星界の紋章
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『星界の紋章』(せいかいのもんしょう)は、森岡浩之によって執筆されたSF小説(スペースオペラ)、及びそれを原作としたアニメ作品。続編として『星界の戦旗』が刊行中である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
人類が、太陽から0.3光年離れたところに発見した「ユアノン」なる素粒子を利用した恒星間宇宙船を開発し、惑星改造により太陽系外に居住惑星を拡大し始めて何世紀も後のこと…。
ハイド星系・惑星マーティンの政府主席の息子ジント・リンが幼少の頃、彼の故郷は「アーヴによる人類帝国」なる星間帝国の大艦隊によって侵略を受けた。彼の父ロック・リンは降伏と引きかえに貴族の称号を得、そのためジント自身も帝国貴族の一員となる。それから7年後、ハイド伯爵公子となったジントは、皇帝の孫娘ラフィールと運命的な出会いをする。 その時からジントは帝国貴族として生きていく事を決意する。
物語では、アーヴとよばれる遺伝子改造によって生まれた架空の種族によって宇宙の人類世界の大半が支配されている。アーヴはホモ・サピエンスと異なる遺伝的特徴をもつにとどまらず、宇宙空間で暮す事を常とすることでも人類一般と異なる。なおこれは真空という意味ではなく宇宙空間を旅する船舶、あるいは宇宙に浮かぶ都市や施設で暮らすという意味。
このアーヴという種族の設定のみならず、超光速航行を可能にするために別の宇宙である「平面宇宙」を移動する、平面宇宙航法と呼ばれる恒星間航行の設定や、アーヴ語と呼ばれるアーヴ独特の言語体系などの設定も星界シリーズの大きな特徴となっている。
日本神話を世界設定の背景にしていることも特徴的で、例えば八頸竜「ガフトノーシュ」は「八俣大蛇(ヤマタノオロチ)」、金色鴉「ガサルス」は「八咫烏(ヤタガラス)」、皇族「アブリアル」は「天照(アマテラス)」、帝都「ラクファカール」は「高天原(タカマガハラ)」であり、また「帝国(フリューバル)」は星々の集合ということで「御統(ミスマル)」の語形変化とされる。
[編集] ストーリー
[編集] 星界の紋章I
ロック・リンの降伏・叙爵に伴い、ジントはロックの秘書にして育ての親であったティル・コリントと離れ離れになり、ヴォーラーシュ伯国デルクトゥーに送られた。9年後、アーヴ言語文化学院を卒業したジントは帝都ラクファカールにある星界軍の主計修技館(ケンルー・サゾイル)に入学するため巡察艦ゴースロスに乗り込む。彼を迎えに来た翔士修技生ラフィールは、皇帝の孫であった。いろいろあった末に友情を結んだ二人は、突如4ヵ国連合の一つである人類統合体の艦隊の攻撃を受けて脱出(その後ゴースロスは撃沈)。二人を乗せた連絡艇は燃料補給のためフェブダーシュ男爵領へ到着するが、男爵により二人は引き離され、ジントは監禁されてしまう。
[編集] 星界の紋章II
ジントが監禁されている事を知ったラフィールは男爵の家臣セールナイらと、ジントは共に監禁されていた前男爵スルーフと協力して脱出し合流。追撃してきた男爵を倒した二人は目的地のスファグノーフ侯国へ向かうが、惑星クラスビュールに着陸したときにはすでに人類統合体により星系は占領されていた。地上人に変装した二人を待ち受けていたのは、マルカ率いる、帝国からの独立を夢見る「反帝国クラスビュール戦線」の面々であった。一方、4ヵ国連合の大使から抗議された皇帝ラマージュは連合に対して宣戦布告した…。
[編集] 星界の紋章III
二人の着陸跡を発見した人類統合体軍は、二人と「戦線」との関連を突き止め、追跡を開始。ルーヌ・ビーガ市警察のエントリュア警部は統合体のカイト憲兵大尉とともに二人を追う。一方、スファグノーフ奪還のために帝国は大艦隊を派遣。スファグノーフ門沖会戦が始まった。あちこちで追跡劇を繰り広げた二人を脱出させるために「戦線」のメンバーは奇想天外な脱出法を提案。二人は無事に救出されたが、そこに待ち受けていたのは……。
そして、3年後……
[編集] 登場人物
キャラ名の後にあるのは声優名。
- リン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵公子(ヤルルーク・ドリュー・ハイダル)・ジント:今井由香
- 『戦旗』では父の死により爵位を継いだため公子(ヤルルーク)が取れる
- アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵(ベール・パリュン)・ラフィール:川澄綾子
- ハイド星系→ハイド伯国
