長和駅
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長和駅(ながわえき)は、北海道(胆振支庁)伊達市長和町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅である。このあたりは元来アイヌ語でオサルウンペッ(河口に葭の原がある川)と呼ばれていたため駅名は開業時「長流」(おさる)とされたが昭和34年、修学旅行で学校名・地名を聞かれることや、毎日利用する駅が「お猿」では嫌だと中学生による改称運動が起こり、地名も含めて現在の「長和」に改称された。なお室蘭本線は有珠駅から当駅まで複線であるが当駅から稀府駅までは単線である。
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[編集] 駅構造
- 相対式ホームと、島式ホームの2面3線を持つ地上駅である。ホームとホームの連絡は構内踏み切りで行う。
- 当駅は簡易委託駅となっている。
- 駅舎は左右対称の簡易なものである。平成元年に竣工したもので比較的新しい。
[編集] 駅周辺
駅の附近には長和の町が広がっており、銀行まである。駅のすぐ近くには、国道37号線から国道453号線が分岐する地点がある。駅のホームから北の方向を望むと、天気の良い日には昭和新山や有珠山を望むことが出来る。
- 本願寺道路
- 伊達市立長和小学校
- 駅名と同じく昭和34年4月に長流小学校から改称している。
- 伊達長和郵便局
- 伊達市立長和中学校
- 駅名と同じく昭和34年4月に長流中学校から改称している。
- 伊達火力発電所
- 伊達警察署長和駐在所
- 長流川 - 長流橋
- 国道37号線
- 国道453号線
- 道央自動車道
- 長和駅周辺地図(マピオン)
[編集] 歴史
当駅は昭和3年9月10日、長輪線の静狩駅から伊達紋別駅までの開通で現在の室蘭本線が全通するのと同時に新しく開業した区間に開業した。同日には附近の大岸駅・礼文駅・豊浦駅・洞爺駅・有珠駅などが開業している。
- 1928年(昭和3年)9月10日 - 国鉄長輪線の静狩駅から伊達紋別駅の開通と共に長流駅(おさるえき)として開業する。
- 1931年(昭和6年)4月1日 - 長万部駅から岩見沢駅と東輪西駅(現在の東室蘭駅)から室蘭が統合の上室蘭本線となり当駅も国鉄室蘭本線の駅となる。
- 1959年(昭和34年)10月1日 - 駅名が現在の長和駅(ながわえき)に改称となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により当駅も北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅となる。