鵠沼海岸駅
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鵠沼海岸駅(くげぬまかいがんえき)は、神奈川県藤沢市にある小田急電鉄小田原線の駅である。
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[編集] 駅構造
相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。上下ホームそれぞれに改札口が設置されている。6両分の有効長分しかホームがないので、10両の急行は通過する。
[編集] のりば
[編集] 駅概要
この駅は、従来「バリアフリー」施設が一切なく、「交通弱者」にとって不便な駅であった。しかし2004年度に、エレベーター、スロープの設置でバリアフリー経路が確保された。しかし、改札口は2番ホームの一ヶ所のみで、一番ホームから電車で到着した乗客は2度エレベーターに乗らなければならない。
駅係員は7時15分から終電までいる。なお、早朝は駅員不在であるため駅員を呼びたい時はインターホンで知らせることになっている。
[編集] 利用状況
一日の利用者は19,184人(2005年度)である。
周辺は静かな住宅地でありながら、湘南海岸へ向かうのに便利であり。夏場は海に向かう観光客が多い。また平日の朝の7時から8時までは通勤、通学に向かう人たちでかなり混み合う。また鵠沼という土地柄、高齢者の利用も多い。
藤沢駅経由で東海道線及び湘南新宿ラインを利用し東京・渋谷・新宿・横浜方面に向かう乗客が非常に多い。小田急の急行の停車駅だが2004年12月のダイヤ改正で平日急行は21時39分の一本のみになった。それ以外の急行や快速急行を利用して新宿方面に行く乗客は、藤沢で乗り換えをしなければならない。
夏場になると、海に向かう一部の客が、無断で駅の端から降りて、無断乗車する心無い客がいる。その対策のために、夏場は下りの一番ホームに駅係員が立っている。2005年1月頃から、柵の設置やカメラ設置でやっと対策に乗り出した。
7/1~8/31の期間はサーファーはこの駅で降りることが多い。 これは片瀬江ノ島近辺が海の家開設期間はサーフィン禁止(9:00~17:00)になるためである。
[編集] 駅周辺
2000年まで、小田急電鉄が運営していたプール「くげぬまプールガーデン」(略称 くげプー)の最寄り駅であった。 くげプーは、藤沢市の土地を借りて営業していたため、閉鎖後は藤沢市に土地の使用権が戻り、現在、ローラースケート場として利用されている。
[編集] 路線バス
- 高根(徒歩5分)
- 江ノ電バス
- 藤沢駅南口
- 江ノ電バス
[編集] 歴史
- 1929年4月1日 開業。「直通」の停車駅となる。(尚、「各駅停車」は、新宿駅~現在の向ヶ丘遊園駅である稲田登戸駅間のみの運行であり、当駅までの運行はなかった。)
- 1945年6月 従来、新宿駅~稲田登戸駅(現、向ヶ丘遊園駅)間のみの運行の「各駅停車」が全線で運行されることとなり、「各駅停車」の停車駅となる。(同時に、「直通」は廃止される。)
- 1946年10月1日 「準急」が登場し、停車駅となる。
- 1955年3月25日 「通勤急行」が登場し、停車駅となる。
- 1957年 夏季のみ運行の「快速急行」(現在、運行されている快速急行とは、一切、関係なく、単なる海水浴客輸送用の臨時列車である。)が登場し、停車駅となる。(翌年以後も、「快速急行」は運行されたが、本駅は通過となる。)
- 1964年11月5日 「急行」の停車駅となる。(当時は、全列車が、停車。)
- 1998年8月22日~2004年12月10日までは、一部の急行列車が通過となる。
- 2004年12月11日以降は、一部の急行列車が停車となる。
[編集] 駅名の由来
隣の「本鵠沼駅」よりも、海岸に近いところに駅を設置したので、「鵠沼海岸」と名づけられた。