北海道マラソン
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北海道マラソン(ほっかいどうマラソン、The Hokkaido Marathon)は、毎年8月に北海道札幌市で行われるマラソン大会である。1987年から開催。主催は北海道陸上競技協会と北海道新聞グループ。真駒内屋外競技場(真駒内オープンスタジアム、南区)と中島公園(中央区)を結ぶ42.195kmの日本陸連公認コースを使用し、男女同時スタート・同一コースで争われるフルマラソンである点も特徴的である。日本国内で夏季に行われる最大級のマラソン大会であり、北海道サマースポーツのフィナーレを飾る一大イベントといえる。
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[編集] 概要
- 主催 北海道陸上競技協会、北海道新聞社、北海道文化放送、エフエム北海道、道新スポーツ
- 共催 北海道、札幌市、札幌商工会議所
- 主管 札幌陸上競技協会
- 後援 日本陸上競技連盟、北海道教育委員会、北海道体育協会
- 協賛 武田薬品工業
(北海道内にじょうてつ(旧:定山渓鉄道)やじょうてつバスがあるため、東急グループもスポンサーに入っていた年もあった)
[編集] 沿革
- 当初第1回・第2回は9月第1週に開催され、厚別陸上競技場を発着点とし、南郷通、大通を経由して北6条西27丁目で折り返すリターン型のコース設定で行われていた。しかし、1988年のソウル五輪のマラソンで日本勢が惨敗したことで日本陸連からマラソン大会の夏季開催を強く望む声が高まったうえ、翌年全道各地で開催された第44回国民体育大会(はまなす国体)の直前となり、運営スタッフや交通整理での人員確保に支障が出かねないことから、第3回から8月下旬(ただし第5回は東京で世界陸上が開催されたため8月上旬)の開催となった。同時にコースも現在の「真駒内陸上競技場発・中島公園ゴール」のポイント・ツー・ポイント(ワンウエー)型に変更され、現在に至っている(2004年以降は20~30km部分のルートを一部変更)。
[編集] 歴代優勝者
※所属は当時
回 | 開催日 | 男子優勝者 | タイム | 女子優勝者 | タイム |
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1 | 1987年9月6日 | フョードル・F・リジョフ(旧ソ連) | 2時間24分28秒 | ルイッツヤ・R・ベリヤエバ(旧ソ連) | 2時間42分17秒 |
2 | 1988年9月4日 | 西政幸(旭化成) | 2時間17分11秒 | ジェーン・ウェルゼル(米国) | 2時間40分53秒 |
3 | 1989年8月27日 | 谷口浩美(旭化成) | 2時間13分16秒 | ローレイン・モラー(ニュージーランド) | 2時間36分39秒 |
4 | 1990年8月26日 | 篠原太(神戸製鋼) | 2時間15分32秒 | リサ・ワイデンバック(米国) | 2時間31分29秒 |
5 | 1991年8月4日 | 藤田幸一(沖電気宮崎) | 2時間17分5秒 | リサ・モラー(ニュージーランド) | 2時間33分20秒 |
6 | 1992年8月30日 | マイケル・スカウト(南アフリカ) | 2時間16分38秒 | オルガ・アペル(メキシコ) | 2時間30分22秒 |
7 | 1993年8月29日 | タデッセ・ゲブレ(テクモ) | 2時間15分34秒 | 藤村信子(ダイハツ) | 2時間33分10秒 |
8 | 1994年8月28日 | エリック・ワイナイナ(コニカ) | 2時間15分3秒 | オルガ・アペル(米国) | 2時間36分33秒 |
9 | 1995年8月27日 | タデッセ・ゲブレ(テクモ) | 2時間15分7秒 | 有森裕子(リクルート) | 2時間29分17秒 |
10 | 1996年8月25日 | ブルック・ベケレ(テクモ) | 2時間14分26秒 | 安部友恵(旭化成) | 2時間31分21秒 |
11 | 1997年8月31日 | エリック・ワイナイナ(コニカ) | 2時間13分45秒 | 小倉千洋(和光証券) | 2時間33分30秒 |
12 | 1998年8月30日 | アンベッセ・トロッサ(テクモ) | 2時間10分13秒 | 山口衛里(天満屋) | 2時間27分36秒 |
13 | 1999年8月29日 | 松本政大(NTT西日本) | 2時間12分8秒 | 松尾和美(天満屋) | 2時間32分14秒 |
14 | 2000年8月27日 | ディオニシオ・セロン(メキシコ) | 2時間17分14秒 | 市河麻由美(三井海上) | 2時間32分30秒 |
15 | 2001年8月26日 | 佐々勤(旭化成) | 2時間13分45秒 | 千葉真子(佐倉アスリート倶楽部) | 2時間30分39秒 |
16 | 2002年8月25日 | サムソン・カンディエ(ケニア) | 2時間15分12秒 | 堀江知佳(積水化学) | 2時間26分11秒 |
17 | 2003年8月31日 | エリック・ワイナイナ(コニカミノルタ) | 2時間13分13秒 | 田中千洋(トクセン工業) | 2時間34分11秒 |
18 | 2004年8月29日 | ラバン・カギカ(JFE) | 2時間12分20秒 | 千葉真子(豊田自動織機) | 2時間26分50秒 |
19 | 2005年8月28日 | 渡辺共則(旭化成) | 2時間14分50秒 | 千葉真子(豊田自動織機) | 2時間25分46秒 |
20 | 2006年8月27日 | 渡辺共則(旭化成) | 2時間17分50秒 | 吉田香織(資生堂) | 2時間32分52秒 |
[編集] 実況中継放送
[編集] テレビ中継
- uhb北海道文化放送をキーステーションとしてFNS系列局で放送する。
- 実況担当はuhbのマラソン実況の看板アナの近田誉アナウンサー(男子マラソン)とCXの塩原恒夫アナウンサー(女子マラソン)の二人。
- なおクロスネット局のUMKテレビ宮崎では放送するが、TOSテレビ大分では放送されない。
北海道マラソンが催される日曜は、たいてい毎年24時間テレビとかぶり、TOSでは24時間テレビをメインで放送するため、北海道マラソンは放送されない。
[編集] ラジオ中継
ラジオはAIR-G'が北海道ローカルで放送する。なお、この時間帯で放送できないTOKYO FMのネット番組は同日夜の時間に時差放送される。
[編集] 関連イベント
北海道マラソンの開催当日には、北海道新聞グループ主催、武田薬品工業協賛による「タケダファミリーマラソン」も開催される。2005年の開設種目はロードレース3種目(10km、5km、親子で走る2km)とウォーキング(約7km)の計4種目。