを切っても出てくるのはネガティブな発言だらけである。戦闘勝利時だけはやけに強気な彼。何か悪い薬でもやっているかのように、戦闘中は常に視点が定まらず身体はピクピク動き続けている。BPの回復量は高めであるが、初期量はクローディア同様に低め。
- ファラ
- 南エスタミルに住んでいるジャミルの幼なじみの女の子。貧しいが肝っ玉の据わった母親と2人暮らし。ジャミルがお気に入り。ジャミルから分け前をもらう事がある。場合によってはジャミルがいつまでも彼女の家に居つくこともある。ファラが留守にしている時でさえも、ジャミルは彼女の母親と2人家に居付いてしまうことがある。SFC版ではNPCだったが、ミンストレルソングでは仲間になるようになる。
- ミリアム
- エスタミル生まれの若い女魔術師。一人称は「あたい」。グレイ・ガラハドとリガウ島へ冒険に出た。グレイがお気に入りで、ガラハドと2人きりになることは本人の前でも露骨に嫌がる。北エスタミルの酒場にいる。
- エルマン
- バーバラと共にニューロードを旅している一座の会計係。糸目で出っ歯が特徴の男性。SFC版よりだいぶ若返ったデザインになっている。技を閃いた際、エルマンのニコ目がパッチリと開かれる。
- ダーク
- 記憶を失って各地をさまよっている非常に怪しい身なりの男。一緒に旅をしていると少しずつ彼の過去が明らかになるが…。ダークと詩人の二人は、主人公を追って旅しているのではないかと思えるほど殆どの町に出現する。
- シェリル
- 各地の酒場をさまよっている漆黒の髪をした美女。自分と関わった人を不幸にしていると考え、人を避けている様子。その割にはなぜか人の集まる酒場を転々とする。右手にダイヤモンドの指輪をはめている。
- 四天王
- 1000年前のサルーインとの戦いにおいて、サルーインが生み出したモンスター。サルーインのしもべとして戦わずエロール側に寝返った。水竜・タイニィフェザー・アディリス・フレイムタイラントの総称。それぞれが神にも匹敵する力を持つ。
- ミニオン
- サルーインが生み出した邪悪なしもべ。各地に破壊と混乱を招く悪の手先。丁寧な口調のワイル(Wile、策略)、虫けらが口癖のストライフ(Strife、闘争)、変化前と変化後の声の変化がやたら激しいヘイト(Hate、憎悪)の3人。
- 詩人
- 世界各地を旅している吟遊詩人。各地に伝わる伝説を語り継いでいる。旅行家。大きな鍔の帽子を深く被り、金の長髪で前髪もなびかせているため眼まではよく窺えない。その姿は数百年昔から世界各地で見かけられていると言われているが…。いい歌を作りたがる彼と冒険を共にすると、その陽気な一面を垣間見れるが、歌に没頭しまるで他人の事などお構いなしの性格をも嫌でもうかがえる。親しみやすさの中にも、のほほんとしたマルディアスにおおよそ似つかわしくない、ヘビメタ・ツインギター・仕込み刀などを携えたかなりの物騒さが同居した人物である。
[編集] マルディアス
[編集] マルディアスの神々
-
- エロール
- 光をつかさどる神。神々の父。古き神々の戦いの後、ニーサと協力して、新しい神々を産み、古き神々の去り荒れ果てたマルディアスを蘇らせた。1000年前のサルーインとの戦いでは、ミルザに自らが作った10個のディステニィストーンと神々の武器を与え戦地に赴かせた。メルビルにその神殿がある。
- ニーサ
- 大地と土をつかさどる女神。古き神々の一員。古き神々の戦いの後、大地の神であるためか古き神としてはただ一人マルディアスに残らざるを得なかった。クリスタルシティに神殿がある。カクラム砂漠にあるという伝説の湖の場所にもその神殿があるとも言われる。
- ウコム
- 水と風、海をつかさどる神。船乗りからの信仰が厚い。古き神々同士の戦いの後生まれた神。南エスタミルとメルビルにその神殿がある。
- シリル
- 森の神。特定の神殿は持たないが迷いの森にいると言われている。
