RIP SLYME
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RIP SLYME(リップスライム)は、4MC+1DJで構成される日本のヒップホップグループ。田辺エージェンシー所属。
Dragon AshやKICK THE CAN CREWとともに、日本のメジャーシーンにおけるヒップホップの浸透に大きく貢献したグループである。
インディーズの頃はFILE RECORDSから作品を発売し、メジャー以降はワーナーミュージック・ジャパンから作品を発売している。
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[編集] メンバー
- 東京都出身。AB型。MC担当。初期メンバーの1人。
- 2005年にはTERIYAKI BOYZに参加。また「O・T・F(オシャレ・トラック・ファクトリー)」として、FUMIYAと共にHALCALIのプロデュースも手がけている。
- 別名 ZEEK(ズィーク)。かつては"RYO-G"という名前を使っていた。
- 2006年2月に結婚。
- フィンランド,ヘルシンキ出身。A型。日本人とフィンランド人のハーフ。MC担当。初期メンバーの1人。名前の由来は、フィンランドでのミドルネームが"イルマリ"であることから。
- 2001年に、Dragon Ashの降谷建志,スケボーキングのSHIGEO,BOTS等と共に"Steady&Co."を結成。2004年には女性シンガーSalyuと共同制作で「VALON」をリリース。RYO-Zと同じく2005年にはTERIYAKI BOYZに参加。
- かつては"ILLMARI"という名前を使っていた。
- 清泉インターナショナルスクール出身。
- 東京都出身。B型。MC担当。初期メンバーの1人。名前の由来は、学生時代にRYO-Zが付けたあだ名(RYO-Zが飼っていた犬)、あるいは当時のRYO-Zが「何かPESっぽい」という理由から付けられたという例もあがっている。
- 趣味はゲームとサーフィン(サーフィンの腕は、RYO-Zには「ラップが趣味のサーファーか、サーフィンが趣味のラッパーかわからない」といわせるほど)。
- 別名PESSY(ペスィー)、PSY(ピーエスワイ)
- 小学生時代には何回もの転校を繰り返していた。中学卒業後プロの道へ進む。それに関連してかリリックは孤独感を歌ったものが散見され、ユニットの明るい印象とのコントラストで人気を得ている。
- ILMARIと同じ清泉インターナショナルスクールに一学年下で通っていた。卒業したかどうかは不明。自称「小卒」
- 神奈川県出身。O型。MC担当。名前の由来は、本名の「一人」を縦書きで書いたものを「ス」と読み違えられたことから。地声は普通だが、ラップの時は低い。EAST ENDのバックダンサーを務めていた。
- EAST END×YURIがNHK紅白歌合戦に出場した時に、バックでダンスを披露していた。
- RIP SLYME加入前にはFUMIYAの兄などと共に"MELLOW DOWN"というグループを結成していた。
- 神奈川県出身。A型。DJ担当。
- 兄TAKEがEAST ENDのバックダンサーをしていたことがきっかけでDJを志す。EAST ENDのDJ YOGGYの弟子。SPEED、DA PUMP等のツアーDJを経験。また、数多くのアーティストの楽曲提供やREMIXを手がけている。
- メジャーデビュー後のRIP SLYMEにおいて、数々の名曲のトラックを手掛けた、RIP SLYMEに欠かせない存在。
- 2004年9月23日にJOINTにコーラスで参加していた女性と結婚。
- 2005年6月16日から自律神経失調症の療養のため一時休養、2006年6月3日に全国ツアー内で今秋の復帰を発表。2006年10月13日のミュージックステーションでテレビ復帰。
[編集] 脱退したメンバー
- DJ SHOJI
- DJ Shige
[編集] 来歴
[編集] 結成
- 1994年8月、RYO-Z, ILMARI, PES, DJ SHOJI, DJ Shigeの3MC+2DJにて結成。グループ名の由来は、初期メンバーであるRYO-Z, ILMARI, PESの頭文字を取り、それに当時流行していた玩具「スライム(SLIME)」の綴りを変えた"SLYME"を組み合わせた物。
- 同年12月に「YOUNG MCS IN TOWN 新人ラッパーコンテスト」で優勝。
[編集] インディーズ時代
- 1995年、アルバム「Lip's Rhyme」でデビュー。
- 1996年、DJ SHOJI, DJ Shigeが脱退。事実上DJが不在になる。
- 1997年、DJ FUMIYAが加入。3MC+1DJの形態になる
- 1998年、アルバム「Talkin' Cheap」を発売。
- 同アルバムに収録されている曲"Searchin'"でのコラボレーションを切っ掛けにSUが加入。現在の4MC+1DJの形態となる。
- 1999年、Dragon Ash主催のTMC (Total Music Communication)ツアーに誘われ参加。それがきっかけで「田辺エージェンシー」から声を掛けられ、所属した。(TMCには2000年も引き続き参加した)
[編集] メジャー時代
- 同年、メジャー1stアルバム「FIVE」を発売。
- 2002年7月24日、2ndアルバム『TOKYO CLASSIC』を発売。初のオリコン初登場首位、その後2週連続で首位を保ち、ミリオンセラーとなる。
- 同年10月、ヒップホップグループのキングギドラがリリースしたアルバム『最終兵器』内の楽曲「公開処刑 feat. BOY-KEN」でK DUB SHINEに批判された。しかしその後同年11月にRIP SLYMEが作った曲「BLUE BE-BOP」のPV内にて「THANK YOU FOR YOUR KIND ADVICE AND SUPPORT!(意:親切な忠告とサポートをありがとうございます)」との表現があり、アンサーではないかとファンの間で話題になった。(後の2004年8月、「blast」誌上のK DUB SHINEのインタビューでもう批判はしない、といった意の発言をしている)
