箱根登山鉄道1000形電車
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箱根登山鉄道1000形電車(はこねとざんてつどう1000がたでんしゃ)は、箱根登山鉄道が保有する直流電車である。箱根登山鉄道と姉妹提携を結ぶスイスのレーティシェ鉄道のベルニナ線にちなんで、ベルニナ号の愛称がある。
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[編集] 概要
1981年に第1編成(クモハ1001-クモハ1002)が川崎重工で新造された。箱根登山鉄道としては実に46年ぶりの新車であった。路線の条件から屋根上に乗った抵抗器のためスペースがなく冷房は搭載していなかったが(代わりに整流ファンを搭載)、電気指令式ブレーキを採用し、転換クロスシートを装備したカルダン駆動の高性能車である。1983年に老朽車の置き換えとして第2編成(クモハ1003-クモハ1004)が増備された。
当初は小田急SE車・NSE車にそろえた塗装(モハ1形・2形は現在もこの塗装)でデビューしたが、1989年に小田急HiSE車に合わせた塗装に変更された。更に2002年には第2編成が2000系と同様にスイスのレーティシェ鉄道の車輌風の塗装に変更され、第1編成も後述の冷房改造時に変更。現在の塗装は3代目である。
2004年の2月に第1編成、4月に第2編成が以下の改造を受けた。
- 2000系同様、床置き式ユニットクーラーを搭載して冷房改造。冷房電源を供給するために中間にモハ2200形を組み込み。
- 連結面側は2枚窓非貫通だったが、2000系同様の非常用扉を増設。
- 前面の方向幕をLED化。
- 出入り口扉上部にドアチャイムとLED情報表示器取り付け。
- 固定クロスシート化及び室内更新。
現在は2200系を中間にはさんだ3両編成で運用されている。
[編集] 運用
従来は、小田原駅~箱根湯本駅間でも使用されていたが、2006年3月18日改正より営業運転で箱根湯本駅以南に乗り入れる事がなくなった。ただし、入出庫の関係で入生田駅~箱根湯本駅間は回送運転で走行する。
[編集] 車両諸元
- 車体 全鋼製 2軸ボギー電車 片側2扉
- 全長 14660mm
- 全幅 2580mm
- 全高 3953mm
- 制御装置 抵抗制御
- 駆動方式 中空軸撓み接手 平行カルダン
- 座席 クロスシート
[編集] 在籍車両
現在は1001,1002,1003,1004の4両
- 以下の編成で運行
- 1001-2201-1002
- 1003-2202-1004
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