- エリス
- 銀の月と獣たちの女神。シリルと仲がいい。人間達には謎の多い神。
- アムト
- 赤い月と愛の女神。北エスタミルにその神殿がありその月の下で誓い合った恋人達の愛は永遠に成就されると言われている。しかし、その神殿には…。
- ミルザ
- 元は人間で銀の戦士と呼ばれた。1000年前の戦いでは見事サルーインを封じたがその戦いにおいて自らも命を落とした。戦いのあとエロールによって神として天界に引き上げられた。騎士団はその盟友オイゲンによって創設され、ミルザブールなどに名を残し、例によってガラハドなど戦士からの信仰が厚い。クリスタルシティにその神殿がある。
- シェラハ
- 古き神々の戦いで敗れた女神サイヴァの髪から生まれたと言われる女神。悪しき三邪神の末妹。闇の力をつかさどる。その魔力はエロールにとっても容易ならざる力と言われる。エロールとの取り引きで戦いをやめたと言われている。
- デス
- サイヴァの骨から生まれたと言われる神。三邪神の長兄。死をつかさどる。死んだ人間の魂は全て彼が治める冥府へと赴く。1000年前の戦いでは神々に敗れ冥府へと追い立てられた。伝説によるとどのような悪しき者とでも何がしかの犠牲を引きかえに取り引きをするという。人の生死に関わる神のためか、腹芸や泥臭さを感じさせる神。
- サルーイン
- サイヴァの心臓から生まれたと言われる神。三邪神の次兄にして、三邪神最強の神。破壊と憎悪をつかさどる神。1000年前の戦いでは他2柱の邪神が戦いをやめた後も戦い続けた神。強く危険な神と言われ、彼にもディステニィストーンを作る能力、四天王など強力なモンスターを生み出す能力、などなど高い能力が見られた。神々と人間が選んだ戦士ミルザとの戦いにおいてエロールの作った10個のディステニィストーンにより彼の力は封じられ結界に沈められた。マルディアスに語られる有名な伝説の中の神。ゲッコ族はサルーインが自分たちを兵士として育てる気だったとはいえ、文明を与えてもらったのでサルーインを信仰している。メルビルに秘密の神殿がある。
[編集] ディステニィストーン
ディステニィストーンはかつてサルーインを封じるために使われた10種の宝石の総称である。本作で登場する術の系統のそれぞれに存在し、反属性に対する耐性を持ったアクセサリ的防具であるものが多い。また本作品では入手しなかったディステニィストーンはサルーインに奉げられた事になり、サルーインの能力が上昇する。SFC版、WSC版を経てミンストレルソングで遂に全種類のディステニィストーンが入手可能になった。
- 火のルビー - バイゼルハイムの魔術師フラーマが所有している。
- 水のアクアマリン - クリスタルレイクの洞窟にあると言われている。
- 風のオパール - 伝説の海賊キャプテン=シルバーがワロン島のどこかに隠したと言われている。
- 土のトパーズ - カクラム砂漠の地下にあるニーサの祭壇に祭られている。
- 魔のエメラルド - イナーシーに浮かぶ魔の島に住む魔術師ウェイ=クビンが持つと言われている。
- 幻のアメジスト - ゲームの序盤で旅の吟遊詩人からバーバラの手に渡る。
- 気のムーンストーン - ジャングルの奥地に建っているピラミッドの奥に隠されている。
- 邪のオブシダン - バルハラントにある氷の城の地下に眠っていると言われている。
- 光のダイアモンド - 世界を放浪しているシェリルという女性が指にはめている。
- 闇のブラックダイア - 海神ウコムの海底神殿の最深部に安置されている。
[編集] マルディアス
ミンストレルソングにおける世界で、一つながりの複雑な形をした大陸と2つの大きな島、いくつかの小島、それを取り囲む海などから成り立つ。古き神々同士の戦いのあと、ニーサとエロールが新しい神々を産み、現在の形に作りあげたと思われる。その後1000年前の3邪神と人間・エロールとの戦いがあり、いくつかの国々の興亡を経て現在へと至っている。バルハラントが氷雪地帯、ワロン島がジャングルになっていることから、南は寒く北は暑い。中央のローザリア王国にも冬があり雪が降る。
