天国に一番近い男
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天国に一番近い男(てんごくにいちばんちかいおとこ)は、TBSで1999年と2001年に放送されていたテレビドラマ。 作品当初は、(MONOカンパニー編)全11回とスペシャルが2回放送されていたが、2001年には主役と一部のキャスト以外はキャストを一新した(教師編)全12回が放送されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] MONOカンパニー編
[編集] 内容
何をやってもダメな男の甘粕四郎(演:松岡昌宏)がある日、自称天使の天童世死見(演:陣内孝則)に死を宣告され、極限状態に追い込まれる。一生懸命生きるとはどういう事かをコメディー風に一話完結で描く、甘粕四郎の成長劇。全11回、スペシャル2回、平均視聴率13.4%。
[編集] 出演
- 何をやってもダメな男。4人兄弟の末っ子で上の3人はできがよく東大に入学。しかし彼だけは何をどう間違ったのか、勉強は出来ず、三浪しても大学に合格できず、ダラダラ生活を送っている。しかし、天童に死を宣告され、極限状態に追い込まれ、都内にある出版社「MONOカンパニー」で働き始める。
- 天童世死見(年齢不詳) - 陣内孝則
- 自称天使と名乗る男。四郎の前に現れ、死を宣告させる。魔法も奇跡も起こせない、謎だらけの天使。
- 露崎小春(20歳) - 奥菜恵
- MONOカンパニーの美人秘書で自分の気持ちに正直なしっかりものの女性。怒るとちょっと怖い。結城サトルと付き合っているが、次第に四郎に恋心を抱く。
- 中津川麻人(22歳) - 池内博之
- 友達想いの熱い男で四郎の親友。
- 結城サトル(21歳) - 窪塚洋介
- 結城社長の息子で、MONOカンパニーの御曹司でもあり、小春の彼氏でもある。結構一途に小春を想っていた。弱さの裏返しで意地悪でもあったが、麻人や四郎との友情で何かが変わってきたかもしれない。
- 天現寺るり(32歳) - 松本孝美
- 天現寺あい(5歳) - 新穂えりか
- 天現時るりの娘。
- 瀬戸口克陽(27歳) - 山本密
- MONOカンパニー商品開発部の社員。毎週マイブーム到来で、いつも変なものを持ち込んでは鮫島に怒られている。鮫島とはカラオケの名コンビでもある。
- 鮫島春樹(27歳) - 袴田吉彦
- MONOカンパニーの編集部の厳しい主任。あだ名はジャイアン。仕事はできるし、部下には厳しくビシビシと叩く。激怒したりうろたえたりすると急に栃木弁が出るせいか、はたまた迷惑なリサイタルのせいか、最近部下にも馬鹿にされ気味である。最終話のラストからは課長に昇進している。
- 結城純一(60歳) - 北村総一朗
- おむすびも握れたり、お茶目である、MONOカンパニーの社長。会長の娘である奥さんに頭が上がらないくせにこっそり愛人(浮気相手)を作っている、マイペースな社長である。TV番組に出演すると必ず対決の約束をしてしまう。
- 大和田政雄(42歳) - 渡辺いっけい
- 沢口真希(21歳) - 星川なぎね、前田竜太郎(22歳) - 京極孝仁、宮本椿(20歳) - 東野佑美
- MONOホンマガジンの社員たち。ジャイアンリサイタルにつきあわされたり、緊急対策本部で泊まり込みさせたりなどと色々なトラブルに巻き込まれている。四郎の大切な仲間でもある。
[編集] ゲスト出演者
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[編集] スタッフ
[編集] サブタイトル
- 「お前は今日死ぬ!」(1999年1月8日放送)
- 「キスしないと死ぬ」(1999年1月15日放送)
