広島電鉄700形電車 (2代)
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広島電鉄700形電車(ひろしまでんてつ700かたでんしゃ)とは、1982年に登場した広島電鉄の路面電車である。初代700形については広島電鉄700形電車 (初代)を確認の事。
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[編集] 概要
老朽化した750形を置き換えるため350形以来24年ぶりに量産された路面電車である。1980年に試作された3車体連接車・3500形の実績を基に軽快電車のスタイルを取り入れて造られた単車体構造のボギー車で、増備途中に駆動方式の変更が実施されたことから、仕様の相異なる2つのグループが存在する。
[編集] 701~707
7両製造された。1983年に製造された705から707までは正面の方向幕が拡大されている。吊り掛け式である。車体、台車などは新製だが、機器の大半は750形で使っていたのを流用しているため事実上の車体更新車である。
[編集] 711~714
1985年から4両製造された。平行カルダン式に改められ、モーターを含めて全て新製された。その後の量産は800形に移行した。
[編集] 主要諸元
[編集] 701~707
- 製造初年:1982年
- 全長:13500mm
- 全幅:2450mm
- 全高:3990mm
- 自重:20.00t
- 車体構造:全金属製
- 定員(着席):91(37)人
- 出力・駆動方式:52kw×2、吊り掛け式
[編集] 711~714
- 製造初年:1985年
- 出力・駆動方式:52kw×2、平行カルダン式
- 全長・全幅・全高・自重・車体構造・定員は、701~707に同じ。
[編集] 各車状況
- 701:1982年6月竣工:千田車庫所属
- 標準色
- 702:1982年6月竣工:千田車庫所属
- 標準色
- 703:1982年6月竣工:千田車庫所属
- 標準色
- 704:1982年6月竣工:千田車庫所属
- 酔心(地元料理店)、帯広告車
- 705:1983年11月竣工:千田車庫所属
- 標準色、毎年7月頃「たなばた電車 ひこぼし号」になる
- 706:1983年11月竣工:江波車庫所属
- 標準色
- 707:1983年11月竣工:江波車庫所属
- 標準色、毎年7月頃「たなばた電車 おりひめ号」になる
- 711:1985年7月竣工:千田車庫所属
- 標準色
- 712:1985年7月竣工:江波車庫所属
- 標準色
- 713:1985年7月竣工:江波車庫所属
- 「サンフレッチェ号」(サンフレッチェ広島)、帯広告車
- 714:1985年7月竣工:江波車庫所属
- 標準色
[編集] 参考文献
- 『ローカル私鉄車両20年 路面電車・中私鉄編』(JTBパブリッシング・寺田裕一) ISBN 4533047181
- 『広電が走る街今昔』(JTBパブリッシング・長船友則) ISBN 4533059864
- 『私鉄の車両3 広島電鉄』(保育社・飯島巌) ISBN 4586532033
etc
現役 市内線 現役 直通車 消滅 市内線 消滅 宮島線専用 |
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