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- バファル帝国
- 1000年前の戦いの後、大陸東部「メルビル」を中心に興った大帝国。サンゴ海と(かつての領土)島嶼部間の貿易を元にその昔は大きな領土を誇った。巨大な森林「迷いの森」、屈指の鉱山「ゴールドマイン」、イナーシー貿易の拠点「ブルエーレ」、ローザリアとの国境「ローバーン」などを領土としている。現実世界の中世フランス系装飾が目立つ。
- ローザリア王国
- バファル帝国の女護衛兵が褒美に領土を得、その後の王が独立を果たした新しい王国。大陸中北部を支配している。現在はナイトハルトが病床の国王に代わり政務を見ている。首都「クリスタルシティ」、「クリスタルレイク」、高く険しい山「スカーブ山」、イナーシーの港「ヨービル」、果樹とニューロードの街「アルツール」、王国の南東端に位置しバファルとの国境の地「イスマス」などが王国の支配下。近年は王国北部に広がるガレサステップにその支配力を強めようとしている。
- クジャラート
- 昔は大陸西部の大湖「マラル湖」の湖畔「タルミッタ」周辺の小さな部族だったという。その後世界一の大都市「エスタミル」に存在した王国を滅ぼし首都としている。エスタミルは海峡を挟み南北に分かれている。北の街並みは石造りで非常に都会的に整備されて発達しているが、南の治安は悪くストリートチルドレンや追いはぎが跋扈し、盗賊ギルドが暗躍している。エスタミルから東にはイナーシーと呼ばれる内海がひろがり、バファルやローザリア、騎士団領との貿易が盛ん。
- 騎士団領
- クジャラートの東隣にあり、銀の戦士ミルザの盟友であるオイゲン公が1000年前に興した騎士団が代々治めている土地、ハインリヒが治める騎士団領南部の街「オイゲンシュタット」、テオドールが治める騎士団領北部・イナーシーの港「ミルザブール」、フラーマが住む術士を志すものが集まる町「バイゼルハイム」の三つの都市がある。元々は何も無い荒れた土地だったらしく、バイゼルハイムあたりはただの岩山である。
- バルハラント
- マルディアス最南端に位置する極寒の地、その谷の間にバルハル族の族長ガトが治める「ガトの村」がある。また、湖全体が完全に凍り付いている「凍結湖」があり、その先には全体の半分が湖に沈んでいる「凍りついた城」がある。
- ニューロード
- 大陸最北端のノースポイントから最西端のウエストエンドまでつなぐレンガ造りの道。ノースポイントからウソを経てクリスタルシティまで南下し、そこから進路を西へと変えアルツール、エスタミル、タルミッタまで進み、進路を北西に変えウエストエンドに至るU字型。タルミッタ~ウエストエンド間を特にニューロードということもあるが、全体がニューロード。
- フロンティア
- ニューロード最終地点北西の端に位置する新興開拓地で、ウエストエンドを始めとしあちこちに人の住む開拓村がある。
- ガレサステップ
- 不思議な石造りの遺跡や巨大な祭壇など過去の文明の跡があちこちに残る広大な平原。タラール族という遊牧民たちが住んでいる。すぐ近くには広大な「カクラム砂漠」がある。
- カクラム砂漠
- 大陸北部に広がる広大な砂漠。流砂があり意志に関係なく流されてしまうので危険。「カクラム砂漠」「ガレサステップ」「ノースポイント」「ウソ」など乾燥した気候の大陸北端部一帯を「ドライランド」と呼ぶ。
- ワロン島
- 大陸最北部ノースポイントの東方に浮かぶ島。ゴドンゴ、ウェイプという2つの町がある。島の中央には広大なジャングルが広がっており、その中には大小さまざまな洞窟が存在する。またジャングルにはゲッコ族が暮らす洞窟があり、彼らはゴドンゴでもしばしば見かけることができる。
