京釜線

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京釜線
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赤い線が京釜線
各種表記
ハングル：	경부선
漢字：	京釜線
平仮名： (日本語読み仮名)：	けいふせん
片仮名： (現地語読み仮名)：	キョンブソン
ラテン文字転写：	{{{latin}}}
英語：	Gyeongbu Line

京釜線（キョンブせん）は、大韓民国ソウル特別市中区にあるソウル駅と釜山広域市東区にある釜山駅とを結ぶ、韓国鉄道公社の鉄道路線である。

[編集] 路線データ

路線距離：441.7km（KTX408.5km、貨物439.9km）
軌間：1435mm
駅数：
複々線区間：ソウル駅－天安駅 (96.6km)
複線区間：天安駅 - 釜山駅 (345.1km)
電化区間：ソウル駅 - 沃川駅、新洞駅 - 釜山駅（KTX直通区間、交流25kV、60Hz、319.2km）

高速鉄道区間についてはKTXも参照せよ。

[編集] 概要

京釜線はソウルと釜山という2大都市と、大田、大邱を経由する韓国の最重要幹線である。日本の路線で例えるなら東海道本線に相当し、湖南線、全羅線、長項線、慶全線といった主要幹線への直通輸送ルートも形成している。

早期に複線化された路線は線形も良く、一般列車も最高時速150kmで走行する。輸送量は旅客・貨物とも常に一位であり、その過密輸送を改善する為にソウルから天安までの区間は複々線化されて、広域電鉄として、電車による通勤・近郊輸送が行われている。また、フランス TGVの技術を利用したKTXが一部京釜線を経由しながら最高時速300kmで走行し、ソウルと釜山を3時間弱で結んでいる。

ほとんどの駅が有人駅であるが、無人駅や簡易委託駅も存在する。KTX開業後は並行在来線になっているが、セマウル号とムグンファ号は多数運行されている。

[編集] 歴史

朝鮮半島最初の鉄道は1899年開業の京仁鉄道（現：京仁線）で、アメリカ合衆国の企業が敷設権を獲得して建設を開始したものだが、京城（現ソウル）と釜山を結ぶ鉄道敷設権も同時に獲得していた。これを京仁鉄道と共に日本が譲り受けて京釜鉄道を設立し、1901年に着工した。建設中の1904年に日露戦争が勃発すると、軍事物資の決戦輸送のために突貫工事で建設され、一部河川などはフェリーで輸送する暫定的なものながら1905年に全線開通し、日本の対露戦勝に貢献した。

大韓帝国が日本の勢力下に置かれると、日本の鉄道国有化に合わせて総監府鉄道管理局の所管となり、総監府鉄道庁、日本政府韓国鉄道局、日韓併合を経て朝鮮総督府鉄道局の運営となった。京釜本線は、京城と新義州を結ぶ京義本線とともに日本の大陸政策の基幹となる最重要路線で、1910年代には全面改良され、いち早く複線化も完成した。蒸気機関車と客車は概ねアメリカ製で鈍重ではあったが、蒸気機関車は高速高性能で、日本にはない迫力を感じさせた。また、南満州鉄道（満鉄）の路線と接続して国際列車が運転され、一時的だが朝鮮全域の鉄道運営が南満州鉄道に委託されたこともある。

昭和時代になると、日本製の高性能機関車と軽量客車の登場で所要時間が短縮、関釜連絡船と接続して特急あかつきや急行ひかりなど多くの優等列車が運行されたが、太平洋戦争（大東亜戦争）の戦局悪化と共に優等列車はほとんど廃止され、普通列車も所要時間の延長と区間の短縮が繰り返された。

1945年に韓国は日本から自治を回復するが、京釜線は基幹路線としての地位を変えることはなく、朝鮮戦争の際も多くの軍事物資と兵員の輸送に貢献した。朝鮮戦争の後も多くの貨物・旅客を輸送して経済成長に貢献し、優等列車も多数設定された。また、アメリカの援助で導入された大馬力ディーゼル機関車が蒸気機関車廃止による無煙化と近代化、旅客・貨物の大量高速輸送を支えた。