- 「抱かれないと死ぬ」(1999年1月22日放送)
- 「泣かないと死ぬ!」(1999年1月29日放送)
- 「約束破ると死ぬ!」(1999年2月5日放送)
- 「殴られないと死ぬ」(1999年2月12日放送)
- 「命がけ!炎の対決」(1999年2月19日放送)
- 「仁義なき兄弟戦争」(1999年2月26日放送)
- 「中継!愛の救出大作戦」(1999年3月5日放送)
- 「史上最強の敵登場」(1999年3月12日放送)
- 「地上最期のお別れ」(1999年3月19日放送)
[編集] 命題
- 「1月08日午後1時30分までに心の底から本当に生きたいと願うことができなければ即死亡」
- 「1月15日午前10時30分までに露崎小春とキスできなかったら即死亡!」
- 「1月22日午後3時までに年上の人に抱きしめられて『ありがとう』と言われなかったら即死亡」
- 「1月29日午後6時までに本当の涙を流せなかったら即死亡」
- 「2月05日午後4時30分までに一番大事な約束を守れなかったら即死亡」
- 「2月12日午後7時までに天童世死見が天現時るりに殴られなかったら甘粕四郎が即死亡」
- 「2月19日午前9時30分までに『一回でもルールを守らなかったら即死亡!』『男とキスしなかったら即死亡!』」
- 「2月26日午後9時までに兄貴3人に勝てなかったら即死亡」
- 「3月05日午後9時50分までに間違った選択をしたら即死亡」
- 「3月12日午前10時までに他人を改心させないと即死亡」
- 「天童に『さようなら』が言えなかったら即死亡」
[編集] スペシャル1
「炎の命がけスペシャル~これが出来なきゃ即死亡!大スペクタクル!大どんでん返し!熱き涙の120分!後ろ向きの人生よ、さようなら!今世紀最後にして最大の命題が降って来る!~」 (1999年9月24日放送)
[編集] あらすじ
再び天国からやってきた天童は援助交際と装って、金品を盗む君島ヒカルに命題をだす事に。それは「本当の笑顔を取り戻せなかったら即死亡!」。その命題はクリア出来ないと四郎も死亡するのだが・・・・。
[編集] 出演
- 君島ヒカル:深田恭子
- 君島姉妹の末っ子。笑顔を忘れており、昔両親を救えなかったことに大きな傷を残していた。
- 君島春子:武田久美子
- 君島姉妹の長女。
- 君島夏子:中村綾
- 君島姉妹の次女。
- 君島秋子:沢木涼子
- 君島姉妹の三女。
他
[編集] 命題
- 「本当の笑顔を取り戻せなかったら即死亡!」(ヒカル)
- 「ヒカルが笑顔を取り戻さなかったら即死亡」(四郎)
[編集] スペシャル2
「さらば天国に一番近い男 天国に一番近い男VS太陽を盗んだ男 "東京を救えなかったら即死亡!"世紀末恐怖の大王が降って来た!史上最強の大決戦スペシャル!!」 (2000年12月29日放送)
[編集] あらすじ
天童が去り、またダメ人間に戻っていた四郎。そんなある日、春原教授の結婚式に招待されたが、花嫁が来れなくなって中止になってしまった。周りから悪口が聞こえるが、春原はトイレで四郎が自分を侮辱していると勘違いし、原子爆弾を作っていく・・・・。
[編集] 出演
- 春原隆:いしだ壱成
- 四郎の尊敬する世界的な科学者。母親に決められたに人生を歩んでいたが、今回の花嫁だけは自分の思いで選んだが、花嫁が来れなくなって中止になってしまう。トイレから聞こえる悪口の声主を四郎と思い、四郎に復讐を誓う。
- 春原清子:松原智恵子
- 春原の母。春原に自分の思い通りの人生を歩ませている。
- 甘粕夜子:中尾ミエ
- 四郎の母。四郎の成長をあたたかく見守る。
- 加藤愛子:相田翔子
- 春原の婚約相手。
他
[編集] 命題
- 「最愛の人と別れなければ即死亡」(?)