- リガウ島
- メルビル東方に浮かぶ島。ワロン島と共に昔はバファル帝国の支配下にあった。今は独立を果たしているが、その名残で今でも島と外界をつなぐ航路はメルビルと島唯一の町ジェルトン間ただ一本である。広大な草原には巨大な恐竜が生息しており、恐竜の卵は貴重品として喜ばれる。また草原には財宝が隠されていると伝わるので、これらを狙う冒険者たちがジェルトンに集まってくる。ジェルトンは冒険者達の前線基地としての色合いが濃い。島の南端には活火山「トマエ火山」があり、その噴火の様子はジェルトンからも常に見ることができる。昔は二つの島に分かれていたがその火山の噴火によって今の一つながりの形になったらしい。リガウ島発祥の武器「刀」や、服装、建築の様式などが他地域には見られない独特のものである為、昔は何らかの国家が存在していたのではないかと思われるが、過去を探る手掛かりになる様なものは今日のリガウ島には残っていない。
- イナーシー
- 北をローザリア王国、東をバファル帝国、西を騎士団領と海峡部エスタミル、南を氷の地バルハラントに囲まれた内海。その沿岸部に複数の国が存在しているため貿易が盛ん。穏やかな海だがただ一つ難所があり、常に嵐が吹き荒び近づく船は難破する。そこには一つの島があり、その名を「魔の島」と呼ばれ人々から恐れられている。
- サンゴ海
- メルビル北方からワロン島にかけての海。昔はこの海域の貿易によりバファル帝国は栄えていた。今はイナーシー貿易が中心となり下火の上、海賊が出没し治安が悪い。どこかにパイレーツコーストという海賊の街がある。
[編集] ミンストレルソング
[編集] ミンストレルソングの性格
ゲームシステム上かなりのやり込みが可能である。
その下支えになっているものは、8人の主人公を選択しプレイできるが、1人をクリアするだけでは解決できないイベント、何周か掛けないと見ることさえ叶わないエンディング、ほぼ取得不可能な設定の貴重なレアアイテム、イベント時選択肢選択の結果により変化する状況、経験値によらず戦闘時の行動によって伴うキャラクターの成長、武器や防具の補強、多彩な職業選択、習得困難な技の設定。行動次第で凶悪な強さに変貌するラスボス。初心者にはあまりに不親切とも言える設定が多い点もある。主人公達が一様に整った容姿であるのとは対照的に、他の登場人物は容姿年齢が様々で、人間以外の存在も登場する。
そしてストーリー全般にわたって皮肉めいたテイストと人生賛歌を多くちりばめている世界観が全体を支えている。登場人物の性格が事細かに設定され、世界各地のビジュアルも現実世界と通じる部分を大きく持っている。
下に挙げているものはその特徴の一例である。
初版のSFC版と比較して、終盤の雑魚敵の凶悪さは落ち着いている。あくまでもSFC版との比較であり、普通に戦うと簡単に全滅する強さなのは相変わらずである。前作から引き継いでイフリート、化石魚などが出現する。前作で必ずといっていい程必要だった終盤3地点制覇は意味合いが薄れており、前作の最強武器もいくつか受け継がれてはいるが必要性はかなり薄められている。
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- アイスソード
