アイバニーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「アイバニーズ」(Ibanez)は日本の楽器メーカー、星野楽器のギターやベースに名を冠されるブランドである。
目次 |
[編集] 略歴
- 明治41年に星野書店の楽器部として創業される。
[編集] 特徴
- エレキギターの本国であるアメリカでもっとも成功している日本のメーカーと言える。
- 1970年代後半から1980年にかけて一斉を風靡したニューミュージックバンド、オフコースのギタリスト、鈴木康博氏にAR(Artist)シリーズを提供し広告塔としていた。なお、同時期にARを使用していたミュージシャンに、チューリップの安部俊幸(チューリップ脱退前後は特別仕様のAMに変更)、寺尾聡などがいる。
- 1980年代のヘヴィメタルブームに乗じ人気が高まり、コーン、リンプ・ビズキットなどのヘヴィロックに支持され、同時にオフスプリング、ペニーワイズなどのメロコア勢にも多数使用されている。1990年代後半はPRSと並び最もトレンドであったギターメーカーだろう。
- エンドーサーに、スティーヴ・ヴァイ、ジョー・サトリアーニ、ポール・ギルバートなどのテクニカルロックギターにおける巨匠とも言えるギタリストを抱える。同時にパット・メセニー、ジョージ・ベンソン、ジョン・スコフィールドなどの高名なジャズギタリストとも長年にわたるエンドースを続けている。彼らとのコラボレーションによりギターデザインを洗練、発展を可能にしてきたと言えるだろう。
- エレキギター用のエフェクター、アンプのメーカーでもある。歪みエフェクターのTS-9は近年人気が高まり、ジャンルを問わず幅広く使用されている。
- 大きな特徴としてはギタープレイにおけるプレイアビリティーを追求しているところにある。ウィザードネックという名称の薄く幅が広いネック、まるでベース用のフレットのようなジャンボフレット、ザクリを入れブリッジを落とし込むことにより可能になったローアクションセッティング(低い弦高)、ピックアップがピッキングの邪魔にならないようにエスカッションを排しボディにネジで直付け、軽量化のためにボディの表面裏面ともにアーチ上に形成し極端に薄いボディなど、その工夫は数え上げればきりがないほどだ。ピックアップ、ブリッジなどに他メーカーの流用品ではなくオリジナルなものを開発し搭載していることも特徴の一つである。
- フェンダーやギブソンに代表される旧来のギターデザインにとらわれない新たなデザインによる楽器の開発に積極的である。事実上世界初の市販化となった7弦ギターや、ヘヴィロックで定番化しているダウンチューニング時のテンションを確保するために、より長いネックに設計されたエクストラロングスケールのギターや、ソリッドギターと比較しボディが大型であるフルアコースティックギター/セミアコースティックギターを小型化したモデル、同様に大型で重量のあるエレキベースを大胆に小型化/軽量化したモデルなどがある。
[編集] 主な使用アーティスト
海外
- スティーヴ・ヴァイ
- ジョー・サトリアーニ
- デクスター・ホランド
- ヌードルズ
- ポール・ギルバート
- マーティ・フリードマン
- マンキー(KORN)
- ヘッド(KORN)
- ディーノ・カザレス(-ex Fear Factory)
- ジョージ・ベンソン
- アンディ・ティモンズ
- パット・メセニー
- ジョン・スコフィールド
- ヤニ・リマタイネン
- フランク・ギャンバーレ
国内