- ロック・リン→リン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵(ドリュー・ハイダル)・ローシュ:田中秀幸
- ハイド星系主席→ハイド伯爵
- ティル・コリント:鈴木英一郎
- ロック・リンの書記官→ハイド星系首相
- リナ・コリント
- ヴォーラーシュ伯国
- クー・ドゥリン:松野太紀
- 巡察艦ゴースロス
- レクシュ・ウェフ=ローベル・プラキア:高島雅羅
- レーリア十翔長:遊佐浩二
- ギュムリュア軍匠十翔長:藤貴子
- ディーシュ主計十翔長:千葉一伸
- サリューシュ前衛翔士:陶山章央
- ユーンセリュア前衛翔士:友川まり
- レシェークリュア後衛翔士:宮崎一成
- フェブダーシュ男爵領
- アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵(リューフ・フェブダク)・クロワール:子安武人
- アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ前男爵(リューフ・レカ・フェブダク)・スルーフ:麦人
- フェグダクペ・セールナイ:大谷育江
- 燃料槽・整備点検担当→セールナイ商会会長
- フェグダクペ・グレーダ:内川藍維
- 家政室主任家士→セールナイ商会社員
- 家政室家士→セールナイ商会社員
- 帝国星界軍(ルエ・ラブール)
- アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王(ラルス・バルケール)・ドゥサーニュ:塩沢兼人
- トライフ・ボルジュ=ユブデール・レムセール:小杉十郎太
- カヒュール・ボース=サテク・公子(ヤルルーク)・レメーシュ:一条和矢
- ナソトリュア副百翔長:黒崎彩子
- シュリール百翔長:津田匠子
- ウニューシュ元帥:小上裕通
-
- 偵察分艦隊フトゥーネ
- ラクファカール
- アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・アブリアル伯爵(ドリュー・アブリアルサル)・ラマージュ:土井美加
- アーヴ帝国27代皇帝。ラフィールの祖母
- アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・クリューヴ王(ラルス・クリュブ)・ドゥビュース:鈴置洋孝
- ラフィールの父
- アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ウェムダイス子爵(ベール・ウェムダイサル)・ドゥヒール
- ラフィールの弟。アニメ版『紋章』には登場しない
- サンプル・サンガリーニ:小山武宏
- 人類統合体大使
- グェン・タウロン:長克巳
- ハニア連邦大使
- ジャネット・マカリ:鈴鹿千春
- 人民主権星系連合体大使
- マリンバ・スーニー
- 拡大アルコント共和国大使
- ファラムンシュ・ウェフ=ルサム・ラザス
- 軍令長官
- スファグノーフ侯国
-
- ルーヌ・ビーガ市警察
-
- 人類統合体平和維持軍
-
- 反帝国クラスビュール戦線
[編集] 星界シリーズの重要諸設定
星界シリーズにおける宇宙観は、通常の宇宙物サイエンスフィクションとは大きく異なる。一番著しいのは、所謂「ワープ」が無い所である。通常宇宙空間では、光速以上で移動する事は不可能である。「平面宇宙」を介した場合のみ、それは可能であるが、所謂「ワープ」のように、便利にどこへでもいけるという意味ではない。
この世界は、人類宇宙の約半分を「アーヴによる人類帝国(フリューバル・グレール・ゴル・バーリ)」、通称「帝国(フリューバル)」が支配する。帝国は、その交易により莫大な富を得、超大規模の星界軍(ラブール)を維持している。と言うよりも、星界軍が帝国の政治、行政の多くを動かしており、事実上帝国の基盤となっている。
帝国は、形式上は皇帝(スピュネージュ)が全体を統治しているが、その支配は緩やかなものであり、帝国内の有人星系の多くでは、現地人から成る領民政府(セメイ・ソス)が各惑星の統治を行い、帝国に対しては領民政府の代表である領民代表(セーフ・ソス)が、帝国貴族である領主(ファピュート)と各種の交渉を行う(領民政府の統治権は大気圏外には及ばない。従って複数の有人惑星を持つ星系には同数の領民政府がある)。
このように、帝国は地上世界(ナヘーヌ)や領民(ソス)に対して直接関与せず、地上世界で起きていることに通常はまったく関心を払わない。領民は、帝国臣民としての自覚や忠誠を期待されてはおらず、帝国の支配に反対することすら禁止されていない。