- アルツールで売られているそこらの宝石より高い両手大剣。LP消費武器。ガラハドの人気を3割増しにする秘剣、その姿はガリガリ君(赤城乳業社製のソーダ味アイスキャンディー)に似ている。SFC版からこの剣がらみでガラハドは一部に大人気なのだが、今作においてのアイスソードを持っていないガラハドは只のハゲたくどいおっさんでしかない。ガラハド、ガラハゲという名でMixi にコミュニティまで作られている。普段は神に祈って突っ立っているだけのガラハドがどうやって大金をかき集めたのか、首尾よく手に入れうれしそうにしているのを見かけることがある。神への奉仕を使命にしているガラハドに悪乗りしたか、いちいち神殿で奉仕を自慢している彼が気に入らないのか、金を貯めた彼への罰か、神々はこれでもかという試練をガラハドに課す。攻略本『アルティマニア』のガラハド欄には誇らしげにアイスソードを構えているガラハドが掲載されている。しかしゲーム内でガラハドの初期設定クラスはローザリア重装兵。両手大剣に対応しておらず、ガラハドは命を削って剣を振るようだ。
- 馬車
- バーバラ一座専用の幌付き荷室牽きの馬車。タルミッタウエストエンド間のニューロードのみで使用できる。乗った状態でモンスターに触れると、哀れモンスターは砕け散って消滅する(エンカウントしない)
- イフリート
- 前作から引き続き出現する雑魚敵の最強モンスター。同じく脅威だったフルフルらは登場しなくなったが、イフリートは出現する。奴の使う火術「火の鳥」には強弱2パターン存在する。術使用時のアニメーションで掌が上向きになっている火の鳥が強。掌が下向きになっているものが弱。対等の敵と認めた時にだけ構えや奥義を使う。まれに1ターンに2回火の鳥を使ってくる。常に自動的に「セルフバーニング」(接触攻撃を行なうとカウンターを食う術)が掛かっており、体に触れる事でダメージを受ける。
- LP
- ライフポイント。HPが0になるか、直接LPを減らす攻撃を受ける、LP消費武器・術を使用する、戦闘から逃げる、「マップアビリディ」を使用回数0の状態で使う、罠に掛かる等で消費する。逃げると実行者のLPをパーティ人数分消費するため(例 4人パーティなら4消費)、実質的にほとんど逃げるを使用できないことになる。宿に泊まることで回復が可能。主人公の場合これが0になるとゲームオーバーになる。主人公以外の場合0になるとパーティから外れる。特定のキャラ以外はPUBなどに復帰する。しかしよくよく考えるとLPが尽きたからといっても、ダンジョン内部で急にいなくなる、もしくはそんなLP0のキャラを置き去りにしている、と考えられある意味作中最もシュールな設定と思われる。もともとはLPが尽きる=死亡であったが、本作では主人公以外は復活することから「やる気」とでも捉えるのが適当か。
- かみ
- マルディアスには現在10柱の神々の存在が確認されている。マルダーの盾に名を残すマルダーはマルディアスを作った古い神だと思われる。人間や魔物を道具に使っている。人間に対しタダでは協力しない。ほとんどの例において試練や犠牲を要求する。試練が大好きな連中。中には戦いを終えた主人公に対し、見世物の後かのように拍手を送ってくる神までいる。また帝国図書館に載っている「かみをたおしたおの」の元ネタ、『魔界塔士 Sa・Ga』で真っ二つにされた「かみ」はシルクハット長髪姿に扮して現れ、主人公達を冒険に誘う神だった。最近どこかの神も少しならず似てきたのが気がかり。
- 河津秋敏
- 一部で河津神とも呼ばれるディレクター。エンディングではウハンジ様と共においしいとこ取りをする。
- サイヴァ
- 古き神々の一員。本編にその名は登場しないが、ミンストレルソングのパッケージイラスト裏面左側に描かれた黒い意匠の女性が彼女であると思われる。古き神々同士の戦いの張本人であり、戦いに決着をつけるためエロールを生み出したという。しかしエロールはサイヴァに味方せず他の古き神々と協力して生みの親である彼女を倒してしまう。その敗死後、遺体から3邪神が生まれたという設定らしい。
- ジュエルビースト
- サルーインが作り出したディステニィストーンを全身に埋め込まれたモンスター。ディステニィストーンのあまりの強さに気がおかしくなってしまい、性格は凶暴そのもので、サルーインが作ったモンスターの中では最強の存在。サルーインですら扱うのに手を焼き封印せざるを得なかったとも言われている。SFC版では大変気持悪い容姿だったが、今作ではまるで見違えるくらいにかわいらしいモンスターになってしまっている。しかし、攻撃は恐ろしく強い。
