泉北ニュータウン
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泉北ニュータウン（せんぼく―）は、大阪府堺市（おもに南区）・和泉市の丘陵地帯に大阪府が計画・建設したニュータウン。
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[編集] 概要
- 開発面積：1,557ha。53,000世帯、およそ15万人が居住する。
- 大阪府の泉北丘陵住宅地区開発事業によって計画され、事業期間は1965年（昭和40年）～1982年（昭和57年）。1967年（昭和42年）から入居を開始した。
- 泉北高速鉄道の3駅を中心に、泉ヶ丘・栂（とが）・光明池の各地区から成る。
- 光明池地区の南西に隣接する光明台地区及びトリヴェール和泉（泉北高速鉄道和泉中央駅周辺）は、泉北ニュータウンには含まれない。また、竹城台と三原台の一部は、堺市中区に属する。
- 他のニュータウンと同様、初期入居者の高齢化が進み、全体的な人口は減少している。
[編集] 歴史
- 1961年 - 大阪府が泉北丘陵開発に関する基本構想発表。
- 1964年 - 基本計画決定。用地買収が始まる。
- 1965年 - 開発計画が正式発表され、大阪府の新住宅市街地開発事業として認可。
- 1965年 - 大阪府都市開発が「泉北高速鉄道」設立。
- 1966年 - 開発事業起工式挙行。
- 1966年 - 泉北開発センター設立。
- 1967年 - 泉ヶ丘地区（宮山台）の入居始まる。
- 1968年 - 泉北高速鉄道の中百舌鳥～泉ヶ丘間工事始まる。
- 1971年 - ニュータウン人口が2万人を超える。
- 1971年 - 泉北高速鉄道の中百舌鳥～泉ヶ丘間営業開始。
- 1972年 - ニュータウン人口が3万人を超える。
- 1972年 - ヤングタウン完成（泉ヶ丘地区三原台）。
- 1972年 - 1万人収容の泉ヶ丘プールが開業。
- 1973年 - 泉北高速鉄道の泉ヶ丘～栂・美木多間開通。
- 1973年 - ニュータウン人口が4万人を超える。
- 1974年 - 泉ヶ丘センター内に泉北高島屋とパンジョ開業。
- 1974年 - ニュータウン人口が7万人を超える。
- 1975年 - ニュータウン人口が10万人を超える。
- 1975年 - 電電公社泉北電話局（現・NTT西日本泉北支店）がオープン。
- 1977年 - 泉北光明池地区センター開設。
- 1977年 - ニュータウン人口が12万人を超える。
- 1977年 - ヤングタウン内に勤労者体育センター開設。
- 1977年 - 泉北高速鉄道の栂・美木多～光明池間開通。
- 1978年 - 泉北保健所（現・南保健所）開設。
- 1980年 - 大阪府と堺市が泉北ニュータウン都市施設建設の基本協定締結。
- 1981年 - 光明池に府立母子保健総合医療センター開業。
- 1982年 - ニュータウン人口が15万人を超える。
- 1983年 - 泉ヶ丘図書館（現・南図書館）が開館。
- 1983年 - 光明池運転免許試験場が開場。
- 1991年 - 阪和自動車道の美原北IC～堺IC間が開通。
- 1993年 - 阪和自動車道が岸和田和泉ICまで延伸、開通。
- 1995年 - 堺市の泉北ニュータウン東・中・西の各出張所が廃止され、栂地区の桃山台に南支所設置。
- 1999年 - 泉ヶ丘に府立大型児童館「ビックバン」が開業。
- 2006年 - 堺市が政令指定都市に移行。南支所が南区役所に昇格。
[編集] 構成地域
- 泉ヶ丘地区（人口：約67,000人）
- 堺市南区宮山台各丁、南区竹城台各丁、南区三原台各丁、南区若松台各丁、南区茶山台各丁、南区高倉台各丁、晴美台各丁、槙塚台各丁
- 面積、人口が他の地区より大きく、商業・業務地として泉北ニュータウンの中心的地区。私立の高校や大学も立地。
- 栂地区（人口：約39,000人）
- 堺市南区桃山台各丁、南区原山台各丁、南区庭代台各丁、南区御池台各丁
- 区役所、警察署、文化会館を擁する。敷物団地や郊外型商業施設も。
- 光明池地区（人口：約36,000人。ただし堺市域のみの人口）
- 堺市南区赤坂台各丁、南区新檜尾台各丁、南区鴨谷台各丁、南区城山台各丁
- 和泉市伏屋町3・5丁目、室堂町（和泉市はいずれも一部地域）
- 福祉施設が集まった障害者福祉エリアのほか、体育館、大阪府立母子医療センター、運転免許試験場などがある。光明池駅前には商業施設も集積。
- ※人口は2005年11月末現在の堺市統計資料を元に概算。
[編集] 主な施設
[編集] 泉ヶ丘地区
- 公共施設
- 大阪府立大型児童館ビッグバン
- 国際障害者交流センター（ビッグ・アイ）
- 泉ヶ丘市民センター
- 日本郵政公社泉北郵便局
- NTT泉北営業所
- 大阪府立泉北考古資料館
- 泉ケ丘プール
- 堺市南保健センター
- ハローワーク泉北職業情報コーナー
- 学校
- プール学院大学
- プール学院大学短期大学部
- 帝塚山学院大学（泉ヶ丘キャンパス）
- 帝塚山学院泉ヶ丘高等学校
- 大阪府立泉北高等学校
- 大阪府立堺東高等学校
- 医療機関
- 泉北急病診療センター
- 錦秀会阪和第一泉北病院
- 商業施設