人類宇宙の残りの半分は、一部は遺伝子操作種族もいるものの、普通の人類からなる「人類統合体」「ハニア連邦」「拡大アルコント共和国」「人民主権星系連合体」が、離合集散しながら統治している。彼らは一般に、アーヴの帝政に嫌悪感を持っており、民主主義国家を標榜している。「4ヵ国連合(ノヴァシチリア条約機構)」という軍事同盟を結んでアーヴによる人類帝国と敵対しているが、各国の帝国に対する態度には、温度差がかなりある。
戦いは、帝国以外では最も強大にして敵愾心の強い、人類統合体の大規模な先制攻撃から始まった。帝国は、これに対し断固たる報復で応える所存であった……。
[編集] アーヴとは
アーヴを参照のこと。
[編集] 帝国(フリューバル)の社会構成
- アーヴ
- 法律上は皇族・貴族・士族の総称。つまり地上人でも功績によって士族や貴族に取りたてられればアーヴとして扱われる。ただし、子孫にその爵位(スネー)を継がせたければ、遺伝子操作により生物学的なアーヴとしなければならない。
- 皇族(ファサンゼール):「アブリアル」の氏姓と「ネイ」の姓称号(サペーヌ)を持つ八王家(ガ・ラルティエ)に属する者。軍役に就く義務を負い、同世代の皇族の中で最初に帝国元帥(ルエ・スペーヌ)まで昇進できたものが皇太子(キルーギア)になる。なお、各王家はそれぞれ帝都ラクファカールにある八つの門の一つと、それに(平面宇宙側で)近接する多数の門からなる王国に封じられている。皇族は、全員が生物学的なアーヴである。
- 貴族(スィーフ):原則として、恒星系を領地(リビューヌ)として持ち、世襲でそれを統治する者で、領主(ファピュート)とほぼ同義である。皇族から分かれた家は「ボース」、帝国成立時からある貴族の家は「アロン」、帝国成立後に貴族となった家は「スューヌ」の姓称号を持つ。爵位は上位より大公爵(ニーフ)・公爵(レークル)・侯爵(レープ)・伯爵(ドリュー)・子爵(ベール)・男爵(リューフ)がある。世襲の貴族の場合、各爵位の叙爵基準は以下の通り。
- 大公爵:皇族であるアブリアルを除いた根源二八氏族直系の一族の長のみに与えられる。領地の規模は様々であるが、必ず有人惑星を含んでいる。
- 公爵:侯爵の中で、特に大きな功績があった者が昇格する。
- 侯爵:領地内に、領民が住む有人惑星(邦国(アイス)と呼ぶ)を持つ。通常、領地内の領民数が1億人を超え、なおかつある程度以上の領地経営の手腕が認められていることが必要。
- 伯爵:領地内に有人惑星を持つが、領地内の領民数は1億人以下か、領地経営の手腕が不十分である場合。
- 子爵:有人惑星を持たず、領地はすべて無人の所領(スコール)。ただし、環境改造すれば居住可能になる惑星を領地に持ち、そうした惑星を開拓して帝国の拡大に貢献する事が期待される。
- 男爵:領地に有人惑星を持たず、また環境改造しても居住可能とできる惑星を持たない。恒星エネルギーを利用しての反物質燃料の生産や、無人惑星(小惑星やガス惑星等)から鉱物資源を採掘したりして生計を立てる。
- 有人惑星を持つ場合(大公爵、公爵、侯爵及び伯爵)を「諸侯(ヴォーダ)」と呼ぶ(なお、ハイド伯爵に叙爵されたロック・リンは、地上世界出身者で初めて諸侯になった)。領主の収入は、無人惑星の鉱物資源採掘権、恒星周辺における反物質燃料(ベーシュ)の生産権を利用した生産物の売却益で、さらに諸侯の場合、他星系との星間交易権の独占による商取引での利益がある。これらの収入については、帝国から課税される(帝国への納税は、貴族の高貴なる義務である)。
- また、貴族の子弟が爵位を継ぐには翔士として最低10年(修技館及び翔士修技生を含めると13年)、星界軍へ奉職することが義務づけられている。また、領地を持っている場合、星界軍に所属している間は無給である(ただし何らかの事情で収入がない場合は、星界軍から年金が支給される)。
- 数は少ないが、領地を持たない貴族も存在する。本来は領地を持つ世襲の貴族であるが、敵国の侵略等により領地を奪われた諸侯(ジントも一時的にこの立場になった)と、皇族から離籍した公子(皇帝にならなかった皇族や王族の子女)、一代限りの貴族(星界軍や帝国政府で特に高い地位に達した国民、官僚など)がある。
- また、一代限りの貴族が領地を賜って世襲の貴族になる場合もある。例を挙げると、星界軍の翔士は、一部を除き各科の最高位である星界軍元帥になると叙爵される(フェブダーシュ男爵・クロワールの祖母は一領民であったが、従士から翔士、さらに技術元帥・艦政本部長官に出世、所領を賜り正式の男爵となった)。