- ステルス・忍び足
- SFC版では敵をガチ避け(コントローラー操作のみで避ける)しなければならなかったが、ミンストレルソングではマップアビリティのステルス・忍び足を使用して敵にこちら側を認識させなくすることが可能になった。ごく一部両方とも効かない無神経な敵シンボルも存在する。ステルスは主人公を透明化させ視覚を以って認識する敵を、忍び足は主人公の足音を無音化させ聴覚を以って認識する敵を、騙しごまかす。無駄に戦闘を重ねない事がミンストレルソングを簡単に攻略する秘訣でもあるので、敵シンボルを避ける技術の向上がミンストレルソングで特に強められた部分と認識してよい。SFC版では通常800回程戦闘を重ねようやくゲームクリアに至っていたが、ミンストレルソングでは1/4以下に抑えることが可能。
- セルフパロディ
- メルビル帝国図書館の『こどもの本』コーナーには、過去のサガシリーズのストーリーを題材にした本が置かれている。これらの話の中で出てくる斧などは実は武器として登場しており、特定の敵が戦利品として落とす場合がある。
- かみをたおしたおの - 『魔界塔士Sa・Ga』のラスボスを一撃で倒す武器の話。
- 英ゆうのおの - 『ロマンシング サ・ガ2』の七英雄とソウルスティールの話。
- 命をくらう斧 - 『ロマンシング サ・ガ3』のラスボスと死食の話。
- タイニィフェザー
- 翼の栄皇(つばさのえいこう)タイニィフェザー。カラム山脈の高く険しい山に住んでいる鳥でその羽には高い価値がある。四天王の一員だが威厳や余裕の感じられない鳥。家畜でも人でも食っちまうという迷惑な鳥。かなり大人気ない部分も持っている。殺す気かと突っ込みたくなる事あり。SFC版において存在した「そのクチバシはサルーインをも一瞬の内に石に変える恐ろしい石化クチバシ」との設定は、今作においては微塵も見られず見事に消し飛んでしまったらしい翼の栄皇。
- 超銅金の塊
- ちょうどうきんのかたまり。帝国図書館の書物にも記載がある鉱石、補強用素材。しかし入手法が分からず、見かけることがない幻のアイテム。サガシリーズおなじみの現象。
- バルハル戦士
- クラスのひとつ。肉体的状態異常からの回復を早める特性をもつ。バルハル族の戦士は年中冬の地域でも上半身裸や薄着で過ごす輩。特異な化粧を施し動物の骨で着飾る。バルハル族以外に話しかけられると無視するような奴がいる。
- ホークブレード
- 技のひとつ。細剣・片手斧等を装備時使用可能な技。ミンストレルソングの技の中でも、力学上かなり説明に無理がある技。武器を構え上空にジャンプし、一度空中で停止。そこから再度上昇放物線を描き加速、敵に向け急速に降下攻撃する。かなり難度の高そうなモーションだが比較的容易に閃き・習得が可能である。なお、キャプテン=ホークはスタート時点から習得している。また彼は同様にトマホークも最初から習得しており、制作者の遊び心の一端が窺える設定である。
- ボス
- ミンストレルソングの世界ではクリアの為に必ず倒さなければならないボスというものはラスボスだけである。それほどボス戦とイベントクリアを軽視できる、またミンストレルソングの自由度を示す存在。ボスの強さは一部を除き固定されているため、ボスよりも強い雑魚が出現する事はごくごく一般的な事例。
- マルダー
- サイヴァと同じく古き神々の一員でマルディアスの創造主という設定。サイヴァとの戦争で巨人族同士を戦わせるきっかけをつくったうえ、戦争で滅びてしまったマルディアスを見捨てて、別の世界へ行ってしまったというかなり無責任な神。巨人族が神を嫌う原因になっている。
- 未完成?
