千田車庫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
千田車庫(せんだしゃこ)とは、広島電鉄の路面電車車庫である。千田車庫在籍車両の日常検査に加え、江波車庫と荒手車庫に在籍する車両の全般検査なども行っている。毎年6月に開催される路面電車まつりの会場となる。最寄りの電停は「広電本社前」。なお、横に広島電鉄の本社がある。
目次 |
[編集] 歴史
広島県広島市中区東千田町2丁目9番29号にある。広電で一番古い車庫である。工場・変電所を併設している。戦前までは現在の変電所は発電所として使われていた。また、数少ない被爆建物の一つである。1975年に車庫で火災を起こし、550形552号、900形902号が廃車になった。1991年には本社が建て替えられた。
なお、かつては鉄道線である宮島線専用の「高床車」と呼ばれる車両(路面電車車両に対し、鉄道車両であるため床面が高かったことからの称)も千田車庫に在籍しており、前面に排障器を取り付けて己斐駅(今の広電西広島駅)から市内線を鉄道線車両がここまで自力回送していた事があった。
[編集] 路面電車
宇品線の中間にあり、朝や夕方のラッシュ時には千田車庫発の臨時便も相当数走っている。また、電車7号線(横川線(よこがわせん)[広電本社前~横川駅])の始終点でもある。担当路線は1、3、5号線。
[編集] 在籍車両
- 350形:351~353
- 570形:582
- 650形(被爆電車):651、652
- 700形:701~704、711、712
- 750形:761~763、768、769、772
- 800形:801、802、810~813
- 1150形:1156
- 1900形:1901~1909
- 3000形:3002~3008
- 3700形:3701、3702
- 3950形:3951~3956
- 5000形:5012
- 5100形:5102~5104
[編集] 周辺
近くには広電ストアのスーパー、マダムジョイ千田店がある。広電バスの車庫もあり、その他広電系列のボウリングの「ヒロデンボウル」やバッティングセンターの「ビパーチャ」もある。また、広島赤十字・原爆病院、広島大学千田キャンパス及び専門学校もある。元々、中国コカコーラ本社もあった(現在「コカコーラ・ウエストジャパン」広島支店)。