- なお、貴族籍を捨てることもできる。すべての特権を失い、領地は帝国へ返上(一時的に帝国直轄領=皇帝領となり、新たな領主が決まるまでは代官(トセール)が任ぜられる)となる。
- 諸侯は約1600家で、家族を足しても2万人足らず。貴族全体では20万人ほどである。
- 士族(リューク):皇族、貴族以外のアーヴ。一等~五等の5階級から成る「勲爵士」と呼ばれる身分を持つ。星界軍での位階との対比の目安は、以下の通り。
- 一等勲爵士(ラローシュ):艦長称号(サレラジュ)を受けている者。
- 二等勲爵士(キゼー):十翔長と、副百翔長以上で艦長称号を受けていない者。
- 三等勲爵士(ルフール):後衛翔士と前衛翔士。
- 四等勲爵士(エナーヴ):列翼翔士。従士からたたき上げた軍士が最先任従士長から列翼翔士に昇進したら、この位置となる。
- 五等勲爵士(リヘール):士族として生まれ、成人したがまだ翔士になっていない者(翔士修技生を含む)。
- 提督など、より高い位階に達した場合は、帝国伯爵(ルエ・ドリュー)などの、一代限りの貴族爵位を持つ場合がある。
- また、星界軍に入らずとも、国民や領民から士族になる場合もある。官僚の上位に昇進したり、特に帝国に貢献した場合などがある。
- 帝国成立時からある士族の家は「ウェフ」、帝国成立後に士族となった家は「ボルジュ」の姓称号を持つ。なお、領地を持たないため、帝国から課税されることはない。約2500万人ほど。
- 地上人
- 国民(レーフ):星界軍従士や貴族の家臣などとして働く者。ただし功績次第では栄達も可能であり、国民出身の帝国宰相も存在する。帝国から課税されることはない。約10億人。
- 領民(ソス):地上世界(ナヘーヌ:有人惑星)で生活する者。領民政府の統治下にあり、大気圏から出ない限りは完全な自治権を持つ。課税に関しては領民政府が課すものであり、帝国は関与していない。星系内のみを航行する非武装の宇宙船であれば、領主の許可があれば保有できる。約9000億人。平面宇宙航法の確立前に亜光速宇宙船を使った移民の時代がかなり長期間に渡ったため、その文化や社会は実に多様である。また、アーヴに対する見解や立場も様々である。
- 個々の地上世界の詳細は星界の紋章・戦旗惑星一覧を参照。
[編集] 邦国の義務
帝国貴族である諸侯の領地である有人星系すなわち邦国(アイス)、その領民政府には、いくつかの義務がある。
- 領主や帝国との交渉役である「領民代表」を選出すること。方法は、領民が認めるものであれば問わない(既存の政府主席、世襲の王、選挙、指名、くじ等何でもよい)。ただし、あからさまに帝国に叛逆の意志を示す者や、何らかの理由で領主が拒否する者は認められない(領主は拒否権を持つ)。領民代表の地上世界側での呼称は自由。「大統領」や「首相」等は無論、独立国としての体裁を保つ目的で「外務大臣」と称しても構わない。変わったところでは、アーヴを機械と定義した上で、領民代表をその「保守責任者」と称する地上世界もある。
- 平面宇宙航行の可否を問わず、星系間を航行できる宇宙船(メーニュ)の所有は一切禁止。領民個人はもちろん、領民政府であっても所有は認められない(アーヴですら宇宙船の個人所有は認められておらず、帝国所有のものを借り受ける形である)。ただし、星系内の航行のみに限定されたものであれば、所有可能。
- 帝国星界軍の募集事務所(バンゾール・ルドロト)の設置。領民の星界軍への参加は、強要による徴兵ではなく、本人の自由意志による志願が原則であり、領民政府や領民代表もこれを妨げてはいけない。ただし、星界軍に入隊しないようにというプロパガンダを行う程度なら黙認されている。なお、募集事務所では志願兵の受付のほか、移民を募集する他の邦国や家臣を募集する領主、帝国の官僚機構等への人材斡旋も行う。募集事務所を通さない星系間での移民は、原則として禁止されている。
[編集] 帝国星界軍(ルエ・ラブール)の組織
帝国成立期のアーヴは小型の高機動戦闘ユニットを主戦力としており、当時の職名が階級名としてジントたちの時代になっても使われている(ただし、千翔長以上は組織の拡大に伴って創設されたもの)。
- 勅任翔士(元帥・将官に相当)
- 帝国元帥(ルエ・スペーヌ)・星界軍元帥(スペーヌ・ラブーラル)・大提督(フォフローデ)・提督(フローデ)・准提督(ロイフローデ)・千翔長(シュワス)
- 奏任翔士(佐官・尉官に相当)
- 百翔長(ボモワス)・副百翔長(ロイボモワス)・十翔長(ローワス)・前衛翔士(レクレー)・後衛翔士(リニエール)・列翼翔士(フェクトダイ)
- 翔士修技生(ベネー・ロダイル:士官候補生)
- 従士(サーシュ:下士官・兵に相当)