1974年 8月15日にはソウル駅から水原駅までが電化、ソウル駅から永登浦駅までが複々線化される。日本から導入された電車が複々線の電車線を走行してソウル特別市地下鉄公社鍾路線（現：ソウルメトロ1号線）を経由、京元線城北駅まで運転を開始した。永登浦駅から水原駅までは1981年 12月23日に列車線と電車線が分離・複々線化され、電車の大増発が実現した。この後、ソウル首都圏にくまなく都市鉄道網が整備され、現在の広域電鉄に至る。また、1984年から列車線を利用した『高速電鉄』（後に『直通』、現『急行』）の運転を平日朝夕に開始したが、長距離列車が数多い中で1日3,4本程度という状態が20年間続いた。

一方、長距離路線では首都圏の電化開業と同時に、京釜線を中心にした鉄道網の高速輸送を目的とした超特急セマウル号が登場した。セマウル号には1986年から国産の新型機関車と専用客車、専用気動車が続々と登場し、ソウル駅と釜山駅を最速4時間10分で結んだ。

しかし、京釜線の輸送力も限界に近づいていた。ソウルと釜山という2大都市のほかにも大田や大邱を抱え、湖南線、全羅線、長項線、慶全線といった主要幹線への輸送が加わり、1990年代には輸送力がピークに達した。このため、抜本的な解決策として増線が計画された。

2004年 4月1日にフランスTGVの技術を採用したKTX第一期線が開業し、ソウル駅 - 釜山駅の所要時間は3時間を切った。これによって京釜在来線を走行する旅客列車が削減され、またKTXは専用線を走行する区間が多い為、貨物列車や他路線への直通列車を増発する余裕が生まれた。

首都圏電鉄（現：広域電鉄）では都心の鷺梁津駅 - 九老駅が三複線化し、鷺梁津駅止まりの電車が設定された。この三複線は後に龍山駅へ暫定的ながら延伸し、1999年 1月29日に京仁線の複々線化が完成して、富平駅から龍山駅まで急行運転を開始した（ただし、京釜線内は各駅停車）。

南部方面では、2003年 4月30日に水原駅から餅店駅までが電化・複々線化して電車がソウル中心部から直通運転、広大な車両基地を備えて天安駅延伸に備えた。そして、2005年 1月20日に餅店駅から天安駅までが電化・複々線化され、ソウルからの直通運転列車が忠清南道まで運行されることになった。さらにKTX開業によって余裕の生まれた列車線を使用した急行運転も開始した。

KTXの乗り入れと広域電鉄の延伸開業によって電化区間が拡大したが、今後は全区間の電化開業が予定されており、新型電気機関車の高速運転による輸送力増加が期待されている。

