BUMP OF CHICKEN
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BUMP OF CHICKEN | |
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出身地 | 日本、千葉県 |
活動期間 | 1996年- |
ジャンル | J-ROCK・J-POP |
レーベル | ハイラインレコーズ (1999年~2000年) トイズファクトリー (2000年~) |
メンバー | 藤原基央(Vo.&G.) 増川弘明(G.&Vo.) 直井由文(B.&Vo.) 升秀夫(Dr.) |
BUMP OF CHICKEN(バンプ・オブ・チキン)は、日本のロックバンドである。
トイズファクトリーに所属。エモーショナルハードコアを専攻。略称は「BUMP」など。雑誌などでは頭文字を取って「B.O.C」と表記されることもある。バンド名BUMP OF CHICKENは「臆病者の一撃」を意味する(備考も参照)。 テレビへの露出は極端に少ないが、音楽雑誌、ラジオでの露出は多い。
曲の発表自体は少ないものの、ファンには曲のひとつひとつが愛される傾向にある。
目次 |
[編集] メンバー
全員が1979年生まれで千葉県佐倉市出身(藤原のみ秋田県生まれ、佐倉市育ち。他の3人は佐倉市生まれの佐倉市育ち)。一見藤原がリーダーに見えるのだが、リーダー不在らしい(影のリーダーは升)。
[編集] 藤原基央
(ふじわら もとお、1979年4月12日-、未年・牡羊座)O型。作詞・作曲、ヴォーカル、エレキギターを担当。愛称は「藤君」。
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- 絵が上手く『THE LIVING DEAD』、『ユグドラシル』などのジャケットの絵を手掛ける。
- ソロ(MOTOO FUJIWARA名義)で、ゲームソフト「テイルズオブジアビス」にゲーム音楽を提供。サウンドトラック『SONG FOR TALES OF THE ABYSS』もリリースされた。
- 小学生の頃は、他人と違う意見を主張し、よく先生を困らせていた(道徳の授業になるといつも先生と口論になり、職員室へ呼び出されていた)。
- サッカーチーム「FC佐倉」に所属していた。背番号は42番で、本人曰く「死人番号」と云われていた番号を何気なく選んだそうである。
- 部活ではトランペットを担当。唄うことが大好きで音楽自体にも興味が沸いていた頃に升からスカウトされた。
- 初めて「藤君」という愛称を使ったのは、升である。ちなみにそれは高校時代のことだった。なお、中学時代には別の人が「藤君」と呼ばれていたらしい。
- 日出学園高等学校に進学するも周囲の雰囲気に馴染めず、高校1年生の秋に学校を中退。露天商や喫茶バー等のバイトをしながら音楽活動に専念する(のちに上京)。初期の代表曲『ガラスのブルース』はこのころ作曲された。東京では四畳半の部屋で極貧生活も経験しており、ストリートで演奏したりしていた。『ガラスのブルース』と『FLAME VEIN』の間の期間、ミュージカル用の楽曲を書き下ろす経験をしている(題は『はしるおんな』で、他のメンバーも出演した)。
- ほとんど見えない程目が悪いが「見えすぎるのが嫌い」とメガネはかけない。ただし、MOTOO FUJIWARA名義のアーティスト写真では、胸ポケットにメガネを入れている藤原を確認することが出来る。
- プリン、ガリガリ君が好物のようであるが、辛いものは食べられない。
- 猫とライオンをこよなく愛している。「黒蜜糖」という名の黒猫を飼っている(『LAMP』のジャケットの猫、近年未確認)。
- ダッフルコートが好き。
- 矢沢あいの漫画『天使なんかじゃない』完全版4巻にコメントを書いている。
- 将来は仙人になりたいらしい。
- レギュラーのラジオ番組での誕生日企画で予想以上にイジられてしまったため、あいうえお作文が嫌いになってしまったようである。
- 携帯電話のテトリスで約280,000点取ったことがある。
- 街で声をかけられ、拒んでいるのにもかかわらずシャンプーを持たされ写真を撮られ、後に言ってもないコメントと共にヘア関係の雑誌に載った。すでにデビューしていたが、職業はフリーターと書かれている。
- ハーモニカが得意で赤いハーモニカ(300円の土産物)を愛用。
- 新世紀エヴァンゲリオン繋がりで俳優の松田龍平と仲が良い。
- 普段から親交の深いsyrup16gの『水色の風』という曲にコーラスとして参加している。
- コードネームは「チャン・ツィイー」である(やまだひさしのラジアンリミテッドDXより)。
- インタビューなどでは何か格言めいた言葉を言わないと気が済まないらしい。
