三菱重工業サッカー部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
三菱重工業サッカー部（みつびしじゅうこうぎょうさっかーぶ）は三菱重工業のサッカー部。創部は1950年である。ただし三菱重工は当時GHQの指令に従って、東日本重工業・中日本重工業・西日本重工業の三社に分割されており、そのうちの「中日本重工業サッカー部」としての創部である。1952年に社名変更に伴い「新三菱重工業サッカー部」へ、「三菱重工業サッカー部」となったのは1964年からである。
1989年のシーズンに一度2部リーグ降格を経験するも、新人の福田正博の活躍で1年で復帰。その復帰直後の1990年には子会社の三菱自動車工業に選手を移管して「三菱自工サッカー部」へと名称を変更した。呼称は三菱。1993年に開幕したJリーグ・浦和レッドダイヤモンズの前身となった。
浦和レッズの前身は三菱自工サッカー部ではあるが、三菱重工のサッカー部がプロ化に際して広告効果の観点から三菱自工に移したものであり、実態としては三菱重工サッカー部が浦和レッズの前身と考えて差し支えない。
日本サッカーリーグでは、1965年の開幕から参加していた。又古河（現ジェフユナイテッド市原）、日立（現柏レイソル）と並んで、丸の内御三家の一画を成していた。
目次 |
[編集] 略歴と主なタイトル
- 1950年 兵庫県神戸市にて、中日本重工業サッカー部として創部
- 1952年 社名変更に伴い新三菱重工業神戸サッカー部へ名称変更
- 1958年 サッカー部を東京本社に移転。新三菱重工業サッカー部に名称変更
- 1964年 GHQにより分割されていた3社が合併し三菱重工業サッカー部へ名称変更
- 1965年 第1回日本サッカーリーグに参加
- 1978年 JSL、天皇杯、JSLカップの3冠を達成
- 1989年 JSL2部降格
- 1990年 JSL1部昇格、三菱自動車工業サッカー部へ名称変更
[編集] 天皇杯
[編集] 日本サッカーリーグ
[編集] JSLカップ
- 1978年、1981年
[編集] 三菱重工業サッカー部に所属した主な選手
[編集] 三菱重工と浦和レッズで大きく異なる点
- 首都圏のチームに共通するが、地方のチームほどホームスタジアムと言うものを意識していなかった。
- 試合は、国立霞ヶ丘陸上競技場、国立西が丘サッカー場等東京周辺で開催されていた。
- 本社は東京都千代田区丸の内、練習場は東京都調布市の三菱重工調布グラウンド（現・三菱養和会調布グラウンド）を使用していた。
