濱中治
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濱中 治(はまなか おさむ、1978年7月9日 - )は、和歌山県田辺市出身。平成期(1990年代後半~)の阪神タイガース所属のプロ野球選手(外野手)。背番号は5。
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[編集] 来歴・人物
和歌山県立南部高等学校では投手として、また打順は主に1番で活躍するも甲子園出場は逃す。その後高校通算51本塁打(51本目は夏の県大会準々決勝の星林高戦で、現横浜ベイスターズの吉見祐治投手から打った、レフト場外に消える民家直撃弾)の実績を買われ、1996年ドラフト3位で阪神タイガースに入団した。そのときの入団会見では「甲子園で場外ホームランを打ちたい」と発言し、和製大砲到来と期待される。入団1年目からウエスタン・リーグで4番を打ち、球団では掛布雅之以来となる高卒新人でのスタメン出場を果たすなど頭角を現すが、1軍と2軍を往復する日々が続いた。
2001年登録名を本名から「濱中 おさむ」に変更しブレイク。後半戦は3番に定着し初の規定打席到達&13本塁打を放つ。2002年は7月24日の読売ジャイアンツ戦でサヨナラホームランを打つなど活躍するが、8月にナゴヤドームでダイビングキャッチを試みた際に親指を骨折。規定打席到達を逃すが、打率3割。18本塁打をマーク。
2003年は開幕から4番に座って打点を量産したが、5月20日に広島東洋カープ戦で帰塁の際に右肩を負傷。さらに6月13日の読売ジャイアンツ戦では送球の際に右肩を脱臼し、7月のオールスターゲームにファン投票で選出されていたが出場は辞退することになった。手術で後半戦を棒に振るが、日本シリーズには指名打者などで出場した。
背番号を31に変更した2004年は復活が期待されたが、再び右肩を痛めて手術。2005年は交流戦で指名打者として復帰し、交流戦終了後は代打での出場が主になった。2006年は5年ぶりに登録名を本名に戻し、背番号を5に変更して完全復活へと挑み、開幕スタメンは逃すが、打率4割3分5厘、10本塁打、打点22をマークし2006年3、4月度の月間MVP賞を獲得する活躍で6番に定着。後半は今岡誠の故障もあり、5番打者として起用され、自己最高の成績を残した。
2006年7月14日はファン投票で選出された巨人の小久保裕紀内野手が右手親指骨折のため出場を辞退したため代替選手として出場した。
[編集] エピソード
2006年1月23日、サンケイスポーツがJTマーヴェラス所属の女子バレーボールの菅山かおる選手と交際中と報じた。これは、濱中の必要以上の変装のせいである。ちなみに、濱中は「妻と一男」とプロフィールに書かれていたが、夫人とは2004年に離婚しており現在は独身である。
また、2005年から使用されているヒッティングマーチでは、浜中は「不死鳥」と歌われている。何度大怪我をしても這い上がってくるその様を歌に込めていると思われる。
[編集] 右肩
上でも述べられているように、2003年に負傷し2度にも渡る手術を行った右肩は万全にまで戻ったと言われている。因みに、リハビリ中には守備の負担軽減のため右翼手から一塁手へのコンバートも提案された。現在のところ肩の状態が良好のためコンバートの話はなくなっている。
しかし、あまりにも肩の状態が悪いときは選手生命すら危ぶまれたほどの大怪我だったので未だファンやマスコミの中にも右肩は濱中について回る不安材料と言うものも少なくない。
[編集] 略歴
- 身長・体重 179cm・84kg
- 血液型 B型
- 投打 右投げ右打ち
- 球歴 芳養小→明洋中→南部高→阪神タイガース
- プロ入り年度・ドラフト順位 1996年・3位(阪神タイガース)
- 守備位置 外野手
- 第15回IBAFインターコンチネンタルカップ日本代表
[編集] 年度別打撃成績
年 度 | チーム | 背番号 | 試合数 | 打 数 | 安 打 | 本塁打 | 打 点 | 盗 塁 | 打 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1997年 | 阪神 | 66 | 6 | 12 | 2 | 0 | 0 | 0 | .167 |
1998年 | 11 | 22 | 9 | 0 | 3 | 0 | .409 | ||
1999年 | 25 | 35 | 70 | 14 | 0 | 4 | 0 | .200 | |
2000年 | 9 | 15 | 4 | 0 | 0 | 0 | .267 | ||
2001年 | 110 | 411 | 108 | 13 | 53 | 3 | .263 | ||
2002年 | 102 | 366 | 110 | 18 | 51 | 8 | .301 | ||
2003年 | 55 | 176 | 48 | 11 | 48 | 3 | .273 | ||
2004年 | 31 | 17 | 34 | 4 | 1 | 1 | 0 | .118 | |
2005年 | 78 | 109 | 31 | 1 | 20 | 0 | .284 | ||
2006年 | 5 | 139 | 486 | 147 | 20 | 75 | 2 | .302 | |
通算 | 562 | 170 | 477 | 64 | 255 | 16 | .280 |
[編集] 受賞歴
※2003年度のオールスターは右肩の故障のため出場辞退している。2006年は故障のため辞退した小久保裕紀の補充として選出された。
[編集] 打席登場曲
- 2000年 Peach!! / 福山雅治
- 2001年 プライマル。 / THE YELLOW MONKEY
- 2002年 ガッツだぜ!! / ウルフルズ
- 2003年 It's My Life / Bon Jovi
- 2004年 TOKIO / 沢田研二
- 2005年 いとしのレイラ / デレク・アンド・ザ・ドミノス
- 2006年 Heaven Tonight / Yngwie Malmsteen → いとしのレイラ / デレク・アンド・ザ・ドミノス(変更)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 阪神タイガース4番打者
- 第82代
-
- 先代:
- エドワード・ペレス
- 次代:
- ジョージ・アリアス
阪神タイガース - 2007 |
---|
00 秀太 | 0 中村豊 | 1 鳥谷敬 | 2 野口寿浩 | 3 関本健太郎 | 4 シーツ | 5 濱中治 | 6 金本知憲 | 7 今岡誠 | 9 藤本敦士 | 12 浅井良 | 13 中村泰広 | 14 能見篤史 | 15 太陽 | 16 安藤優也 | 17 金村大裕 | 18 杉山直久 | 19 筒井和也 | 20 金澤健人 | 21 岩田稔 | 22 藤川球児 | 24 桧山進次郎 | 25 渡辺亮 | 26 江草仁貴 | 27 岡崎太一 | 28 福原忍 | 29 井川慶 | 30 久保田智之 | 31 林威助 | 32 前田忠節 | 33 葛城育郎 | 34 橋本健太郎 | 35 坂克彦 | 37 三東洋 | 39 矢野輝弘 | 40 桟原将司 | 42 下柳剛 | 43 上坂太一郎 | 44 藤原通 | 46 鶴直人 | 47 吉野誠 | 48 相木崇 | 49 若竹竜士 | 51 桜井広大 | 52 赤松真人 | 53 赤星憲広 | 54 ウィリアムス | 55 喜田剛 | 56 田村領平 | 57 大橋雅法 | 58 高橋勇丞 | 59 ダーウィン | 60 小宮山慎二 | 61 辻本賢人 | 62 玉置隆 | 63 狩野恵輔 | 64 庄田隆弘 | 65 水落暢明 | 66 前田大和 | 67 伊代野貴照 | 未定 高橋光信 |監督 岡田彰布 | 球団 | 編集 |
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