流れ作業
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流れ作業とは、大量生産を行う工場で製品の組み立て工程、作業員の配置を一連化(ライン化)させ、ベルトコンベアなどにより流れてくる機械に部品の取り付けや小加工を行う作業。ライン作業とも呼ばれる。作業員一人一人の仕事は、多くとも数点の部品の組み付けだけであり、職人的な技量は求められず、全くの素人でも数時間のOJTを行えば事足りる。均一の工業製品を安価で大量生産するのに適した製造工程であり、作業員の熟度に合わせてベルトコンベアのスピードを上げてゆけば生産性は高まる。
[編集] 歴史
工場生産に応用したのは自動車製造メーカーのフォード社であり、1910年代のフォード・モデルTの生産現場で具現化された。流れ作業を始めた当初から、単純労働による労働者の労働意欲の低下や離職率の高さはすさまじく、賃上げや作業工程の見直しなどが相次いだ。1936年には、チャップリンの映画、モダン・タイムスで題材に取り上げられている。労働者には人間性よりも、ひたすら機械の一部としての忍耐を求めるシステムは批判は受けつつも、第二次世界大戦中の武器、軍事物資の生産に、戦後は工業以外の食品製造などの分野などへ広く世界中に普及した。