大声クイズ
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大声クイズ(おおごえクイズ)は、1977年から1992年まで日本テレビ系で放送された『アメリカ横断ウルトラクイズ』で実施されたクイズ形式の一つ。第8回大会(1984年)で初登場してから、最後のレギュラー放送となる第16回(1992年)まで毎回行われた好評を得たクイズ形式。
通常の早押しクイズで使われるボタンの代わりにマイクに向かって予め決められたフレーズを大声で叫び、一定音量に最も早く達した挑戦者が解答権を得ることができた(ただし、第8回は測定メーター無し)
使われるフレーズは家族・恋人・大学名・会社名・将来の目標・好きな食べ物・出身県・性格・ライバル名・ウルトラクイズ内での珍回答など、その挑戦者にまつわるエピソードを取り上げ、個性あるものを取り上げ、思い切り連呼させることによりその挑戦者のひたむきな姿を描き出すことに成功していた(逆に萎縮して声が出なかった挑戦者もいた)
以下に各回の実施形式を記す。
目次 |
[編集] 第8回(1984年)
第5チェックポイント・リノ 『遥かなる山の大声クイズ』
大声クイズ初登場! 2ポイント勝ち抜け、お手つき・誤答-1。敗者は1名。
- 千葉俊直『一丁二丁』
- 落合篤也『負けた』
- 宍戸浩明『磐梯山』
- 高根恵『ネクラ』
- 阿部実『大福』
- 岩田一美『やっちゃん』
- 米良裕行『城西大学』
- 古賀信子『竜彦!祐紀子!』
- 内野渉『埼玉』
- 石橋史行『忘れた』
- 奈良哲弥『百合もなか』
[編集] 第9回(1985年)
第5チェックポイント・ヨセミテ 『ヨセミテや、岩に染み入る、大声クイズ』
あいうえお順にヨセ組とミテ組に別れてクイズ対戦。 2ポイント勝ち抜け、お手つき・誤答1回休み。(おしゃぶり着用)敗者は1名ずつ計2名。
ヨセ組
- 伊澤浩樹『支店長すみません』
- 石亀淳子『もう!お腹一杯』
- 石川ふみ江『おじいちゃん!お風呂』
- 太田裕次『いま出ました』
- 大野美由紀『おーい!お茶』
- 金子孝雄『林真理子』
- 川井直人『看護婦さーん』
- 佐久間由紀子『ひろし君』
ミテ組
- 塩尻完『B定食』
- 宍戸俊之『敗者復活』
- 島畑哲哉『これで630円』
- 長谷川威夫『バカガイ』
- 堀三枝子『(お嫁に)1回行きたい』
- 山本一成『また落ちる』
- 横村克也『黙れ親父』
- 吉沢明美『飲んだら乗るな』
[編集] 第10回 (1986年)
第7チェックポイント・ロサンゼルス チノ刑務所内にて『Wチャンス大声+念力クイズ』
先ず、大声組にのみ解答権が与えられる。誰も答えられないか不正解があった場合、念力組に解答権が移る。 1問限定の近似値クイズが出題され、正解に近い8人が『大声組』、それ以外の8人が『念力組』に振り分けられた。 2ポイント勝ち抜け、お手つき・誤答-1。敗者は1名。
大声組(挑戦者ごとに特定のフレーズは与えられず、『福留さーん!』で統一された)
- 大道進一
- 児玉卓也
- 村山健一郎
- 山下哲也
- 山本道夫
- 西沢泰生
- 高村俊行
- 清水智美
念力組(脳波形が付けられ、逸早く一定のα波を出した者に解答権)
- 豊田訓子
- 丹野博文
- 渡辺佳哉
- 小倉章市
- 森田敬和
- 川幡雅伸
- 堀由佳
- 井上晃一
[編集] 第11回 (1987年)
第5チェックポイント・パームスプリングス ただいま強風警報発令中!『強風駆け込み大声クイズ』
解答席から約20メートル後方の位置に全員がパラシュートを背負って立つ。クイズ出題後、ホイッスルがなったところで、逸早く解答席まで走り、マイクに向かって大声を出さなければならない。2ポイント勝ち抜け(お手つき・誤答は-1ポイント)。敗者は1名。
- 高橋充成『コーヒー!紅茶!烏龍茶!』
- 永田旬子『気仙沼』
- 藤村通弘『父さん!母さん!ありがとう』
- 渡辺誉一『仏の松尾』
- 天沼智史『彼女が欲しい』
- 温井和佳奈『血が騒ぐ』
- 高橋麻里子『絶好調』
- 山賀恵美子『青短』
- 柳井秀人『鉄人27歳』
- 稲川良夫『辞表覚悟』
- 中村昌成『仕事くれ』
- 宇田川敦史『打倒!西武』
[編集] 第12回 (1988年)
