藤沢市
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藤沢市(ふじさわし)は、神奈川県にある市。観光・産業・住宅衛星都市。全国的に有名な江ノ島や片瀬・鵠沼・辻堂海岸を有し観光都市としての性格も併せ持ついわゆる「湘南」の中心都市。1940年(昭和15)市制施行。鎌倉時代には時宗(一遍上人開祖)総本山である遊行寺(清浄光寺)の門前町として、江戸時代には東海道の6番目の宿場町・藤沢宿として栄え、その姿は安藤広重の東海道五十三次にも描かれている。明治~第二次世界大戦までは気候も温暖であることから南部の鵠沼・片瀬地区は別荘地・保養地として発達した。第二次世界大戦後は東京のベッドタウン化が進むと共に産業都市としていすゞ自動車をはじめとする工場の進出が盛んであったが、近年、関東特殊製鋼や武田薬品工業など撤退する企業もあり、産業都市としての一面は薄れつつある。鵠沼海岸は我国におけるサーフィン並びにビーチバレー発祥の地である。また、江ノ島は1964年(昭和39年)開催の東京オリンピックにおけるヨット競技会場(湘南港)となった。市の海岸部はヨット、サーフィン、ボードセーリング、ビーチバレー等マリンスポーツ、海水浴、釣り(江ノ島)、新江ノ島水族館等の一大マリンリゾート地であり、アメリカ・マイアミ市と姉妹都市となっていることから「東洋のマイアミビーチ」と度々称される。保健所政令市に指定されており、湘南地域においては、トップの人口(約40万人)を擁する。
目次 |
[編集] 地理
- 神奈川県のほぼ中央南に所在し、相模湾に面している。旧東海道より南側は湘南砂丘地帯と呼ばれる海岸平野で、北側は相模野台地及び高座丘陵となっているが起伏は大きくない。南東部には片瀬山と呼ばれる三浦丘陵の西端部となり、その一部は孤立して江の島となる。江の島は市の最南部。
- 川 - 柏尾川、境川、引地川
[編集] 歴史
- 古代 - 東海道付近まで海が入り込み、相模野台地上に竪穴式住居址や貝塚がある。
- 日本書紀に天武4年、高座郡記される。
- 奈良時代~平安時代 - 土甘(とかみ)郷、大庭郷、村岡郷が定まる。
- 長治年間、大庭御厨成立。
- 14世紀 - 太平記第十巻に藤沢の名が記されている。藤沢の由来は不詳。淵沢、富士見沢からの転訛という仮説あり。
- 1878年 - 郡区町村編制法が実施され、高座郡役所が藤沢におかれる。当市域内に以下の町村が編成される。
- 高座郡
- 藤沢宿大久保町、藤沢宿坂戸町、鵠沼村、稲荷村、大庭村、羽鳥村、辻堂村、下土棚村、亀井野村、円行村、石川村、今田村、西俣野村、打戻村、獺郷村、宮原村、用田村、葛原村、菖蒲沢村、長後村、七ツ木村、千束村、遠藤村
- 鎌倉郡
- 藤沢宿大鋸町、藤沢宿西富町、柄沢村、弥勒寺村、渡内村、高谷村、小塚村、宮前村、川名村、片瀬村、江の島
- 1882年 - サムエル・コッキングが江の島に植物園を設立する。
- 1883年 - 七ツ木村と千束村が合併して高倉村となる。
- 1887年 - 東海道本線の横浜~国府津間が開通し、藤沢停車場が開設される。
- 1888年 - 藤沢宿大久保町と藤沢宿坂戸町が合併して藤沢大坂町となる。
- 1889年4月1日 - 町村制の施行により当市域に以下の町村が発足する。
- 高座郡
- 藤沢大坂町 ←藤沢大坂町
- 鵠沼村 ←鵠沼村
