内モンゴル自治区
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内モンゴル自治区(うちモンゴルじちく/ないモンゴルじちく、内蒙古自治区、ピンイン:Nèi Měnggǔ Zìzhìqū)は、中華人民共和国の北方にある自治区。省都はフフホト。略号は、内蒙。
ᠥᠪᠦᠷ ᠮᠣᠨᠺᠤᠯᠤᠨ ᠥᠪᠡᠷᠲᠡᠺᠡᠨ ᠵᠠᠰᠠᠬᠤ ᠣᠷᠤᠨ Öbür Mongghul-un Öbertegen Jasaqu Orun 内蒙古自治区 |
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略号:内蒙 | |
省都 | フフホト |
面積 - 総面積 - 面積/総面積(%) - 水域面積(%) |
第3位 1,183,000 km2 12.3% xx% |
人口 - 総人口 (2001年度) - 人口/全国人口(%) - 人口密度 |
第23位 23,770,000 1.86% 20.1/km2 |
省内総生産 - 総額 (2002年度) - 省内総生産/GDP(%) - 一人当たりの生産額 |
第24位 1732.48億人民元 1.69% 7290人民元 |
行政種別 | 自治区 |
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東西に長く伸びており、東から順番に黒龍江省・吉林省・遼寧省・河北省・山西省・陝西省・寧夏回族自治区・甘粛省と南に接し、北はモンゴル国・ロシア連邦と接している。
目次 |
[編集] 歴史
50万年前 - 20万年前ごろの原人の化石が見つかっている。紀元前20世紀ごろにはオルドス人が住みつき始め、春秋戦国時代には趙・燕と匈奴との間で抗争が繰り広げられた。清代に入ると漢族の移住が進むようになった。辛亥革命後、外モンゴルが独立を宣言し、1924年にソ連の衛星国としてモンゴル人民共和国となるが、内モンゴルではチャハル部出身の徳王が独立運動を行い、1939年に日本の関東軍の援助で張家口で蒙疆連合自治政府を成立させた。終戦後、徳王は内モンゴルを追われ、1947年に中国共産党の影響下でウランフを長とする内モンゴル自治区人民政府が成立した。これが現在の内モンゴル自治区の起源で、中華人民共和国の自治区としては最も早い成立である。文化大革命の勃発によりウランフは失脚、1967年フフホトに革命委員会が成立した。中ソ対立の軍事的緊張下に1969年には内モンゴル生産建設兵団が設置され、1970年には行政区画の大幅な変更が行われた。これによって内モンゴル東部は東北三省に、西部は寧夏、甘粛に分割されたが、1979年旧に復した。
[編集] 経済
農業・畜産業を主要な産業として、鉄鋼業・林業旅行などもある。希土類の生産量は中国一。
[編集] 人種構成
現在は漢族が80%以上を占め、モンゴル族・ダウール族・エヴェンキ族・オロチョン族・回族・満州族・朝鮮族などがいる。
[編集] 行政区画
9地級市(地区クラスの市),3盟を管轄する。 下級行政区単位としては21市区,11県級市(県クラスの市),17県,49旗,3自治旗がある。
地級市:
- フフホト(呼和浩特)市(フフ・ホト)
- 包頭市(ボガト・ホト)
- 烏海市(ウハイ・ホト)
- 赤峰市(ウラーンハダ・ホト)
- 通遼市(トゥンリヨー・ホト)
- オルドス(鄂爾多斯)市(オルドス・ホト)
- ホロンバイル(呼倫貝爾)市(フルンブイル・ホト)
- ウランチャブ(烏闌察布)市(ウラーンチャブ・ホト)
- バヤンノール(巴彦淖爾)市(バヤンノール・ホト)
盟:
- ヒンガン(興安)盟(ヒンガン・アイマク)
- シリンゴル(錫林郭勒)盟(シリンゴール・アイマク)
- アラシャン(阿拉善)盟(アラシャン・アイマク)
県級市:
- 霍林郭勒市
- 満州里市(マンジュール・ホト)
- 牙克石市
- ジャラントン(扎蘭屯)市
- 根河市
- エルコナ(額爾古納)市
- 豊鎮市
- シリンホト(錫林浩特)市(シリン・ホト)
- エレンホト(二連浩特)市(エレン・ホト)
- ウランホト(烏蘭浩特)市(ウラーン・ホト)
- アルシャン(阿拉善)市(アルシャン・ホト)
[編集] 関連事項
[編集] 外部リンク
- 内モンゴル自治区の行政区画
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フフホト市: 回民区 | 玉泉区 | 新城区 | 賽罕区 | トクト県 | 清水河県 | 武川県 | ホリンゴル県 | トゥムド左旗 包頭市: ホンドロン区 | 青山区 | 東河区 | 九原区 | 石拐区 | バヤン鉱区 | 固陽県 | トゥムド右旗 | ダルハン・ムミンガン連合旗 烏海市: 海勃湾区 | 烏達区 | 海南区 赤峰市: 紅山区 | 元宝山区 | 松山区 | 寧城県 | 林西県 | カラチン旗 | バイリン左旗 | 敖漢旗 | アルホルチン旗 | オンニュド旗 | ヘシグテン旗 | バイリン右旗 通遼市: ホルチン区 | ホーリンゴル市 | 開魯県 | ホルチン左翼中旗 | ホルチン左翼後旗 | フレー旗 | ナイマン旗 |ジャルート旗 オルドス市: 東勝区 | ジュンガル旗 | ウーシン旗 | エジンホロ旗 | オトク旗 | オトク前旗 | ハンギン旗 | ダラト旗 ホロンバイル市: ハイラル区 | 満州里市 | 牙克石市 | ジャラントン市 | 根河市 | アルグン市 | 陳バルグ旗 | アロン旗 | 新バルグ左旗 | 新バルグ右旗 | オロチョン自治旗 | モリンダワ・ダフール族自治旗 | エヴェンキ族自治旗 バヤンノール市: 臨河区 | 五原県 | 磴口県 |ハンギン後旗 | ウラド中旗 | ウラド前旗 | ウラド後旗 ウランチャブ市: 集寧区 | 豊鎮市 | 興和県 | 卓資県 | 商都県 | 涼城県 | 化徳県 | 四子王旗 | チャハル右翼前旗 | チャハル右翼中旗 | チャハル右翼後旗 シリンゴル盟: シリンホト市 | エレンホト市 | ドロンノール県 | アバガ旗 | 西ウジムチン旗 | 東ウジムチン旗 | ソニド左旗 | ソニド右旗 | タイブス旗 | 正鑲白旗 | 正藍旗 | 鑲黄旗 ヒンガン盟: ウランホト市 | アルシャン市 | 突泉県 | ジャライド旗 | ホルチン右翼前旗 | ホルチン右翼中旗 アラシャン盟 アラシャン左旗 |アラシャン右旗 | エジン旗