新潟空港
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新潟空港 | |||
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IATA:KIJ - ICAO:RJSN | |||
概略 | |||
空港種別 | 公共 | ||
航空管制 | 国土交通省 | ||
運用時間 | 7:30 - 20:30 (JST) | ||
海抜 | 29ft(9m) | ||
位置 | 北緯37度57分21秒東経139度07分14秒 | ||
滑走路 | |||
方向 | ILS | m×幅 | 表面 |
04/22 | NO | 1,311×46 | 舗装 |
10/28 | YES | 2,499×46 | 舗装 |
新潟空港(にいがたくうこう Niigata Airport)は、新潟県新潟市にある第二種空港。
目次 |
[編集] 概要
阿賀野川左岸の河口部河川敷にあり、西側は信濃川河口付近、北側は日本海に面する。東西を大河の河口で挟まれた立地条件から、日本一標高の低い空港となっている。また市街地から比較的近く、空港周辺には住宅地が広がる。
1973年(昭和48年)にはハバロフスク線が就航し、地方としては異例の早さで国際定期便を持つ空港となった。現在国際線は4ヶ国7路線が開設されており、極東ロシアへの路線数、定期便数は国内随一である。
滑走路は2本あり、定期便はすべてB滑走路を使用する。A滑走路は旭伸航空が運航するコミューター路線の佐渡線と、使用事業の小型機及びヘリコプターが使用する程度にとどまっている。
尚、新潟空港の所在地は「新潟市松浜町」となっているが、これは所在地が旧北蒲原郡松ヶ崎浜村(空港対岸の阿賀野川右岸側が当時の中心地)の村域にあたっているためで、かつての中心地である松浜地区とは阿賀野川を挟んで飛び地になっている。そして現在も空港周辺部分のみ住居表示が整理されていないため、その名残がそのまま残っている。
[編集] 歴史
- 1930年(昭和5年)に新潟市営飛行場として開場。
- 1950年(昭和25年)A滑走路1,829mの供用開始。
- 1958年(昭和33年)初の定期路線、新潟 - 東京間が開設される。(DC-3)
- 1963年(昭和38年)A滑走路1,314mへ短縮、B滑走路1,200m新設。
- 1964年(昭和39年)新潟地震により滑走路の浸水など被害が出る。
- 1972年(昭和47年)B滑走路1,900mへ延長。ジェット化される。
- 1973年(昭和48年)6月に新潟-ハバロフスク間定期路線就航で国際空港となる。
- 1981年(昭和56年)B滑走路2,000mへ延長。
- 1996年(平成8年)から新ターミナルビル、B滑走路2,500mの供用を開始した。
[編集] 航空管制
新潟TWR | 118MHz |
新潟APP | 121.4MHz,261.2MHz |
新潟DEP | 119.05MHz |
新潟ATIS | 128.45MHz |
- TWR,APP,DEPは、国交省東京航空局 新潟空港事務所 航空管制官が担当
- ATISは、国交省東京航空局 新潟空港事務所 航空管制運航情報官が担当
[編集] 航空保安無線施設
局名 | 種類 | 周波数 | 識別信号 | 空港からの設置距離 |
新潟 | NDB | 253kHz | GT | 空港内設置 |
新潟 | VOR | 115.5MHz | GTC | 空港内設置 |
新潟 | TACAN | 1189MHz | GTC | 空港内設置 |
新潟 R/W28 | ILS | 109.3MHz | INC | 空港内設置 |
- 保守は、国交省東京航空局 新潟空港事務所 航空管制技術官が担当
[編集] 航空路
- 新潟空港上空は、航空路の交差点である
番号 | 始点又は終点 | 経由地 | 始点又は終点 |
R347 | 新潟V/T | 佐渡NDB | |
R217 | 新潟V/T | 仙台V/D,▲ASTER(N39°13.9',E142°32.0') | ▲NODAN(N40°25.2',E144°59.8') |
V30 | 福岡V/T | 豊田V/D,美保V/T,小松V/T,新潟V/T,函館V/D | 千歳V/D |
V31 | 名古屋V/T | 新潟V/T,秋田V/D,青森V/D | 函館V/D |
V10 | 新潟V/T | 三沢V/T | |
V15 | 新潟V/T | 守谷V/D |
- V/TはVORTAC,V/DはVORDME
- V/TとV/D及び▲は、管制へ通報義務がある位置通報点又は航空保安無線施設
- △は、管制へ通報義務がない位置通報点
[編集] 付近の位置通報点