- 原則的に従軍したアーヴはすべて翔士となり、従士には国民がなる。階級は、上から最先任従士長・先任従士長・従士長・一等従士・二等従士・三等従士・四等従士・一等錬兵・二等錬兵の順である。
- 翔士に昇進した国民は、軍役にある間に限り士族として扱われる。なお、士族の説明にある通り、著しい功績等により特に高い階級に昇進した場合、国民出身であっても一代限りの貴族爵位や、さらに領地を賜って世襲の貴族(正式の貴族)にまで昇格することもある。
- 従士と翔士を総称して軍士(ボスナル)という。
- 軍隊における階級呼称一覧も参照。
初期のアーヴの艦隊編成は、まず野球のダイヤモンド型の4艦編成を基本としていた。前方(二塁)にいるのが「前衛翔士」の艦、後方(本塁)にいるのが「後衛翔士」の艦、両側面(一塁・三塁)に「列翼翔士」の艦が固める。このダイヤモンド2つの前方(言わば外野)で指揮を取るのが「十翔長」である。後方に(本塁ベースカバーの如く)遊撃のもう一艦いるので、ちょうど10隻となる。この艦隊10個をまとめるのが「百翔長」である。百翔長の補佐として「副百翔長」が置かれた。初期のアーヴでは艦隊は千隻を超えることはなかったため、百翔長より上の階級は存在しなかった。
艦隊が千を越え、万を越えると、より上位の階級が必要となった。戦隊司令官として「千翔長」(「千」とは「百より上」という意味合いで、実際に千隻を指揮する訳ではない)、分艦隊司令官として「准提督」、艦隊司令官として「提督」「大提督」が新設された。 複数の戦線でそれぞれ艦隊集団規模の戦力を動かす場合は「星界軍元帥」が副司令長官として前線指揮を執る。
かつては皇帝が「帝国元帥」にして帝国艦隊司令長官を兼務したが、現在では皇太子がその任にあたる。統帥権は皇帝が有するが、象徴的なもので軍令に指図することはない。
操艦・砲術などを担当する飛翔科翔士(ロダイル・ガレール)になれるのは、生物学的なアーヴだけである(帝国では、平面宇宙航行機能を持つ宇宙船はすべて空識覚に基づく、制御籠手(グーヘーク)を介した操縦を前提としているため)。
かつては地上軍が存在したが、帝国創建から程なく帝国史上最大の内乱「ジムリュアの乱」を起こした事で解体され、空挺科として星界軍に組み込まれた。
その他の兵科には軍監科(作戦参謀)、主計科(補給・医療などの後方参謀)、軍医科、技術科、警衛科、法務科、看護科などがある。
[編集] 星界軍(ラブール)の装備
[編集] 艦艇
- 巡察艦(レスィー)
- 攻撃・防御・機動力・機雷戦ともにバランスの優れた艦種。いわゆる「宇宙戦艦」のイメージに近い。ビルシュ級、ロース級、更に最新鋭のカウ級が存在する。非常に強力な艦種であり、全軍を巡察艦で編成するべきとの意見もあるが、費用対効果等の問題もあり実際の配備数は少ない。なお皇帝の座艦「ガフトノーシュ」は最新鋭の巡察艦を当てるのが慣例になっている。
- 主な装備は強力な電磁投射砲と少数の機雷。ゴースロスには防御及び近接戦用に可動凝集光砲と可動反陽子砲が装備されていたが、可動反陽子砲は威力と連射性が中途半端らしく、後述する襲撃艦では可動凝集光砲のみに統一された。主な任務は強行偵察と敵艦隊に致命傷を与える為の突撃(蹂躙戦)。役割的には近世の陸上戦闘における騎兵部隊に近い。
- 突撃艦(ゲール)
- 機雷を持たない小型艦で、機動力を最重要視した艦であるが、そのぶん打たれ弱く、火力も貧弱である。防御機雷戦ができないので、防御用可動凝集光砲などを装備してはいるが機雷攻撃に対して脆弱である。また、非力な突撃艦の主砲(反陽子砲)では防御磁場を展開した大型艦の装甲に大きなダメージを与えられない為、大型艦に立ち向かう為には数を揃えて集中砲火を浴びせる戦術が取られる。
- 作中では巡察艦等の大型艦へと宇宙艦隊の主力が移りつつあり、非力で大型艦に対抗しきれない突撃艦は徐々にその地位が低下している(アーヴは突撃艦より大型の襲撃艦を配備しつつあり、統合体では突撃艦を減らして巡察艦を増強しつつある)。近世陸上戦闘における歩兵隊の役割を担う。
- 護衛艦(レート)
- 機雷迎撃用可動砲を多数装備し、機雷を撃滅する。機雷には強いが、突撃艦には弱い。機雷の迎撃に真価を発揮するが艦自体の攻撃力は低めなため、突撃艦部隊などと組み合わせて運用がされる。
- 戦列艦(アレーク)
- 機雷戦専門の艦。巡察艦を凌ぐ超大型艦で、胴体部に機雷を多数格納している。平面宇宙の戦闘では主力艦の地位を占める。弱点は機動力の低さ。また、雷撃を突破されるか機雷を撃ち尽くして巡察艦等の接近を許すと、防御用火砲を装備してはいるものの一方的な蹂躙戦を許しがちである。近世陸上戦闘における砲兵隊の役割を担う。
- 襲撃艦(ソーパイ)