[編集] 主題歌
- 『Oh!Heaven』(TOKIO)
[編集] 教師編
[編集] 内容
私立高校「有栖川学園」の教師・隠岐之島和也(演:松岡昌宏)は何かうまくいかない事があると、それをすぐに途中で止めてしまう「リセット人間」である。そんな和也の前に、天使を名乗る天童世死見(演:陣内孝則)が現われ、死を宣告される。それと同時に、和也の生徒の藤堂あゆみ(演:櫻井翔)が不穏な動きを見せる・・・。全12回、平均視聴率13.2%。
「MONOカンパニー編」と違い、シリアスな作りになっているのが特徴。また、主演の松岡・陣内、袴田・北村・渡辺(3人共一部のキャスト)の5人以外のキャストは全員、キャストが一新されている。
[編集] 出演
- 実の母には6歳のときに失踪され、父の再婚相手とも打ち解けない。義弟の正にも心を開けないどころか、心の中では煙たがっている。弁護士である父の影響から司法試験を受けるが落ちてしまう。何度もトライするガッツは無く、その年に病死した父の最後の言葉「やはり、お前には無理だった・・・。」がトラウマになっている。仕方なく弁護士の夢を諦め、教師になるが日々の生活には何の喜びも感じない、努力して何かをやり遂げようなどと思ったことも無い。男のクセにめめしいし、被害者意識も強い。だが、プライドだけは高い。一言に『友達にしたくない最低な男』である。何事も途中で投げ出す勇気ならいくらでもある「リセット人間」、そして『世界で一番、天国に一番近い男』である。
- 誕生日は6月7日、血液型はB。
- 「MONOカンパニー編」で甘粕四郎を立派に更正させたことから天使としての地位が上がり、もし和也が死んでしまっても天界に帰れなくなるという罰が無いため、クールな立場から和也を見ている。何もかも、四郎のときのようには上手くいかないし、全く和也のことを好きになれないが頑張ってもらうしか方法はない。魔法も使えず奇跡も起こせないが、少し先の未来が見えるような術を使うが・・・全く謎だらけの天使。本当は椎名大輔という名の冒険家で彼の体を借りて和也の前に姿を現している…とされていたがそれも虚構であり、実際には吉岡栄吉という人物。
- 穏やかな性格で、芯も強い。弁護士の道を着実に進んでいたが、和也のコンプレックスを刺激していたことに気付き、教師に志望を変更する心優しい子。和也が上京し、近くに住むようになったので、色々、力になろうとするが、和也の方が意識しすぎていて兄弟仲は複雑。
- 有栖川学園の物理教師。根っからの発明好きで、顧問を担当するロボット部(通称:ロボ部)の活動と言っては、いつも変なものを発明して職員室で披露する。発明家タイプではあるが、結構明るいし、面白い先生である。
- 清水洋太(24)(数学) - 川原澄人
- 有栖川学園の音楽教師。カッコいいし、頭はキレるし、女子生徒にも結構人気がある。が、生まれも育ちも麻布というのは嘘で、本当は福島県の山奥の出身。興奮すると訛りが出てしまう。死ぬほど負けず嫌いで、「知らない」とは絶対に言わない。合コン好きだが女性とは上手くつき合えない。
- いい加減なように見えて、本当にいい加減な有栖川学園校長。とにかく大のイベント好きで、アイデアは底をつきない。趣味はハワイアンなウクレレで、校長室でも雰囲気に浸っている。学園をアメリカの高校のようにしたいという夢を持っている。何事にも結構鈍感で、周囲で起こっていることにも気付かないことが多いお気楽な校長である。
- 有栖川学園の教務主任。典型的な「事なかれ主義」者で、1日も早く教頭になることしか頭には無い。職員室でも実質的には何の権限もないし、家庭でも奥さんに頭が上がらない。和也という出来損ないの教師が入ってきたことを迷惑に思うが、クビにする権限はない。「教育って何だ。」が口癖と自分では言っているが、本当は「逆に~」が口癖であることには気付いてないらしい。
- 福富開栄 - 細川俊之
- マインドコントロールを利用する、GDG(グローバル・ドリーム・グループ)の代表。既に600校が傘下に入っており、今度は有栖川学園をマインドコントロールして傘下に入れようと狙っている。本名は鈴木隆。
[編集] 3年B組生徒