- 明治村 ←羽鳥村・大庭村・辻堂村・稲荷村
- 六会村 ←円行村・亀井野村・下土棚村・西俣野村・今田村・石川村
- 御所見村 ←用田村・葛原村・菖蒲沢村・獺郷村・打戻村・宮原村
- 長後村・高倉村は、福田村・上和田村・下和田村とともに渋谷村の一部となる。
- 遠藤村は、堤村・行谷村・下寺尾村・芹沢村とともに小出村の一部となる。
- 鎌倉郡
- 藤沢大富町 ←藤沢駅大鋸町・藤沢駅西富町
- 村岡村 ←弥勒寺村・小塚村・宮前村・高谷村・渡内村・柄沢村・川名村
- 川口村 ←片瀬村・江の島
- 1897年 - 江の島・片瀬間に村営桟橋が完成する。
- 1902年 - 江之島電気鉄道の藤沢~片瀬間(現:江ノ島電鉄)が開通する(日本で6番目の電気鉄道)。
- 1907年10月1日 - 高座郡藤沢大坂町が鎌倉郡藤沢大富町を編入する。
- 1908年4月1日 - 藤沢大坂町・鵠沼村・明治村が合併して高座郡藤沢町が誕生する。
- 1910年 - 江之島電気鉄道の藤沢~鎌倉間が全通する。
- 1916年 - 東海道本線に辻堂駅が開業する。
- 1923年9月1日 - 関東大震災により市域で4000余戸が倒壊する。
- 1929年 - 小田原急行電鉄(現:小田急電鉄)江ノ島線が開通する。
- 1933年4月1日 - 川口村が町制を施行し鎌倉郡片瀬町と改称する。
- 1940年10月1日 - 藤沢町が市制を施行し藤沢市が誕生する。
- 1941年6月1日 - 村岡村を編入する。
- 1942年3月10日 - 六会村を編入する。
- 1944年 - 藤沢海軍航空隊(司令部・通信学校:善行七丁目、藤沢飛行場:本藤沢4丁目、稲荷1丁目)と海軍電測学校(土棚あたり)が開設される。
- 11月3日 - 渋谷村が町制を施行して渋谷町となる。
- 1947年4月1日 - 片瀬町を編入する。
- 1955年4月5日 - 御所見村、および渋谷町のうち長後・高倉、小出村のうち遠藤の各地区を編入する。
- 1959年 - アメリカ軍辻堂演習場が返還される。
- 1960年 - 小田急線善行駅が開設される。
- 1963年 - 藤沢バイパスが開通する。
- 1964年 - 東京オリンピックのヨットレースが江の島で開催される。
- 1966年 - 小田急線湘南台駅が開設される。
- 1988年 - 新湘南バイパスが開通する。
- 1999年 - 小田急江ノ島線湘南台駅に相鉄いずみ野線と横浜市営地下鉄1号線が延伸開業する。
- 2000年 - 市制施行60周年記念として特別刊行物を発行し、市民に配布。荏原製作所による、引地川へのダイオキシン流出が発覚。
[編集] 行政
市長:山本 捷雄
[編集] 経済
[編集] 産業
- 工業
フジオーゼックス
- 漁業
[編集] 特産品
- 藤みのり
- 藤沢そだち
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 国内
[編集] 海外
- 姉妹都市
- 友好都市
[編集] 地域
[編集] 教育
[編集] 教育
[編集] 小学校
[編集] 公立
- 藤沢市立羽鳥小学校
- 藤沢市立亀井野小学校
- 藤沢市立駒寄小学校
- 藤沢市立御所見小学校
- 藤沢市立高砂小学校
- 藤沢市立高谷小学校
- 藤沢市立鵠沼小学校
- 藤沢市立鵠南小学校
- 藤沢市立鵠洋小学校
- 藤沢市立秋葉台小学校
- 藤沢市立小糸小学校
- 藤沢市立湘南台小学校
