屍姦
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屍姦(しかん)とは、死体を姦淫することや、死体に対する性愛のこと。ネクロフィリアとも呼び、異常性的嗜好に分類される。また、「死姦」とも書く。
歴史はかなり古く、ヘロドトスの著書に「古代エジプトでは女性(特に美女)の死体を屍姦されることを恐れ、死んですぐの死体をミイラ職人に渡さなかった」との記述が見られる。また、18世紀フランスの風俗店では、「女性が棺桶の中で死体のふりをし、男性が牧師の姿になり、性行為をする」という屍姦的なサービスを行っているところもあり、一部の人間にはかなりの人気があったようだ。
なお、以下の事が、死姦に含まれる。
- 死体を姦淫する行為その物に興奮を覚えること。
- 死体を姦淫する行為を見る事に興奮を覚えること。
- 強姦して相手を殺害してしまう行為その物に興奮を覚えること。
- 男性が女性に対して強姦し、また絞殺する事によって相手が死ぬ直前に窒息状態になる事から膣穴が縮小し男性の性器を強く刺激する事による強度の刺激から来る快感と、相手を死に至らしめる達成感に興奮を覚えること。
- 強姦して相手を殺害してしまう行為を見る事に興奮を覚えること。
現在日本では屍姦そのものについて罪に問われる事は無いが、いずれにしても、殺人や死体損壊に繋がる行為であり、社会的に許容される事はまずあり得ない。このような性的嗜好が顕在化する要因として、フロイト派では、幼少時に見た「眠っている母親の姿」に愛情を感じ、それが欲情へと変化するためであると考えられている。また、眠っている相手との性行為を体験したことがきっかけで顕在化することもあるという。
なお、少数の意見としてラブドール、ダッチワイフに対する性行為を死姦と表現する事もある。
[編集] 屍姦を題材にした創作物
- 『ネクロマンティック』(ユルグ・ブットゲライト作の映画。)
- 『Seraphic Blue』(天ぷら作のコンピューターゲーム。直接描写は無し。)