- 公園その他
- 荒山公園（こうぜん－）－園内にある多治速比売神社（たじはやひめ－）の本殿は、国指定重要文化財。梅林・ 桜の名所。
- 高蔵寺宝積院（高倉台）
- 大蓮公園（おおはす－）－泉北考古資料館（須恵器の資料館）がある。
- 小谷城郷土館
[編集] 栂地区
- 公共施設
- 南区役所
- 堺市立栂文化会館
- 大阪府警泉北警察署
- 堺市高石市消防組合南消防署
- 埋蔵文化財センター
- クリーンセンター南工場（ゴミ処理場）
- 学校
- 医療機関
- 近畿大学医学部堺病院（旧国立泉北病院）
- 商業施設
- 公園その他
- 西原公園－桜の名所。
- 庭代公園
- 原山公園
[編集] 光明池地区
- 公共施設
- 学校
- 医療機関
- 商業施設
- 公園その他
- 新檜尾公園
- 美多彌神社（みたみ－）
- 光明池緑地
[編集] 地名の由来
- 宮山台 - 多治速比売神社より
- 竹城台 - 竹林が広がっていたのと、小谷城跡より
- 若松台 - 松林が広がっていたのと、「若松之荘」という地名から
- 三原台 - 「三田原」という地名から
- 茶山台 - 茶畑があり、「お茶山」と呼ばれていたことから
- 高倉台 - 高蔵寺より
- 晴美台 - 高台にあり、見晴らしがよいことから
- 槇塚台 - 槇の木が多かったことと、陶器山七不思議の「黄金塚」にちなんで
- 桃山台 - 桃畑が広がっていたことから
- 原山台 - 地名より
- 庭代台 - 地名より
- 御池台 - 「御池山」という地名より
- 赤坂台 - 地名より
- 新檜尾台 - 地名より。現在も周辺部に、檜尾という地名が残っている。当初『花代台』という地名になる予定だったが、檜尾住民の要望により変更される。『花代公園』にその名残がある。
- 鴨谷台 - 鴨谷池より
- 城山台 - 和田城跡より
[編集] 交通
[編集] 鉄道
[編集] 路線バス
- ニュータウン内路線やその周辺地域とを結ぶ路線の全てを運行している。泉ヶ丘駅・栂・美木多駅を発着する路線は主に泉北営業所が、光明池駅を発着する路線は主に光明池営業所が担当しているが、東山営業所・河内長野営業所担当路線も一部に存在する。
- また、南海バスは関西国際空港とニュータウン内各駅を経由して金剛駅前を結ぶエアポート・リムジンバス「Sorae」（空港営業所・光明池営業所担当）や、大阪駅前・難波駅前とニュータウンを経由して堺市・和泉市を結ぶ深夜急行バス（堺営業所金岡車庫担当）も運行しているほか、コミュニティバスである堺市ふれあいバスとめぐ～る（和泉市）の運行を受託している（泉ヶ丘駅-近畿大学病院前-金剛駅前間の路線バス50系統は愛称として「コミュニティバス」と名付けられているが、これとは別意味である）。
- ニュータウン内を発着する唯一の夜行高速バス路線であり、標記の2社による共同運行となっている。
[編集] 主な一般道路
- 泉北1号線（大阪府道34号堺狭山線・大阪府道38号富田林泉大津線）
- ニュータウン中央部を東西に貫き、さらにニュータウンと国道26号線や阪神高速道路4号湾岸線などと結ぶ大動脈である。野々宮神社北交差点の北側（深井駅の北）からニュータウンを経由し国道480号線との交差点までの区間は、交差道路と全て堀割または高架で通過するため、本線部に信号はない。
- 泉北2号線（大阪府道61号堺かつらぎ線）
- 泉北中央線（大阪府道34号堺狭山線）
- 泉北1号線の泉ヶ丘から大阪狭山市方面に延び、亀の甲交差点で国道310号線と連絡する。泉北1号線と同様にニュータウン内は交差道路と全て堀割または高架で通過するため信号はない。なお、亀の甲交差点以東は泉北中央線とは呼ばれないものの道は続いており、国道309号線や国道170号線（大阪外環状線）とも直結している。
- 泉北3号線
- 泉北警察署西側の道路である。野々井橋交差点から御池台4丁南交差点までの道路を指す。北端では光明池地区にかかるが、おおむね栂地区を南北に縦貫する道路である。
- 泉北4号線・泉北北線・泉北南線（大阪府道208号堺泉北環状線）
- 赤坂台から城山台まで光明池地区を南北に貫通する区間が泉北4号線、晴美台1丁交差点（泉ヶ丘地区東端の泉北中央線との交点）から赤坂台までニュータウンの北辺を走る区間が泉北北線、晴美台1丁交差点から城山台までニュータウンの南辺を走る区間が泉北南線であり、3線でニュータウンの外周環状線を形成する。警察資料等では「泉北環状4号線」との記載もある。
- ※追記
- これらの泉北○○線という呼称はあくまでも通称であり、区間等は時代や地図等の資料によって食い違いが見られるため、絶対的なものではない。例えば、当初泉北1号線は深井方向から泉ヶ丘までの区間のみで泉ヶ丘から光明池方面は大阪狭山市方面からの泉北中央線の一部とされていたが、今では一般には上記のように認識されている。
[編集] 高速道路
[編集] その他
- 堺市（美原区を除く）の街区表示では「○丁目」を「○丁」と表記するのが特徴だが、これは泉北ニュータウン地区にも該当する。（例－宮山台3丁、原山台5丁など）
- 「泉北コミュニティ」という地域住民に親しまれているミニコミ紙がある。
- 「泉北音頭」という音頭があり、ひと昔前には、ニュータウン内の小学校等の運動会や地区の盆踊りで踊っていた。