- 藤沢市立新林小学校
- 藤沢市立石川小学校
- 藤沢市立善行小学校
- 藤沢市立村岡小学校
- 藤沢市立大越小学校
- 藤沢市立大鋸小学校
- 藤沢市立大清水小学校
- 藤沢市立大庭小学校
- 藤沢市立大道小学校
- 藤沢市立滝の沢小学校
- 藤沢市立中里小学校
- 藤沢市立長後小学校
- 藤沢市立辻堂小学校
- 藤沢市立天神小学校
- 藤沢市立藤沢小学校
- 藤沢市立八松小学校
- 藤沢市立浜見小学校
- 藤沢市立富士見台小学校
- 藤沢市立片瀬小学校
- 藤沢市立本町小学校
- 藤沢市立俣野小学校
- 藤沢市立明治小学校
- 藤沢市立六会小学校
[編集] 私立
- 湘南学園小学校
- 湘南白百合学園小学校
[編集] 中学校
[編集] 公立
- 藤沢市立羽鳥中学校
- 藤沢市立御所見中学校
- 藤沢市立高浜中学校
- 藤沢市立鵠沼中学校
- 藤沢市立秋葉台中学校
- 藤沢市立湘南台中学校
- 藤沢市立片瀬中学校
- 藤沢市立湘洋中学校
- 藤沢市立善行中学校
- 藤沢市立村岡中学校
- 藤沢市立大清水中学校
- 藤沢市立大庭中学校
- 藤沢市立第一中学校
- 藤沢市立滝の沢中学校
- 藤沢市立長後中学校
- 藤沢市立藤ケ岡中学校
- 藤沢市立明治中学校
- 藤沢市立六会中学校
- 藤沢市立高倉中学校
[編集] 私立
- 慶應義塾湘南藤沢中等部
- 湘南学園中学校
- 湘南白百合学園中学校
- 聖園女学院中学校
- 藤嶺学園藤沢中学校
[編集] 高等学校
[編集] 公立
- 神奈川県立湘南高等学校
- 神奈川県立湘南台高等学校
- 神奈川県立藤沢総合高等学校
- 神奈川県立藤沢工科高等学校
- 神奈川県立藤沢高等学校
- 神奈川県立藤沢西高等学校
- 神奈川県立大清水高等学校
[編集] 私立
- 慶應義塾湘南藤沢高等部
- 湘南学園高等学校
- 湘南白百合学園高等学校
- 聖園女学院高等学校
- 藤嶺学園藤沢高等学校
- 鵠沼高等学校
- 藤沢翔陵高等学校
- 湘南工科大学附属高等学校
- 日本大学藤沢高等学校
[編集] 大学・短期大学
[編集] 隣接している自治体
[編集] マスコミ
[編集] 放送事業者
ジェイコム湘南(旧藤沢ケーブルテレビ・2001年4月にシーエーティーヴィ横須賀ならびに茅ヶ崎市をサービスエリアとする旧ジェイコム湘南と合併)
[編集] ラジオ放送
[編集] コミュニティ放送
[編集] 交通
[編集] 鉄道
鉄道交通網は南部にJR東海道線・湘南新宿ライン、小田急江ノ島線、江ノ電、湘南モノレールがあり、北部には相鉄いずみ野線と横浜市営地下鉄線が小田急湘南台駅をターミナルとしている。なお、江ノ電の起点は江ノ電藤沢駅である。(江ノ電の本社所在地も藤沢市片瀬)
湘南江の島駅から江ノ島駅までは100mほどだが、片瀬江ノ島駅までは600mほど離れているため連絡には時間が掛かる。
[編集] バス
[編集] 道路
- 高速道路
- 新湘南バイパス:藤沢IC
- 一般国道
- バイパス
- 都道府県道
- 主要地方道
- 一般県道
- 神奈川県道302号小袋谷藤沢線、神奈川県道305号江の島線、神奈川県道306号藤沢停車場線、神奈川県道307号辻堂停車場羽鳥線、神奈川県道308号辻堂停車場辻堂線、神奈川県道312号田谷藤沢線、神奈川県道403号菖蒲沢戸塚線、神奈川県道404号遠藤茅ヶ崎線、神奈川県道451号藤沢大和自転車道線
