UBS
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UBS(ユービーエス)は、世界有数の規模を持つ金融グループである。
[編集] 概要
1862年創立のスイス・ユニオン銀行と、1872年創立のスイス銀行コーポレイションという二つのスイス名門金融機関が1998年に合併し、社名をUBS AGとして設立された。
1990年代から次々にM&Aを行い世界トップクラスの投資銀行となった。合併された企業は、イギリスの有力投資銀行SGウォーバーグや、アメリカの名門投資銀行ディロン・リード、アメリカの大手証券会社であるペインウェバーなどがある。
国際市場で主要なプレーヤーとなるために徹底的に国際化を進めたため、現在の幹部は英米人が多く、スイスの名門金融機関がそのルーツであるが、現在はスイスの金融機関というよりは、グローバルな金融機関である。
本社は、バーゼルとチューリッヒにあり、従業員は68000人を超える。
[編集] 日本における活動
日本で業務活動を行っているグループ各社は、
- プライベート・バンキング(富裕層向け資産運用)を行うUBS銀行東京支店
- 世界最大規模の資産運用会社であるUBSグローバル・アセット・マネジメント株式会社
- 近年目覚しい躍進を遂げる投資銀行部門のUBS Investment Bankの東京オフィスであるUBS証券会社
の3社である。
株式部門が強く、株式案件では外資系投資銀行ではトップの地位である。それを背景に電通や電源開発、NTT都市開発のIPOや、JR東海民営化、日本航空の転換社債などの実績を積み上げている。
2006年2月よりプライベートバンキングのテレビCMを開始、また地下鉄大手町駅や成田空港などに積極的にインベストメント・バンクの広告を出し、日本市場でのビジネス拡大に注力している。2006年からは男子ゴルフツアーの国内メジャー大会、日本ゴルフツアー選手権のトップスポンサーに就いている。