ナツメ
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ナツメ | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Ziziphus zizyphus, Ziziphus jujuba | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
ナツメ | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
(Common)Jujube, Chinese date |
ナツメ(棗)はクロウメモドキ科の落葉高木で、果実を果物として、乾燥させ(乾しなつめ)、または菓子材料として食用にし、また漢方薬としても用いる。学名はZiziphus zizyphus またはZ. jujuba。英語ではJujubeまたはChinese date(中国のナツメヤシ)という。
[編集] 概要
中国北部原産で非常に古くから栽培されてきた。庭木や街路樹としても用いる。花は淡緑色で小さく目立たない。果実は核果で長さ2cmほどの卵型、熟すと赤黒くなり次第に乾燥してしわができる(名の通りナツメヤシの果実に似る)。核には2個の種子を含む。同属は多く熱帯から亜熱帯に分布し、ナツメ以外にも食用にされるものはあるが、ナツメが最も寒さに強い。
欧米には19世紀に導入されキャンディ(当初はのど飴)の材料として使われるようになった。また葉に含まれる成分ジジフィンZiziphinは、舌で甘味を感じにくくさせる効果がある。
茶器にも「棗」があるが、これは形が棗に似るためである。
[編集] 生薬
サネブトナツメまたはその近縁植物の実を乾燥したものは大棗(たいそう)、種子は酸棗仁(さんそうにん)と称する生薬である。(日本薬局方においては、大棗が収録され、ナツメの実とされている。)
大棗には強壮作用・鎮静作用が有るとされる。甘味があり、補性作用・降性作用がある。生姜との組み合わせで、副作用の緩和などを目的に多数の漢方方剤に配合されている。
酸棗仁には鎮静作用・催眠作用が有るとされる。酸味があり、補性作用・降性作用がある。酸棗仁湯などに配合されている。
韓国では、薬膳料理として日本でも知られるサムゲタンの材料に使われるほか、砂糖・蜂蜜と煮たものを「デチュ茶(ナツメ茶)」と称して飲用する。