第10チェックポイント・イグアス イグアスの滝を背景に『大滝びクイズ』
2ポイント勝ち抜け、お手つき・誤答-1。敗者は1名。
- 瀬間康仁『何があっても献血』
- 酒井敦子『負けたくない』
- 平田由佳『バッキャロー』
- 飯田隆夫『金物屋』
- 阿部実『杉並区役所』
- 古川久美子『突撃リポーター』
- 瀧澤次郎『ありがとう!ウィッキーさん』
- 大江成人『ババぴー』
- 柴田章志『栄屋乳業』
[編集] 第13回(1989年)
第9チェックポイント・ショットオーバー 罰ゲームはバンジージャンプだぞ~!『地獄のお叫びクイズ』
2ポイント勝ち抜け、お手つき・誤答-1。敗者は1名。
- 秋利美紀雄『長戸帰れー!』
- 加藤安司『藤吉常務すいません』
- 及川純也『仕送り止めないで』
- 関根俊明『とっちゃんコアラ』
- 永田喜彰『マリック様さま』
- 長戸勇人『秋利帰れー!』
- 正木茂『崖っぷちのギャンブラー』
- 木村文彦『受験問題出せ』
- 恒川岳久『小学生のアイドル』
- 田川憲治『考えすぎのコンピューター』
[編集] 第14回 (1990年)
第6チェックポイント・グランドテイトン シェーン・カムバック!『13人のガンマン 対決!大声クイズ』
全員一斉&対決型の大声クイズ。挑戦者全員ガンマンの格好をしているが、2つのアイテム「ガン(ピストル)」と「ハット(帽子)」が足りず、大声クイズでそのアイテムを獲得するというもの。
先ず、全員にクイズが出題され、正解すると「ガン」を獲得。次の問題も全員に出題され、同じ人が正解した場合は「ハット」も獲得し、ここで勝ち抜け。別の人が正解した場合は、「ガン」獲得者と「ハット」獲得者による1対1の対決クイズが行われ、正解した方が相手から獲得アイテムを奪い取り、勝ち抜けとなる。お手つき・誤答は1回休み(なお、一方のアイテムを持っている場合は同時に獲得アイテムを没収される)。敗者は1名。
- 高井恵子『あつしさん困っちゃった』
- 込山尚人『浴衣でファイト』
- 森田彰『サラリーマンはつらい』
- 三宅光紀『勝ったらバック転』
- 高松康典『九州男児ここにあり』
- 原田泰孝『俺は落ちない』
- 小林広次『ラーメン食わせろ』
- 細見知弘『夢の真っ只中』
- 佐藤光邦『金欠黄門様』
- 鈴木恵子『かー君大好き』
- 小林良『一杯やりてぇ』
- 萩原一平『パパ頑張ってるぞ』
- 亀谷知孝『亀谷万年』
[編集] 第15回(1991年)
第7チェックポイント・エルパソ アメリカ・メキシコ国境にて『国境突破!大声クイズ』。クイズはメキシコ側で行われ、勝者のみ国境を越え、アメリカ入国を許された。
2ポイント勝ち抜け、お手つき・誤答-1。敗者は1名。
- 平本清治『貧乏!大尽!大大尽!』
- 松原史和『ニューヨークへ、ほふく前進』
- 赤間雅行『異国で誕生日』
- 矢野典子『内緒の旅なの』
- 能勢一幸『クイズオタクと呼ばないで』
- 大石禎『出張手当ください』
- 田中新一『ジャストミート』
- 坂野靖弘『109大明神』
- 高橋朋子『大好き安芸乃島(関)』
- 糸田哲『背後霊のおかげです』
[編集] 第16回(1992年)
第7チェックポイント・レイクパウエル 『湖に絶叫!!大声クイズ』
3ポイント勝ち抜け、お手つき・誤答1回休み。敗者は1名。
- 大西肇『さとし!ひとみ!めぐみ!』
- 下村淳一『なめるな!第一経済大学』
- 中島也之『早く人間になりたい』
- 田中健一『高いお肉は駄目なんだ』
- 鎌田統『マイケル・J・フォックス!ごめんなさい』
- 松井佳則『越後オヤジだ!おっぺけぺー』
- 荒井宏文『エスカレーターで早稲田』
- 溝渕浩城『これいい』
[編集] 高校生クイズでの使用
- 全国高等学校クイズ選手権においても同じシステムが使用されている。一例として、第25回(2005年)の中部大会では、テーマに沿った言葉を、仮名の書かれた巨大ブロックを積み上げて、それをマイクに向かって叫ぶというもの。第26回(2006年)の南九州大会も、「嫌いな先生の名前」などのお題を1問ごとに与えられ、それを叫んで解答権を得るというものだった。同年の全国大会では、ラフティングしながら岩場に設置されたマイクに向かって解答を叫ぶというクイズが行われた。