- 2003年7月16日、3rdアルバム『TIME TO GO』をリリース。2作連続オリコン初登場首位となった。
- 2004年11月3日、4thアルバム『MASTERPIECE』をリリース。オリコンウィークリーチャート2位。
- 同年、サッカープレイヤーロナウジーニョの指名で、2001年に発表した曲「STEPPER'S DELIGHT」がNIKE FOOTBALLの東アジアCMソングに使用された。
- 「STEPPER'S DELIGHT」のリミックスバージョンが作られ、それが東アジア中にCMと共に放送された。このCMに使われた曲は、後に発売されるベストアルバム「グッジョブ!」内に「STEPPER'S DELIGHT (TRICKY REMIX)」(初回限定盤のみ)収録された。
- 同年12月、グッジョブ!CHRISTMAS EDITIONをリリース。
- 2006年1月25日、11枚目のシングル「Hot chocolate」をリリース。カップリング曲には"RIP SLYME vs HOTEI"名義で、ロックミュージシャンの布袋寅泰とのコラボレーションによる「FUNKASTIC BATTLE」を収録。(「MTV TOYOTA MASH UP PROJECT」の一環として作られた曲であり、マッシュアップという手法で布袋の「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」とRIP SLYMEの「FUNKASTIC」をミックスしている。)
- 布袋バージョンの「BATTLE FUNKASTIC」は、"HOTEI vs RIP SLYME"名義で同日リリース。トヨタ・bBのCMソングに使用された。
- 同年7月5日に、ロックバンド"くるり"とのコラボレーションシングル「ラヴぃ」「Juice」を発売。それぞれ「リップスライムとくるり」「くるりとリップスライム」名義で、シングルを発売した。
- 8月25日、公式サイトにてFUMIYAの復帰シングル「ブロウ」と5thアルバム「EPOCH」のリリースを発表した。
[編集] リリース
[編集] シングル
[編集] インディーズ時代シングル
- 白日/真昼に見た夢(1996年12月28日)
- FADE AWAY/AT THE LOUNGE(1998年2月6日)
- TONES/風に吹かれて(1998年8月22日)
- UNDERLINE No.5 [LP](2000年5月13日)
- UNDERLINE No.5 [CD](2000年7月28日)
- UNDERLINE No.5 REMIXIES(2000年9月14日)
- マタ逢ウ日マデ(2000年11月23日)
- 白日XXX(2001年8月30日)- インディーズ時代のシングル「白日/真昼に見た夢」の再発
[編集] メジャー時代シングル
- STEPPER'S DELIGHT(2001年3月22日)
- 雑念エンタテインメント(2001年6月27日)
- ONE(2001年10月11日)
- FUNKASTIC(2002年3月27日)
- 楽園ベイベー(2002年6月26日)
- BLUE BE-BOP(2002年11月27日)
- JOINT(2003年6月18日)
- Dandelion(2004年3月17日)
- GALAXY(2004年7月7日)
- 黄昏サラウンド(2004年10月6日)
- Hot chocolate(2006年1月25日)
- ブロウ(2006年10月25日)
[編集] その他のシングル
- BATTLE FUNKASTIC(2006年1月25日)- HOTEI VS RIP SLYME名義で発売
- Hey,Brother(2006年4月26日)- 映画『間宮兄弟』のコンセプトシングル
- ラヴぃ(2006年7月5日)- くるりとのコラボシングル。"Juice"と同時発売
- Juice(2006年7月5日)- くるりとのコラボシングル。"ラヴぃ"と同時発売
[編集] アルバム
[編集] インディーズ時代アルバム
[編集] メジャー時代アルバム
オリジナルアルバム
- FIVE(2001年7月25日)
- TOKYO CLASSIC(2002年7月24日)
- TIME TO GO(2003年7月16日)
- MASTERPIECE(2004年11月3日)
- EPOCH(2006年11月29日)
ベストアルバム
- グッジョブ!(2005年8月31日)
- グッジョブ!CHRISTMAS EDITION(2005年12月7日)- 30,000枚限定生産
[編集] その他のアルバム
- O.T.F LIVE AT BUDOKAN 2002.07.25 [LIMITED EDITION](2002年8月14日)
- V.A - REALRHYME TRAX phase2. (2002年11月20日)- 『By the Way』の砂原良徳リミックスを収録。
- ORCHESTRA + PLUS(2003年2月26日)- 代表曲のポエム朗読とオーケストラ演奏
[編集] DVD
[編集] 書籍
[編集] ラジオ番組
[編集] 現在放送中のラジオ番組
- TOKYO-FM SCHOOL OF LOCK! "RIP LOCKS!"
- 月曜日 23:05~23:30 2005年10月3日~
[編集] かつてのラジオ番組
- TOKYO-FM ストレイト・アウト・トーキョー
- 水曜日 25:00~26:00 2001年10月3日~
- TOKYO-FM ストレイト・アウト・トーキョーII
- 金曜日 23:30~23:55 2003年4月4日~2003年9月26日
- メインパーソナリティRYO-Z。毎回その他メンバーの中から一人がゲストで登場し、スタジオ外にて収録。
- TOKYO-FM ストレイト・アウト・トーキョーIII(SUN)
- 日曜日 23:00~23:55 2003年10月5日~2005年09月25日
- メインパーソナリティRYO-Z。毎回その他メンバーの中から一人、もしくは二人がゲスト登場。
[編集] 関連項目
影響を受けたアーティスト
関連するアーティスト
- FUNKY GRAMMER UNIT
その他
- GROOVISIONS (ジャケットデザイン等を手掛けている)
- 田辺エージェンシー (所属事務所)