-
番号 名称 位置関係 V31 △GTC03 N37.23.9'E138.39.1' V31 △AWASI N38.24.8'E139.21.6' V30 △BUDOH N38.24.0'E139.18.5 V30 △TERAD N37.35.8'E138.30.0' V34 △GTC20 N38.11.1'E139.25.5' V01 △GTC01 N37.59.5'E139.25.7' V15 △GTC15 N37.43.1'E139.42.4' R211 △BASIN N38.07.3'E138.56.5'
[編集] 就航路線
[編集] 国内線
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- 大阪国際空港(12月~3月運休)
(エアーニッポン、エアーニッポンネットワーク、エアーセントラルの機材・乗務員で運航する便あり)
旭川空港、女満別空港、函館空港、いわて花巻空港、仙台空港、東京国際空港、小松空港、関西国際空港、広島西飛行場へも就航していたが、現在は休止している。
2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の影響で、首都圏と新潟県を結ぶ上越新幹線・上越線・関越自動車道・国道17号の4つの交通路全てが寸断されたため、24日より2005年1月4日まで、東京国際空港との間の臨時航空路が開設された。
[編集] 国際線
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- ロシア・ウラジオストク空港
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- ロシア・イルクーツク国際空港(夏期季節運航)
ホノルル国際空港へも就航していたが、現在は休止している。
※台湾へのプログラムチャーターを行なっており、定期便化に向け積極的に動いている。その他、北京・天津・大連・青島・広州(深セン)など中国の直轄市・副省級市・経済特区へ定期便誘致を行なっている。
[編集] 使用事業
[編集] 官公庁
[編集] ターミナルビル
1996年7月から供用を開始した現・ターミナルビルは地上4階地下2階建てで、延床面積は28,805㎡ 。 ボーディングブリッジ4基(国内線用2基、国際線用1基、国内・国際共用1基)を備える。愛称は「エアリウム」(AIRIUM)。
搭乗・到着については、西側が国内線、東側が国際線となっており、それぞれゾーンが青、赤に色分けされている。
[編集] 旭伸航空・佐渡線のりば
- 国内線のうち佐渡線のみ、向かい側の旭伸航空のりばから発着する。ターミナルから駐車場を挟んで徒歩約3分。
[編集] 駐車場
収容台数は第1駐車場843台、第2駐車場272台の計1,115台。 2005年12月10日立体駐車場が完成。
[編集] 空港へのアクセス
[編集] バス
- 新潟駅万代口発着便
- 空港行は概ね30分間隔、空港発は航空便に接続運行
[編集] 道路
空港南側を国道113号が通っており、山の下町・末広橋交差点~河渡新町二丁目・空港入口交差点間は通称「飛行場道路」(空港通り)と呼ばれている。また国道7号 新新バイパス・一日市IC~国道113号の区間で整備が進められていた新潟県道16号新潟亀田内野線及び新潟県道17号新潟村松三川線のバイパス区間(通称:新潟空港アクセス道路)が2005年11月に全線開通し、郊外からの交通アクセスが若干ながら改善されている。
[編集] アクセス鉄道の整備構想
- 80年代後半から、新潟駅から上越新幹線を延長して空港に乗り入れる構想が一部で検討されている。しかし建設には莫大な費用がかかる上、乗客需要も非常に不透明であるため、実現は困難を極めるものと思われる。
- その一方、在来線によるアクセス鉄道の構想もある。現在休止となっている信越本線の貨物支線(通称:臨港貨物線)を活用する案や、白新線の大形駅から新線を建設する案、新交通システムやモノレール等によってアクセスを図る案などもあるが、動向は流動的で具体化には至っていない。
- そんな中、大形駅を「新潟空港前駅」に改称して空港へのアクセス駅に指定し、アクセス鉄道の整備促進を図ろうという動きが出始めた。だが大形駅は空港から直線で約5kmも離れている上、駅設備や周辺道路も整っていないなど問題点が多い。詳細は大形駅の「新潟空港前駅」構想の項を参照。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
空港情報 (RJSN) |
空港情報(worldaerodata.com) | 定時航空気象(METAR) | 飛行用飛行場予報(TAF) | 定時航空気象 |