- 『戦旗III』で登場する新鋭艦で、『紋章』には登場しない。現在はコーヴ級が存在する。期待される役割は突撃艦に近く、そもそも時代遅れとなりつつある突撃艦の後継として開発されたものだが、テクノロジー的には機雷を抜いた巡察艦のようであり、重突撃艦と呼ぶべきか、軽巡察艦と呼ぶべきかの大議論の末、襲撃艦と命名されるに至った経緯がある。主砲には電磁投射砲を採用して突撃艦をはるかに凌ぐ火力を誇り、無数に装備されたの可動凝集光砲で護衛艦の担っていた機雷迎撃もこなす。実戦配備は途上である。
- 輸送艦(イサーズ)
- 資材・補給物資の輸送艦。攻撃力は無いに等しい。機雷戦も不可。質量も戦闘艦とは比べ物にならない程大きく、その分機動力は極めて低い。ただし、高い機動力を求められる巡察艦中心の偵察分艦隊に随伴するタイプは小柄で機動力も高い。また、惑星への降下及び離脱が可能な強襲輸送艦(ルソーミア)も存在する。
- 連絡艦(ロンギア)
- 平面航行能力を備えた小型の貨客船(レビサーズ)の様な構造の艦。情報と共に貴賓や伝令使を運ぶ事が想定されている。
- 連絡艇(ペリア)
- 平面宇宙における伝令役を務める小型艇。質量が小さく、快速である。
- 短艇(カリーク)
- 平面航行能力を持たない小型艦載艇。艦が直接入港出来ない場合に人員輸送の責を負い、艦同士の連絡艇、脱出艇としても用いられた。
- 救命莢(ウィコー)
- 艦艇からの緊急脱出用ポッド。制御可能な動力を持たない、いわば宇宙の筏。通常1つが1人用で、生命維持能力は24時間分、わずかな食料と医薬品が備え付けられている。
- 艦艇の外部に面した通廊などに接して装備されている。ワンタッチのスイッチ操作で迅速に乗り込むことができ、救命莢内側のボタン操作で自動密閉、その後すぐに射出され、艦艇の爆散に巻き込まれないよう速やかに宇宙空間へ離脱する。
- 射出後は自動的に救命信号を発信し続け、近くの艦艇に救助を求めるようになっている。
[編集] 艦載砲
- 機動時空爆雷(サテュス・ゴール・ホーカ)
- 短く機雷(ホクサス)とも。平面宇宙戦闘に使用される長射程兵器で、平面宇宙を自力で航行できる。いわゆる対艦ミサイルのイメージに近い。機動、爆発には反物質燃料を用いる。体積質量が大きく小型艦への搭載は難しい。巡察艦には十発前後、戦列艦には百発近く搭載されている。
- 電磁投射砲(イルギューフ)
- 核融合弾(スピュート)を光速の1%程度に加速して発射するレールガン。破壊力が大きく巡察艦・襲撃艦の主砲に採用され、主に対艦攻撃に用いられる。原理は不明だがある程度追尾し、無秩序噴射で敵の攻撃を回避する。
- 反陽子砲(ルニュージュ)
- 反物質である反陽子を荷電粒子砲で打ち出す。主に突撃艦の主砲、巡察艦の副砲として用いられる。相手の物質の陽子との対消滅で発生するエネルギーにより、分子を崩壊させることで破壊力を得る。威力と連射性が中途半端らしく、威力では電磁投射砲に、速射性では凝集光砲に劣る。機雷の迎撃と対艦攻撃の両方に用いられる。
- 凝集光砲(ヴォークラーニュ)
- 小型のレーザー砲のこと。物理法則上最速の光子を凝集して射出する(ゆえに弾影は見えず、命中点のみ視認できる)。単発の破壊力は低い。ただ、施設で工業的に生産しなければならない核融合弾や反陽子とは異なり、艦船のエネルギーがあれば良いので物質弾体の補給の必要は無く、速射力も高く、集中砲火すればかなりの破壊力を持つ。主に機雷の迎撃に用いられ、襲撃艦の対空防御装備はこれに統一されている。白兵戦用の拳銃やライフルにも用いられ、出力を落とせば照明としても利用できる。
[編集] 平面宇宙(ファーズ)での戦闘形態
平面宇宙とは、文字通り2次元の宇宙であり、通常宇宙(ダーズ:3次元)上にあるものが平面宇宙に入る際は、通常宇宙を切り取った「時空泡(フラサス)」を時空泡発生装置によって形成して、3次元を維持しなければならない。また、物理法則も通常宇宙とは異なる。時空泡の移動速度は、内部質量と反比例するなどである(このため、複数の艦艇が時空融合した時空泡で防御しつつ、攻撃に際しては「単艦時空泡」に時空分離して急速接近する戦術が用いられる)。電磁投射砲の砲弾も凝集光も時空泡外では存在できない為、平面宇宙戦闘は、敵味方の時空泡が重なった場合に起こる「時空融合(ゴール・プタロス)」によって発生する。そこでは3次元的な戦闘が行われる。ただし、時空泡発生機関を独自に持つ機雷を使用すれば、時空融合していない遠距離の敵艦を破壊することも出来る。