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[編集] ゲスト出演者
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※「MONOカンパニー編」(スペシャル含む)に出演したキャスト。 |
[編集] スタッフ
[編集] サブタイトル
- 「死ね!ダメ教師」(2001年4月13日放送)
- 「ドミノ6万個分の命」(2001年4月20日放送)
- 「怪談…首切り女の祟り」(2001年4月27日放送)
- 「死ぬ気でダイエット!」(2001年5月4日放送)
- 「泥だらけの社交ダンス」(2001年5月11日放送)
- 「NOと言えない男」(2001年5月18日放送)
- 「サルより価値のない男」(2001年5月25日放送)
- 「優しい弟の鉄拳制裁!」(2001年6月1日放送)
- 「友情は命を救えるか」(2001年6月8日放送)
- 「世界一悲しい悪魔」(2001年6月15日放送)
- 「炎のガチンコファイト」(2001年6月22日放送)
- 「和也の死・天使の秘密」(2001年6月29日放送)
[編集] 命題
- 「4月13日金曜日、午後3時までに本気で『諦めない』と思えなかったら即死亡」
- 「4月20日午前10時までに、女の胸に抱かれて『好き』と告白されなかったら即死亡」
- 「4月27日午前0時までに謝るべき人に心から謝らなければ即死亡」
- 「5月4日までに体重を5kg減量できなければ即死亡」
- 「5月11日金曜日午後7時までに他人の泥をかぶれなかったら即死亡」
- 「5月18日午前10時まで一回でも他人の頼みにNOと言ったら即死亡」
- 「5月25日午後5時までに、自分の価値を認めてもらえなければ即死亡」
- 「6月1日、金曜午後1時までに隠岐之島正に殴られなかったら即死亡」
- 「6月8日金曜日、午後9時までに友がお前の死を悲しまなかったら即死亡」
- 「6月15日午後3時までに、一番悩んでいる人の本当の笑顔が見られなかったら即死亡」
- 「6月22日金曜日、午後12時までに嘘を真にしなければ即死亡」
- 「6月29日午前10時までに有栖川学園を救えなかったら即死亡」
[編集] 主題歌
- 『メッセージ』(TOKIO)
[編集] 概要
- 教師編の第1話放送日は、2001年4月13日金曜日の仏滅であった。そのせいか、ドラマの中で「2001年4月13日金曜日の仏滅にお前は死ぬ!どうだ!お前のために用意された感じがするだろう?」という天童世死見の台詞があった(台詞は一部省略)。
- 教師編の主題歌の『メッセージ』はドラマのイメージとあっていたためドラマを盛り上げるとともに、オリコンで首位を獲得した(TOKIOにとって初の首位獲得でもあり、ドラマと主題歌が相互し合えたと言える)。
[編集] 命題
この作品で一番重要なキーワード。数学で言う命題とは違い、「命」を掛けた課「題」の意味である。 命題はMONOカンパニー編では天童世死見から渡され、教師編では隠岐之島和也の目の留まるところにテレビなどの媒介を通して流れる。 命題は
- 「xxxx年xx月xx日xx時までにxxxxxできなかったら即死亡」
- 「xxxx年xx月xx日xx時までに一度でもxxxxxしたら即死亡」
- 「xxxx年xx月xx日xx時までxxxxxし続けなければ即死亡」
- 「xxxx年xx月xx日xx時までにxxxxxされなかったら即死亡」
のいずれかの形態がとられる。 主人公たちは(最初のパターンの場合)いつもギリギリでクリアするが、その時「もし命題をクリアしていなかったら死んでいた」という事態が発生するため、命題の力が本物である事を思い知らされる。
[編集] ドラマ関連項目
※但し、「天国~」は共に同じドラマ枠で放送されたが、「お水の~」は“新”になってからはドラマ枠が変わっていた。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
TBS系 金曜9時枠の連続ドラマ | ||
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