なお北朝鮮では、この路線と京義線の一部をあわせた平壌から釜山までを平釜線としている。もちろん、現実には自国実効支配下の開城までしか運転されていない。

[編集] 駅一覧

[編集] 広域電鉄区間

緩行は各駅停車であるため省略。

駅番号	駅名	朝鮮語駅名	営業キロ	駅等級	駅種別	一般列車	A急行	B急行	接続路線	所在地
133	ソウル駅	서울역	0.0	特級	地域管理駅	●	●		京義線、1号線(133)、4号線(426)	ソウル特別市		中区
134	南営駅	남영역	1.7	3級	運転簡易駅	｜	｜					龍山区
135	龍山駅	용산역	3.2	1級	普通駅	●	｜	●	中央電鉄線(京元線)
	龍山三角線分岐	용산삼각선분기	4.0	分岐点		｜	｜	｜	京元線
136	鷺梁津駅	노량진역	5.8	2級	普通駅	｜	｜	●				銅雀区
137	大方駅	대방역	7.3	3級	運転簡易駅	｜	｜	●				永登浦区
138	新吉駅	신길역	8.1	3級	運転簡易駅	｜	｜	●	5号線(525)
139	永登浦駅	영등포역	9.1	1級	普通駅	●	▲	●
140	新道林駅	신도림역	10.6	3級	運転簡易駅	｜	｜	●	2号線(234)			九老区
141	九老駅	구로역	11.7	2級	普通駅	｜	｜	●	京仁線
	九老三角線分岐	구로삼각선분기	13.0	分岐点		｜	｜	｜	京仁線
P142	加山デジタル団地駅	가산디지털단지역	14.1	3級	普通駅	｜	｜	●	7号線(746)			衿川区
P143	禿山駅	독산역	16.1	乙種代売所		｜	｜	｜
P144	始興駅	시흥역	17.3	3級	普通駅	｜	●	｜
	始興連結線分岐	시흥연결선분기	17.7	分岐点		｜	｜	｜	京釜高速線(KTX專用)
P145	石水駅	석수역	19.6	乙種代売所		｜	｜	｜		京畿道	安養市	万安区
P146	冠岳駅	관악역	21.5	乙種代売所		｜	｜	｜	KTX 光明駅行きバス
P147	安養駅	안양역	23.9	2級	普通駅	▲	●	●
P148	鳴鶴駅	명학역	26.1	乙種代売所		｜	｜	｜
P149	衿井駅	금정역	27.5	3級	普通駅	｜	｜	｜	果川線、安山線(443)		軍浦市
P150	軍浦駅	군포역	29.7	3級	普通駅	｜	●	｜			軍浦市
P151	儀旺駅	의왕역	33.9	2級	普通駅	｜	●	｜	南部貨物基地線（貨物線）		儀旺市
P152	成均館大駅	성균관대역	36.8	乙種代売所		｜	▲	｜			水原市	長安区
P153	華西駅	화서역	39.4	乙種代売所		｜	｜	｜				長安区
P154	水原駅	수원역	41.5	1級	地域管理駅	●	●	●	水仁線(休止)			勧善区
P155	細柳駅	세류역	44.4	3級	普通駅	｜	｜	｜				勧善区
P156	餅店駅	병점역	48.7	3級	普通駅	｜	●	●			華城市
P157	洗馬駅	세마역	51.1	乙種代売所		｜	｜	｜			烏山市
P158	烏山大駅	오산대역	53.8	乙種代売所		｜	｜	｜
P159	烏山駅	오산역	56.5	3級	普通駅	▲	●	●
P160	振威駅	진위역	60.5	乙種代売所		｜	｜	｜			平澤市
P161	松炭駅	송탄역	64.3	配置簡易駅		｜	｜	｜
P162	西井里駅	서정리역	66.5	3級	普通駅	▲	●	●
P163	芝制駅	지제역	71.3	乙種代売所		｜	｜	｜
P164	平沢駅	평택역	75.0	3級	普通駅	●	●	●
P165	成歓駅	성환역	84.4	3級	普通駅	▲	●	●		忠清南道	天安市
P166	稷山駅	직산역	89.8	3級	普通駅	｜	｜	｜
P167	斗井駅	두정역	93.6	3級	普通駅	｜	●	●
P168	天安駅	천안역	96.6	1級	地域管理駅	●	●	●	長項線

A急行はソウル駅発着、平日ラッシュ時のみ運行（永登浦駅はソウル駅行きのみ、成均館大駅には朝ラッシュのみ停車する）。
B急行は龍山駅発着、ラッシュ時を除く時間と休日で運行。
一般列車の場合は、一日約20本以下が停車する駅は▲印、一日約10本以上が停車する駅は●印。