艦隊同士の平面宇宙戦闘は一般的にまず多数の機雷を搭載した戦列艦同士での打ち合いに始まる。しかし機雷は質量が大きく数が限られる上、防御機雷戦や護衛艦による迎撃もある程度可能であるため、機雷のみで敵艦隊を全滅させることはかなり難しいようである。機雷戦の後、一方がダメージを受けるか機雷を撃ち尽くす等して満足に雷撃が行えない状態に陥ると、時空融合しての戦闘に長けた巡察艦等が敵艦隊に突撃する蹂躙戦へと移行する。
上記の戦闘形式は大艦隊同士の戦闘形態であり、小規模な局地戦ではこの限りではない。例えば大質量の機雷を多数搭載する戦列艦には機動力が低いという弱点があり、偵察と奇襲を主な任務とする機動力重視の偵察分艦隊に含む事はできない。偵察分艦隊は戦列艦より機動力の高い巡察艦のみで編成され、敵偵察分艦隊の迎撃には主に突撃艦がその任に当たる事となる。巡察艦と突撃艦の戦闘は、まず巡察艦が機雷を発射して突撃艦の数を減らし、その上で生き残った突撃艦と巡察艦が時空融合して戦う形となる。突撃艦は火力が弱く機雷攻撃にも弱い為、巡察艦を数でかなり圧倒しなければ勝利は難しい。
平面宇宙戦闘で一番問題となるのは、時空泡の中身は、質量でしか判断できない事である。泡間通信ができない場合、時空泡の質量から、経験と勘と運に頼って、敵か味方か、また艦種は何かを判断するしかない。何が出てくるかは、実際に時空融合してみないと分からない。
[編集] 平面宇宙と通常宇宙
そもそも、人類が銀河文明を築き得たのは、平面宇宙の発見と、通常宇宙と平面宇宙を繋ぐ「門(ソード)」の利用の確立によるものである。
通常宇宙と平面宇宙との位置関係は1対1ではない。平面宇宙は、通常宇宙の投影ではなく、別個の宇宙である。両空間における位置関係は全くのランダムである。 ただ、「第二形態ユアノン」または「開いた門」(単に「門」とも)と呼ばれる特異空間においては、平面宇宙と通常宇宙は1対1に対応している。ある門から平面宇宙に入って別の門から通常宇宙に出ると、光速以上の速さで移動したと同様の結果となる場合があり、このような「門」を介した超光速移動のおかげで、人類は通常宇宙の物理法則から解放され、銀河文明を作りえたのである。
なお、ユアノンは常に一定のエネルギーを放出し続ける特殊な素粒子として発見され、人類はこの素粒子が放出するエネルギーを利用する亜光速宇宙船を建造していた(ジントの故郷も、そうしたユアノン推進宇宙船によって植民された星の一つである)。この「第一形態ユアノン」はすなわち「閉じた門」であり、放出するエネルギーは平面宇宙から流入してくるものであった。
戦闘においても、当然「門」は重要な拠点であり、制圧対象である。例えば、機雷を大量に「門」に放てば、防御機雷戦ができない艦隊は、為すすべが無い。これは、通常宇宙から平面宇宙に機雷を撃つ場合(時空融合)も、その逆の場合(時空分離)も、真である。
[編集] 平面宇宙の勢力図
通常宇宙の銀河系で中心部ほど星が濃密であるように、平面宇宙の「天川門群」にも「中心円」と呼ばれる「門」が密集した領域が存在する。この領域は時空粒子流が激しく、アーヴといえども航行できない。また、時空粒子流は中心円から外側へ向かって流れるため、流れに逆らって進む時はその反対方向へ向かうのに比べて遅くなる。
中心円から離れると、「環」という門がある程度密集した同心円状の領域が飛び飛びに存在する。「アーヴによる人類帝国」を構成する八王国のうち7つと4ヶ国同盟諸国はおおむね第1環から第7環までの「中央領域」に存在し、イリーシュ王国のみが第12環にある(第8環から第11環までにも、有人星系に通じる門が少数ながら散在する)。ジントのハイド星系が長らく帝国に発見されなかったのは、ハイド門が第12環の中でもイリーシュ門のほぼ反対側という「辺境」に存在するため、探査自体がほとんど行われなかったことによる。第12環から外側は門がほとんどないが、一部に門密度の高くなっている領域があると観測されていたため、遥か遠くに別の銀河系に由来する門群があると推定されているが、まだそこまで到達したものはいない。
帝都ラクファカールのあるアブリアル伯国には八つの門があるが、それぞれが平面宇宙側では八王国のどれか一つに通じている。このためにいわゆる「内線の利」を発揮する事が可能だが、逆に帝都が陥落すれば一気に分断されてしまう。『紋章』では人類統合体を主力とする連合艦隊が第12環に通じる2つの門からイリーシュ王国に侵攻し、帝都に通じるイリーシュ門へ向けて進撃した。
平面宇宙における勢力境界線はかつて地球上にあった国境ほど明確なものではないが、便宜的にそれに準じて記した勢力図が『星界の戦旗I』の付録に示されている(第12環以外の「環」は省略)。7つの王国は4ヶ国の支配領域の隙間を埋めるように存在する。中でもラスィース王国とスュルグゼーデ王国は人類統合体に楔を打ち込んでおり、『戦旗I』では、この王国を出撃基地として攻撃を加えている。
