新田一郎 (ミュージシャン)
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新田 一郎(にった いちろう、1954年5月2日 - )は奈良県奈良市出身の歌手、管楽器奏者、作曲家。一時期は新田イチロー、新田ヨロシク一郎の名で活動していた。
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[編集] 略歴
渡辺プロダクション専属のトランペット奏者としてデビュー。あいざき進也のバックバンド「ロックンロール・サーカス」から、キャンディーズのバックバンド「MMP(ミュージック・メイツ・プレイヤーズ)」での活動を経て、自らのユニット「ホーン・スペクトラム」を結成(初期メンバーは新田・兼崎順一・中村哲)。キャンディーズの元マネージャー・大里洋吉が設立したアミューズに所属。引き続きキャンディーズのサポートをMMPと共に続けながら、当時アミューズの新人バンドだったサザンオールスターズの初期の楽曲で編曲を数多く担当。「勝手にシンドバッド」等々の楽曲で「ホーン・スペクトラム」の一員として管楽器でレコーディングやライブに参加する。
キャンディーズ解散後、1979年に自らのバンド「スペクトラム」を結成、同年8月25日にデビュー。わずか2年間の活動ながら、その後の音楽業界に大きな影響を与えた。
スペクトラムの解散後、ソロデビュー。ホーン・スペクトラムを自らのバックバンドとして復活させ(メンバーは新田・兼崎+複数のスタジオ・ミュージシャンが参加する形式)、レコード会社を二度変えながら6枚のオリジナルアルバムを発表した。しかし、本人にとっては納得できるものを生み出せないまま歌手としての活動を停止、平行して行っていた作曲家・演奏家としての活動に専念することになる。ベストアルバム発売の際に「スペクトラムあっての自分だった」という趣旨のコメントをしているが、このことから、スペクトラムの元メンバー渡辺直樹らのAB'Sとは対照的に、ソロでの方向性を最後まで見出せなかったことが窺える。
現在は芸能プロダクション「代官山プロダクション」社長。アーティストを育てる側に回り、自身は第一線から身を引いている。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
NOT FOR SALE | 1982年7月5日発売 | ビクター |
B面:サンライズ・サンセット | ||
街角から愛をこめて(作詞:山川啓介 作曲:新田一郎、M.C.AMODY 編曲:新田一郎) | 1982年12月16日発売 | ビクター |
B面:今夜はミステリー | ||
Daybreak~夜明け~(作詞:山川啓介 作曲・編曲:新田一郎) | 1983年5月21日発売 | コンチネンタルレコード |
B面:NOT FOR SALE-Part 2(作詞:山川啓介、宮下康仁、小林和子 作曲:新田一郎、M.C.AMODY、TONY SCIUTO 編曲:新田一郎) | ||
ほ・ろ・り(作詞:三浦徳子 作曲:新田一郎 編曲:新田一郎、新川博) | 1983年10月21日発売 | コンチネンタルレコード |
B面:WONDERFUL NIGHT(作詞:三浦徳子 作曲:新田一郎、M.C.AMODY 編曲:新川博、新田一郎) | ||
渡り鳥はぐれ鳥(作詞:三浦徳子 作曲:新田一郎 編曲:笹路正徳、新田一郎) | 1984年5月21日発売 | コンチネンタルレコード |
B面:流星City(作詞:小林和子 作曲:新田一郎 編曲:難波弘之、新田一郎) | ||
ガラスのスクリーン | 1984年12月16日発売 | ラジオシティレコード |
B面:CASINO | ||
自由はすぐそこに | 1985年5月21日発売 | ラジオシティレコード |
B面:Face In The Night. |
[編集] アルバム
一番 クールが熱い | 1982年発売 | ビクター |
1.クールが熱い 2.未来来(ミラクル) 3.気分はこれから… 4.今夜はミステリー 5.サンライズ・サンセット 6.LADY MADONNA 7.孔雀色の夜 8.ピアニシモのように 9.東京ジャズ・クラブ 10.スペース・アンリミテッド | ||