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事・その他
- 江島神社
- 江の島弁財天
- 大庭城址公園
- 鵠沼皇大神宮
- 白旗神社
- 源義経首洗井戸
- 遊行寺(清浄光寺)
- 養命寺
- 龍口寺
- 常立寺
- 湘南海岸公園・辻堂海浜公園
- 聶耳 (ニエアル)記念碑
- 兒玉神社
- 新江ノ島水族館
- 片瀬海岸(片瀬東浜・西浜)
- 鵠沼海岸
- 辻堂東海岸(林 古渓作詞唱歌「浜辺の歌」詞の舞台)
[編集] レジャー
[編集] 観光
[編集] 祭り
- 江の島寒中神輿錬成大会
- 湘南江の島春祭り
- 江の島天王祭
- 江の島花火大会
- 秋の江の島大道芸まつり・ドラゴンボートレース
- 藤沢市民祭り
[編集] 伝統芸能
- 江の島囃子 2001年2月13日に神奈川県の無形民俗文化財に指定された。
[編集] 出身の有名人
- 大沢啓二(元・野球選手、監督)
- 一龍斎春水(講談師。声優。旧名麻上洋子)
- 白井貴子(シンガーソングライター)
- 扇愛奈(シンガーソングライター)
- 大野幹代(元・歌手)
- 高岡早紀(女優)
- 佐藤アツヒロ(俳優・元光GENJI)
- 中居正広(SMAP)
- 今井翼(タッキー&翼)
- セイン・カミュ(外国人タレント)
- 三浦りさ子
[編集] その他
”湘南”や”江の島”がある市として関東地方はさることながら、全国的に有名であるが、日本随一の海岸である為に夏は海水浴、それ以外の季節でもサーファーのメッカとなる。また海へ入らないにせよ国道134号は湘南の海岸線を走る道で1年中格好のドライブスポットとなる。故に渋滞が慢性化しており、特に夏は芋の子を洗う様な人だかりが海岸に集まるので、埼玉等北関東からはこの混雑を避ける為、海水浴へは茨城県や新潟県の海岸へ向かう傾向もある。 晴れた日の片瀬・鵠沼・辻堂海岸からの眺望は素晴らしく、東から西に三浦半島、江ノ島、大島、利島、伊豆半島、烏帽子岩、箱根、富士山、湘南平、丹沢・大山が一望できる。(江ノ島の展望台からはさらに横浜ランドマーク、高尾山等の360度の眺望が可能) また、三浦半島・江ノ島から昇る朝日、箱根・富士山に沈む夕日も美しい。 市の南部に位置する江ノ島は源頼朝祈願により祀られた江ノ島弁財天の参詣地として賑った。明治~第二次世界大戦までは気候も温暖であることから南部の鵠沼・片瀬地区は別荘地・保養地として発達し、芥川龍之介、岸田劉生ら多くの文化人の創作活動の場となった。 2006年(平成18年)4月に市内から撤退した武田薬品工業は神奈川県・藤沢市の誘致により藤沢の自社工場跡地に本拠地大阪に競り勝ち、つくば(茨城)等を集約した研究所を開設することになった。また辻堂駅前と言う立地条件を生かして関東特殊製鋼跡地を整備するプロジェクト(湘南シークロス:湘南C-X)も始まった。 東京・横浜の通勤・通学圏であり、湘南海岸の温暖且つ穏やかな気候を求める人々やサーフィンなどマリンスポーツ愛好者をはじめとして、良好且つ良質な自然・住・教育環境を求める人等により戦前戦後を通じ一貫して人口は増加し続けている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 神奈川県の自治体等
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