集安市
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各種表記 | |
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簡体字: | 集安市 |
ピンイン: | Jí'ān Shì |
片仮名転写: | チーアン・シー |
情報 | |
省級行政区: | 吉林省 |
地級行政区: | 通化市 |
面積: | 3,408km² |
人口: | 23万 |
郵便番号: | 134200 |
市外局番: | 0435 |
自治体公式サイト: | {{{公式サイト}}} |
集安市(しゅうあん/チーアン-し)は古代高句麗王国の都があった場所で、元の名を輯安という。吉林省東南部にある県級市で長白山のふもと、北朝鮮との国境線近くに位置する対朝鮮三大辺境口岸の一つである。
漢の武帝の時、この地域は玄菟郡の管轄であった。西暦3年、高句麗は都を五女山山城からこの地の国内城へ移した。209年に近くの丸都山城へ再び遷都。427年に平壌へ都を移すまで424年間高句麗の都がここにあり、多くの遺跡を残している。国内城は現在の集安市区部にあたり、西・北面と四隅の城壁は保存状態がよい。丸都山城は市区の北にある丸都山の上にあり高句麗の戦時首都として、国内城と平城、山城の相補関係を構成していた。市域の西南には高句麗王族と貴族の墓地である洞溝古墓群を有する。その中で将軍墳はピラミッド状で雄大な姿をしている。市区内にはさらに好太王碑などがある。2004年、それらと遼寧省桓仁満族自治県の五女山山城と共に「高句麗前期の都城と古墳」として世界遺産へ加えられた。
唐は高句麗の滅んだ後、ここに哥勿州都督府を設けた。その後合い次いで渤海国、遼、金、元の領土となった。清代、長白山は満州族の統治者により「龍脈」と認定され封鎖され、集安もまたその中にあった。1902年になって輯安県が設立し、1965年に集安県に改名、1988年撤県設市。1994年に国家歴史文化名城に決められた。現在は通化地級市に属する。
集安の地は長白山の南麓にあり、森林が全市総面積の三分の二を占め、朝鮮人参、ニホンジカ等の多彩な動植物を特産とする。年平均気温6℃、降水量900mm。中朝国境をなす川、鴨緑江がここを流れ、中朝共有の雲峰と水豊の二つの大型水力発電所が建設されている。
[編集] 行政区画
4街道、10鎮、8郷、1民族郷を管轄する。
- 街道弁事所:団結街道、黎明街道、城東街道、通勝街道
- 鎮:青石鎮、清河鎮、頭道鎮、花甸鎮、楡林鎮、台上鎮、財源鎮、陽岔鎮、大路鎮、熱閙鎮
- 郷:太王郷、麻線郷、黄柏郷、太平郷、通溝郷、双岔郷、腰営郷、果樹場郷
- 民族郷:涼水朝鮮族郷
[編集] 文化と観光
- 国家歴史文化名城:集安
- 全国重点文物保護単位:洞溝古墓群、丸都山城と国内城
- 吉林省の行政区画
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