二番 残像 アフター・イマージュ | 1983年5月21日発売 | コンチネンタルレコード |
1.流星City 2.コンプレックス 3.7月のミラージュ 4.残像(アフター・イマージュ) 5.こわれものSituation 6.Moment 7.もういちどSingle Girl 8.Daybreak~夜明け~ 9.傷ついた白夜(Island Nights) 10.街角から愛をこめて(Album Version) 11.1983' アミューズカンパニー | ||
三番 KOTOBUKI | 1983年11月21日発売 | コンチネンタルレコード |
1.出逢って5秒 2.バイセクシュアル 3.背中でGOOD LUCK 4.おめざめエアロビクス 5.綺麗さっぱり 6.WAITING FOR YOU 7.NEW WINDS 8.AOYAMA "FLY ME TO THE MOON" 9.WONDERFUL NIGHT 10.渡り鳥はぐれ鳥 | ||
四番 福助 | 1984年5月21日発売 | コンチネンタルレコード |
1.嘘つきカモメ 2.月の女のエピソード 3.勝手な夜 4.涙プラス 5.夢の行方 6.原宿心中 7.伐折羅大将 8.ミモザ館 9.さよならから始めよう 10.一日だけの淑女 11.渡り鳥はぐれ鳥(Live Version) 12.福助 | ||
五番 SIMULATION | 1985年5月21日発売 | ラジオシティレコード |
1.さよならは楽しく 2.Face In The Night. 3.サーカスが来るから 4.MESSIN' WITH THE NEW KID 5.自由はすぐそこに~SOONER OF LATER~ 6.WALKIN' 7.シュミレーション 8.Suspicion Blue 9.浅い眠り 10.朝焼けRock-A-Bye | ||
六番 SAGA(ホーンスペクトラム名義) | 1985年6月5日発売 | ラジオシティレコード |
1.SAGA 2.ATTACK THE EVIL 3.KIRA KIRA BOSHI WA TUNDRA NO KANATA 4.MOTI NO BLUES DE DONJYARA HOI 5.GAIKOTSU NO ODORI 6.KIREI NA ENDING O ARIGATOU 7.SON OF JUPITER~PAN SIRENS~ |
[編集] ベストアルバム
- TWIN PERFECT COLLECTION(2003年3月21日発売、テイチク)
[編集] プロデュースしたアーティスト
[編集] 楽曲提供
- 飯野茂一
- はるかな友よ(1983年、『亜空大作戦スラングル』エンディングテーマ)
- 嘉門達夫
- Go!Go!スクールメイツ(1993年)
- 小泉今日子
- Rock Me~騒ぎたりない夜の為に
- 坂井紀雄
- 炎のメッセンジャー(1988年、『電脳警察サイバーコップ』挿入歌)
- さくまあきら
- 燃えよ! フトリッパー(1982年)
- ザ・リリーズ
- ギャラクティカ・スリリング(1985年)
- 大切な言葉(1985年)
- 沢田研二
- 渡り鳥はぐれ鳥(1984年)
- SPACE ALL STARS(セイン・カミュ他)
- 高田みづえ
- 原宿メモリー(1984年)
- CHIKO
- しあわせ
- 長島秀幸
- 追憶のジュピター(1988年、『電脳警察サイバーコップ』挿入歌)
- はせもとひろ
- Fighting On(1983年、『亜空大作戦スラングル』オープニングテーマ)
- 堀江美都子
- Ready MADONNA(アルバム)、茅ヶ崎メモリー(シングル)(1982年)
- ラジオっ娘(Lady, oh)
- 茅ヶ崎サンライズ(1982年)
[編集] 編曲
- 嘉門達夫
- 替え唄メドレー(1991年)
- NIPPONのお正月(2003年 作曲:嘉門達夫)
- サザンオールスターズ
- 気分しだいで責めないで(1978年 作曲:桑田佳祐)※管編曲
- いとしのエリー(1979年 作曲:桑田佳祐)※弦編曲
- 思い過ごしも恋のうち(1979年 作曲:桑田佳祐)※管弦編曲
- C調言葉に御用心(1979年 作曲:桑田佳祐)※弦編曲
