粟津温泉
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粟津温泉(あわづおんせん)は、石川県小松市(旧国加賀国)にある温泉。
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[編集] アクセス
JR北陸本線粟津駅が最寄だが、加賀温泉駅より車で15分の距離。金沢駅より北陸鉄道バス(山中温泉行き)が停車する。
[編集] 泉質
- 芒硝泉
[編集] 温泉街
旅館8軒(粟津温泉観光協会加盟)のこぢんまりとした佇まいだが、各旅館が自家掘りの源泉を持つ。元々は保養、湯治向けの宿であったが、高度経済成長期における周辺温泉地の拡大に伴い、各旅館が建て替えを行った。旅館「法師」や共同浴場が当時の面影を残す。近くには北陸有数の名刹、那谷寺がある。
共同浴場は「総湯」が存在する。
[編集] 歴史
開湯1300年とされる歴史の古い湯で、北陸で遍く信仰された泰澄大師が白山権現のお告げによって発見されたと伝えられる。その後は保養、湯治向けの湯として長く知られてきた。しかし、戦後高度経済成長期に阪神圏から団体旅行客が大量に押し寄せ、山代や山中、片山津は相次いでホテルチェーンの建設や既存旅館の増築によって次々と拡大、粟津もその開発の波に呑まれた。そして、従来の木造旅館は建て続けに取り壊され、近代的な鉄筋のホテルに建て替えられるなど、温泉街の風貌は一変した。だが、1980年代から団体客も減少し、経営が圧迫され、旅館数はほぼ半減している。言うならば拡大戦略は失敗、行楽温泉としても何とも中途半端な位置付けとなってしまった。その中で旅館「法師」は、開湯とほぼ同じ歴史を誇る(世界最古の宿泊施設として、ギネスブックにも載っている)だけあって、今も木造旅館の姿が残されており、なお健在な姿を見せている。(他にも拡大路線を採らなかった中小旅館はあるので念のため)。
今日では文化や歴史、伝承を重視したイベントに力を入れており、集客力アップを見込んでいる。「おっしょべ節」や「いで湯太鼓」などはその代表である。