[編集] 天安駅から東大邱駅までの区間

旅客列車が一日20本未満停車する駅は△表示を、停車しない駅は×表示をする。

	駅名	朝鮮語駅名	営業キロ	駅等級	駅種別	接続路線	所在地
○	天安駅	천안역	96.6	1級	地域管理駅	長項線	忠清南道	天安市
△	小井里駅	소정리역	107.4	3級	普通駅			天安市
△	全義駅	전의역	114.9	3級	普通駅			燕岐郡
×	全東信号場	전동신호장	122.6	信号場
×	瑞倉信号場	서창신호장	126.1	信号場		五松線
○	鳥致院駅	조치원역	129.3	2級	普通駅	忠北線
×	内板信号場	내판신호장	134.9	信号場
○	芙江駅	부강역	139.8	3級	普通駅		忠清北道	清原郡
×	梅浦駅	매포역	144.4	3級	普通駅		忠清北道	清原郡
○	新灘津駅	신탄진역	151.9	2級	普通駅		大田広域市	大徳区
△	懐徳駅	회덕역	157.5	3級	普通駅
×	大田操車場	대전조차장	161.6	2級	操車場	湖南線
	大田北連結線分岐	대전북연결선분기	164.2	分岐点		京釜高速線（KTX専用）
○	大田駅	대전역	166.3	1級	地域管理駅	大田線		東区
×	細川駅	세천역	173.6	3級	普通駅			東区
○	沃川駅	옥천역	182.5	3級	普通駅		忠清北道	沃川郡
	大田南連結線分岐	대전남연결선분기	182.9	分岐点		京釜高速線（KTX専用）
△	伊院駅	이원역	190.8	3級	普通駅
△	池灘駅	지탄역	196.4	無配置簡易駅
△	深川駅	심천역	200.8	3級	普通駅			永同郡
△	覚渓駅	각계역	204.6	無配置簡易駅
○	永同駅	영동역	211.6	2級	普通駅
△	黄澗駅	황간역	226.2	3級	普通駅
△	秋風嶺駅	추풍령역	234.7	3級	普通駅
×	新岩駅	신암역	240.7	配置簡易駅			慶尚北道	金泉市
△	直指寺駅	직지사역	246.2	配置簡易駅
○	金泉駅	김천역	253.8	1級	地域管理駅	慶北線
△	大新駅	대신역	263.5	3級	普通駅
△	牙浦駅	아포역	269.2	3級	普通駅
○	亀尾駅	구미역	276.7	2級	普通駅			亀尾市
△	沙谷駅	사곡역	281.3	無配置簡易駅				亀尾市
△	若木駅	약목역	289.5	3級	普通駅			漆谷郡
○	倭館駅	왜관역	296.0	2級	普通駅
△	蓮花駅	연화역	302.2	3級	普通駅
△	新洞駅	신동역	305.9	3級	普通駅
	大邱北連結線分岐	대구북연결선분기	308.2	分岐点		京釜高速線（KTX専用）
×	枝川駅	지천역	305.9	配置簡易駅
○	大邱駅	대구역	323.1	2級	普通駅		大邱広域市	北区
○	東大邱駅	동대구역	326.3	1級	地域管理駅	大邱線・旧線	大邱広域市	東区

[編集] 東大邱以南区間（KTX 直通区間)

KTX停車駅は太字。
旅客列車が一日20本未満停車する駅は△表示を、旅客列車が停車しない駅はX表示をする。

	駅名	朝鮮語駅名	営業キロ	駅等級	駅種別	接続路線	所在地
○	東大邱駅	동대구역	326.3	1級	地域管理駅	大邱線・旧線	大邱広域市	東区
×	顧母駅	고모역	331.8	3級	普通駅			寿城区
×	佳川駅	가천역	333.4	3級	普通駅	大邱線		寿城区
○	慶山駅	경산역	338.6	3級	普通駅		慶尚北道	慶山市
×	三省駅	삼성역	345.7	配置簡易駅				慶山市
△	南省峴駅	남성현역	353.1	3級	普通駅			清道郡
○	清道駅	청도역	361.8	3級	普通駅
△	新巨駅	신거역	367.4	無配置簡易駅
○	上東駅	상동역	372.2	3級	普通駅		慶尚南道	密陽市
○	密陽駅	밀양역	381.6	2級	普通駅
×	美田信号所	미전신호소	392.6	信号所		美田線
○	三浪津駅	삼랑진역	394.1	2級	普通駅	慶全線
○	院洞駅	원동역	403.2	3級	普通駅			梁山市
○	勿禁駅	물금역	412.4	3級	普通駅	梁山貨物線(貨物)		梁山市
○	華明駅	화명역	421.8	3級	普通駅		釜山広域市	北区
○	亀浦駅	구포역	425.2	2級	普通駅	釜山地下鉄3号線(314)		北区
○	沙上駅	사상역	430.3	3級	普通駅	伽倻線		沙上区
X	釜山鎮駅	부산진역	439.9	1級	普通駅	東海南部線、牛岩線（貨物）		釜山鎮区
○	釜山駅	부산역	441.7	1級	地域管理駅	釜山地下鉄1号線(113)		東区

[編集] 関連項目

この「京釜線」は、鉄道に関連した書きかけ項目です。
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目次

[編集] 路線データ

[編集] 概要

[編集] 歴史

[編集] 駅一覧

[編集] 広域電鉄区間

[編集] 天安駅から東大邱駅までの区間

[編集] 東大邱以南区間（KTX 直通区間)

[編集] 関連項目

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