- 2006年のW杯ではアルゼンチンを応援していた。
- The Grooversのファン。だが公式ページの日記には何故か増川が出ていた。
- ミスターハリウッドやVICTIMなどの服飾ブランドを気に入って着用している。VICTIMのデザイナー下鳥氏とは親交が深い。
- 目つきの悪さにコンプレックスがあるらしく、「何もしていないのに睨んでると思われる」ことが多々あったという。ヘアースタイルを長髪にしているのはこのため。
- ROCKIN'ON JAPANの元編集長、鹿野淳と仲が良い。
- 使用楽器:Gibson Les Paul Special、Gibson J-45、Fender Stratocaster、Sonic Stratocasterなど。
[編集] 増川弘明
(ますかわ ひろあき、1979年12月20日-、未年・射手座)A型。 エレキギターを担当。愛称は「ヒロ」、「ニッケ」、「ホセ」など。「ニッケ」の由来は「日経とJALの二人旅」を「ニッケとジョルの二人旅」と読んだことから。「ホセ」の由来は「細い→ほせぇ→ホセ」。
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- 中学生時代、藤原と非常に仲が良かった。その事については『jupiter』の隠しトラック『In My NIKKE』からもわかる。
- 数々の隠しトラックで他のメンバーにイジられている。
- ギターをはじめたきっかけは、藤原が自分のギターを増川宅に隠していたからである。左利きであるのに右利き用ギターを使用しているのはこのことからである。
- 千葉県立佐倉高等学校を経て、一浪後中央大学へ進学、理工学を専攻(中退)。一方、アルバイトの講師として勤務していた塾では英語を教えていた。
- 他のメンバーに比べると比較的大人しいが、下ネタを喋らせると一人でどこまでも突っ走る為、誰にも止められない。
- ラジオなどメディアへの出演では藤原以外の2人のテンションの高さに影響され嫌々発言させられてように見えることが多い。
- よく財布を落とすが、いつも誰かに拾われ奇跡的に戻って来る。
- 藤原と一緒に自動車の免許を取得しようとしたのだが、自信がなかった藤原を励まして学科試験を受けたにもかかわらず、2人のうち増川だけが落ちてしまった。その後増川も無事取得、2人でポテトチップスを食べてお祝いした。
- お酒に酔うと性格が豹変し、「ヒロさん」と呼ばれる人格になる。この様子が公式サイトの「TAKAHASHI DIARY」に載っている。
- 使用楽器:Gibson Les Paul Standard(メイン/サブギター共に)、Fender Stratocaster(サンバースト)、Fender Stratocaster(ホワイト)
[編集] 直井由文
(なおい よしふみ、1979年10月9日-、未年・天秤座)A型(過去のプロフィールでは「B型」と書かれていたこともあるらしい)。ベースギターを担当。愛称は「チャマ」。「チャマ」の由来は、子供の頃友達に100円奢り、「おぼっちゃま」→「チャマ」と変化したことから。
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- 一部の曲の作詞作曲に関わっている。
- メンバーの間では"カメラ担当"と言っていいほどの技術を持ち、『ユグドラシル』の歌詞カードでは直井の撮った写真に藤原が絵を書くという合作を行った。また、『ロストマン/sailing day』のジャケットの写真も担当し、『オンリー ロンリー グローリー』のジャケットの撮影の時には単身グアムへと飛んだ。師匠は蜷川実花。
- 実家は佐倉市にある「居酒屋 おおいわ」で、ファンの間では観光スポットとなっている。
- 中学時代からプロ入りを決意し、父に頼んだところ「18歳までに大検と調理師免許を取ったら好きにしていい」と言われ、猛勉強する。高校へ行かずに調理専門学校へ通い、見事約束を果たす。よって、大検と調理師免許を所有している。
- オタクなくらい漫画もアニメもゲームも大好き。
- ファンクラブに入っていたほどの、JUDY AND MARYのファン。
- メンバーの中でただ1人、単独での著書『COMIC WORLD FUN』がある。
- かなりのオシャレ好き(自称)であり、メンバーも認める一番のオシャレである。
- 口癖は「(他のメンバーの発言に対して)わかるよ」。
- 最近は升と共に下ネタトークを繰り広げることが多い。
- 升と一緒になってかなりサムいことを言う。
- キュウリが食べれないらしい。
- 使用楽器:Sonic JB(メイン)、Fender Jazz Bass 65
[編集] 升秀夫