図上ではクリューヴ王国だけがハニア連邦内に孤立している。ただ、ハニア連邦は他の三国全てと隣接しているものの、大戦初期に中立を宣言していたため、アーヴ側もクリューヴ王国方面への戦力増強は控えていた。しかし、この領域が実は重大な問題であったことが、『戦旗IV』の最後で語られた……。
[編集] 機雷と平面宇宙戦闘
星界シリーズにおける機雷は、我々の世界で海中に敷設する実在の兵器のようなものではなく、時空泡発生装置を持ち、敵艦隊に向けて高速で投射・誘導される、架空の兵器である。
通常のSF艦艇の主力兵器である、レールガン・荷電粒子砲といった兵器(無論、星界シリーズの艦艇でも装備しているが)は、平面宇宙では、時空融合しない限り意味を成さない。 敵の機雷攻撃に、味方の機雷をぶつけることで防御する防御機雷戦が必要なのは、そのためである。大量の敵機雷に時空融合されてから打ち落とすのでは、全てを打ち落とすことは不可能で、また打ち落とせたとしても時空泡内の質量が増して機動力が削がれ、艦隊運動に支障をきたし壊滅的被害を被る。時として、数としては圧倒的に優勢な帝国星界軍艦隊が危機に陥るのは、補給不足や機動力重視の艦種構成ゆえの機雷の不足によるところが大きい。
[編集] 作品リスト
[編集] 原作小説
- 星界の紋章シリーズ
- 星界の紋章I 帝国の王女
- 星界の紋章II ささやかな戦い
- 星界の紋章III 異郷への帰還(完結)
- 星界の戦旗シリーズ
- 星界の戦旗1 絆のかたち
- 星界の戦旗2 守るべきもの
- 星界の戦旗3 家族の食卓
- 星界の戦旗4 軋む時空(以下続刊)
- 外伝
- 星界の断章I (外伝的挿話。フィルムコミックスや読本、ゲームなどに掲載されている。2005年、文庫本としてまとめられた)
- 星界の紋章 超外伝(原作者自ら手がけるパロディともいえる短編。ゲームなどに付属)
- 星界の戦旗 超外伝(同上)
[編集] 漫画
- 星界の紋章(作画:小野敏洋・電撃コミックス)
- 星界の戦旗 絆のかたち(作画:小野敏洋・電撃コミックス)
- 星界の戦旗2 守るべきもの(作画:宮越和草・電撃コミックス)
[編集] アニメ
[編集] 星界の紋章
WOWOWで1999年1月2日から3月27日まで放映された。全13話。
スタッフ
- 監督:長岡康史
- シリーズ構成・脚本:吉永亜矢
- ビジュアルコンセプト:赤井孝美、江田恵一(ナインライブス)
- キャラクターデザイン:渡部圭祐
- メカニックデザイン:森木靖泰、筱雅律、常木志伸
- 美術監督:岡田有章
- 音楽:服部克久
- 制作:サンライズ
放映リスト
- 侵略〔Inofacssoth〕(1999年1月2日)
- 星たちの眷族〔Carsarh Gereulacr〕(1999年1月9日)
- 愛の娘〔Frymec Négr〕(1999年1月16日)
- 奇襲〔Déucrémhoth〕(1999年1月23日)
- ゴースロスの戦い〔Slachoth Gothlau th〕(1999年1月30日)
- 不可解な陰謀〔Sai gezai tec Dafacra〕(1999年2月6日)
- 幸せな叛逆〔Rau mechoth Rai fa〕(1999年2月13日)
- アーヴの流儀〔Bar Garhath〕(1999年2月20日)
- 戦場へ〔Ïucrabë〕(1999年2月27日)
- 二人だけの逃亡〔Digecau th Matnir Latta〕(1999年3月6日)
- スファグノーフ門沖会戦〔Raïchacarh Üécr Sau der Sfagnau mr〕(1999年3月13日)
- 惑乱の淑女〔Logh Labyrena〕(1999年3月20日)
- 天翔る迷惑〔Robïach Sai sera〕(1999年3月27日)
[編集] 星界の紋章 特別編
2000年4月7日にWOWOWにて放映された。星界の紋章 全13話に新作カットを加えた総集編。
[編集] 星界の断章 誕生
2000年4月7日にWOWOWにて放映された。「星界の紋章」番外編で、ラフィールの出生に関する話。
スタッフ
- 監修:長岡康史
- 監督:鍋島修
- 脚本:村上ヒロアキ
- ビジュアルコンセプト:赤井孝美、江田恵一
- キャラクターデザイン:渡部圭祐
- メカニックデザイン・作画監督:筱雅律
- 美術監督:岡田有章
- 音楽:服部克久
- 制作:サンライズ
※星界の戦旗に関しては星界の戦旗#アニメを参照。
[編集] ゲーム
- 星界の紋章(プレイステーション)