- 河津秋敏監修サガシリーズのご多分にもれず、ミンストレルソングにも未完成を感じさせる思わせぶりな部分が多い。メルビル・エロール神殿入って左手の一部分のみ色の濃い壁(SFC版は通り抜け可の壁が存在した、ミンストレルソングでは不可能)。メルビル下水道・地図には表記があるが鉄オリの先進めない通路。メルビル下水道・取れない宝箱。ベイル高原・謎の穴(アディリスが虫捕獲用に使用した穴?)。など。 また通常の仕様と思われるが、人に遮られ進入が不可能になっている扉多数。だが、通常の旅人が最高機密である城のどこにでも進入可能に設定されているドラゴンクエストシリーズなどと比較すると、むしろミンストレルソングの方がまだ常識に適っていると言える。
- 名称変更
- アフマド(SFC)→ドマファ(WSC)→ウハンジ。ハルーン→トゥマン。ウロ→ウソ。アロン島→ワロン島。オービル→ヨービル。など。
[編集] ミンストレルソングの名言
ミンストレルソングの人気を担う一因として、SFC版にもあった要素であるが、数々の名言(迷言)と、二択三択の選択肢に必ずと言っていい程暴言ギャグとしか考えられないものが含まれている。下に挙げられた名言(迷言?)以外にも各俳優やスタッフ陣が吹き込んだボイスが各所無数に存在し、それらによってミンストレルソングのテイストはさらに深められているのである。
[編集] キャスト
SFC・WSC版には存在しないか設定上のみの存在で、ミンストレルソングで新たに登場・また追加された人物も存在する。
- アルベルト : 浦田優
- アイシャ : 小林由美子
- ジャミル : 吉野裕行
- クローディア : 皆口裕子
- ホーク : 石塚運昇
- シフ : 土井美加
- グレイ : 千葉一伸
- バーバラ : 篠原恵美
- 詩人/ナレーション : 仮屋昌伸
- ダーク : 藤原啓治
- ディアナ/ファラ : 雪野五月
- ダウド : 飯田利信
- ガラハド : 松本大
- ミリアム/モニカ : 後藤邑子
- ゲラハ : 岡野浩介
- ナイトハルト : 加藤雅也
- エルマン : 阪口大助
- ジャン : 佐々木健
- ラファエル : 保志総一朗
- テオドール : 山本満太
- シルバー : 高橋美佳子
- フリーレ/フラーマ : 幸田夏穂
- ブッチャー : 吉野貴宏
- ウェイ=クビン : 内田文吾
- ガト/ニザム : 篠原大作
- シェリル/コンスタンツ : 皆川純子
- ニーサ : ふじたれいこ
- マリーン : 西原久美子
- フレイムタイラント : 黒田崇矢
- 水竜 : 江川央生
- タイニィフェザー : あおい洋一郎
- アディリス/オウル : 津田匠子
- 赤魔道士/ミニオン : 泉尚摯
- デス : 酒井敬幸
- サルーイン : 堀川仁
[編集] 外部リンク
- Romancing SaGa -Minstrel Song-(公式サイト)
- ロマサガ ミンストレルソング極限攻略データベース(攻略サイト)