- Ya Ya (あの時代を忘れない)(1982年 作曲:桑田佳祐)※管弦編曲
- ボディ・スペシャルII(1983年 作曲:桑田佳祐)※菅編曲
- ミス・ブランニュー・デイ(1984年 作曲:桑田佳祐)※弦編曲
- Brown Cherry(1985年 作曲:桑田佳祐)※菅編曲
- 爆風スランプ
- ヤシの木かげ(1986年 作曲:江川ほーじん、エビゾウ)
[編集] 音楽担当作品
[編集] テレビ
- ななこSOS(1983年)
- スケバン刑事(1985年)
- スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説(1985年)
- スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇(1986年)
- 電脳警察サイバーコップ(1988年)
[編集] 映画
- スケバン刑事(1987年)
- スケバン刑事・風間三姉妹の逆襲(1988年)
[編集] ビデオ
- ダロス(1983年)※難波弘之との共作
- エリア88(1985年)
- 八神くんの家庭の事情(1990年)※米光亮、工藤隆との共作
[編集] サウンドトラック
- ななこSOS音楽編(ビクターエンタテインメント)
- ななこSOS音楽篇/ドラマ篇1~2(ビクターエンタテインメント)※上記商品とドラマ篇を2枚組にまとめた復刻盤
- ダロス(ビクターエンタテインメント)
- ダロス/テクノポリス21C(ビクターエンタテインメント)※上記商品と、久石譲による『テクノポリス21C』サントラを2枚組にまとめた復刻盤
- エリア88 音楽編(キングレコード)
- エリア88 SOUNDTRACK(キングレコード)
- エリア88 ACT3~燃える蜃気楼 音楽集(キングレコード)
- スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇 オリジナル・サウンドトラック(フォーライフ)
- スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲 オリジナル・サウンドトラック(ハミングバード)
- 電脳警察サイバーコップ PERFECT MUSIC COLLECTION(東芝EMI)
[編集] 関連項目
- 兼崎順一
- ホーン・スペクトラムのメンバーの1人。新田と共に管楽器を担当。スペクトラムのメンバーも務めており、新田の音楽活動を語る上で欠かせない人物。通称「ドンペイさん」。サザンオールスターズのアルバム「10ナンバーズ・からっと」には兼崎ドンペイの名でクレジットされている。
- 上記のように、初期のほとんどの楽曲で編曲を担当している。ホーン・スペクトラムとして演奏に参加しているものも多い。
- 代官山プロダクション所属タレントだが、師弟関係と言ってもいい関係である。ラジオ「爆裂スーパーファンタジー」にも新田はたびたび登場していた。
- かつて存在した総合格闘技団体。団体テーマ曲及びエースの前田日明の入場曲(それ以前に前田が使用していたキャメルの『キャプチュード』を彷彿とさせる曲で、旗揚げ後1年程で『キャプチュード』に戻ったが、WOWOWのリングス中継テーマとしてそれ以降も使われた)を作曲した。団体テーマ曲の方はその後、前田がスーパーバイザーを務める格闘技イベントHERO'Sでも一時期使われた。
- かつて所属していた川田利明の旧入場テーマとしてラストバトルが使われていた。
- 1986年以降長きに渡って、フジテレビのスポーツ中継や『プロ野球ニュース』等の番組で新田の作曲した「フジテレビ・スポーツテーマ」がテーマソングとして使用されていた。近年は各番組毎に独自のテーマソングを使用することが多くなっているため、同曲の使用頻度は大きく減少しているが(ただし完全に使用されなくなったわけではない)、おそらく誰もが一度は耳にした事のある、新田の曲の中で最も一般の認知度の高い曲であろう。
[編集] 外部リンク
- ダイプロ・エックス(代官山プロダクションの音楽事業子会社)
- スペクトラム&新田一郎ファンのHP(ファンサイト)
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