(ます ひでお、1979年8月10日-、未年・獅子座)A型。 ドラムと下ネタを担当。愛称は「升」、「秀ちゃん」。
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- バンド結成の立役者である。中学生時代、X JAPANに衝撃を受けた升はバンド結成を計画。帰りの会の時間に当時テクノカットだった藤原をスカウトした。その時の一言は「一緒にロックを変えようぜ!」であるといわれている。藤原の小学校の卒業文集(備考:だまれガチャピン参照)を見て「こいつはすげえぜ」と早くから友達になりたがっていたらしい。藤原の他に、増川をボーカルとしてスカウトしたこともあったそうだが、失敗に終わった(ボーカルには向いていなかった)。
- 最初、ベースがやりたかったらしいが、友人がゴミ捨て場に粗大ゴミとして捨ててあったドラムを拾い、ドラム担当となる。彼がドラムを拾わなかったらこのバンドは結成されていなかった、と言われている。
- 千葉県立佐倉高等学校を経て獨協大学へ進学、外国語学を修め卒業。
- 漢字が書けないらしく、自分の名前の「秀」の字を書くときでさえ、「乃」の部分に迷いが出てくるようである。
- 隠しトラック(後述)ではメインボーカルをとることが多い。
- 中学時代、バスケ部では万年補欠のバンプの中で唯一途中から試合に出たことがある。緊張のあまり味方側にゴールをしそうになったが外れる。しかしリバウンドボールを自らキャッチし、再び味方側にゴールをしそうになったので、すぐに交代させられた。
- 藤原によると、「中学時代は自分よりレベルの低い奴とは話さねぇヤな奴だったのに、今では仏の様」。
- 使用楽器:CANOPUS Maple Shell
[編集] 概要
- ファンの間では、藤原の表現力ゆたかなボーカル、疾走感・爽快感に溢れたギター・ベース・ドラムが渾然一体となっている、と評価されている。
- 物語形式の独特の歌詞が特徴的で、同時代の邦楽が心象風景を綴る抒情詩が主流のため、特に異彩を放つ。
- 一方で、一般的に「プロとしては」演奏の技術やライブでのパフォーマンスなどがあまり上手いほうではないと言われる(メンバー自体が「上手い人たち」を揃えて結成されたわけではないので、当然といえば当然であるが)。近年はかなり改善されてきているが、少なくともメンバーは「まだまだだ」という意識を持っているようだ(インタビュー等で演奏技術に関する話になると、よくそう語る)。
- また近年は、プラネタリウムの映像とのコラボレーション、ゲーム音楽の作曲(藤原単独)、オリジナル映像作品の製作など、ジャンルに囚われないマルチな創作活動を行っている。
- 全てのCD・VHS・DVD、一部の公式スコアブックに隠しトラック・隠しジャケットが存在する(備考も参照)。
- シングルのカップリング曲はアルバムに収録されない。カップリング曲の完成度がきわめて高く、アルバムに収録されないのを惜しむ声も多いが、藤原は「シングル曲と対になってるからこそカップリング。シングルの2つの曲はカップル。だからカップリング曲はこの位置が一番いいし、そういうふうに発想して作曲しているし、曲たちもそれを望んでいると思う。」と発言している。(唯一の例外は『LAMP』廃盤のため『FLAME VEIN+1』に転載収録された「バトルクライ」。)
- メンバーの話によると、デビュー後はいわゆる「ボツ曲」が一曲も生まれていない、という。つまり藤原がレコーディングに持ってきた曲はすべて、何らかの形でリリースされてきたということになる。
- 曲の世界観は童話的作品から日常の倦怠まで幅広く、童話的作品はフィクション、日常の倦怠を唄った作品はノンフィクションに近いと思われるが、メンバーは音楽を聴く前に先入観を抱かれるのを嫌い、作品の詳細について語ることはあまりない。ちなみに、彼ら自身はアニメ・漫画・ゲームなどのオタク趣味を持つことは隠しておらず、彼らの会話には多々アニメ・漫画のキャラクター名が出てくる。
- 交友関係は他バンドと比べると広くないが、インディーズ時代からSyrup16gやGood Dog Happy Menの門田匡陽は旧友で比較的親交が深く、最近ではASIAN KUNG-FU GENERATION・ACIDMANと言ったバンドと多少なりとも親交を深めているようだ。また、音楽雑誌との関わりが深く、特にROCKIN'ON JAPANの元編集長の鹿野淳とは非常に親しく、特に藤原にとっては気の置けない存在のようだ。
- インターネット上にファンが多いことで知られている。要因はいろいろあるが、いわゆる「2004年以前」だと、インターネット上でBUMP OF CHICKENの曲を無断使用したFlashアニメーションが一時期大流行したことが大きな理由として挙げられる。この出来事は彼らの知名度を大きく上げ、また人々の想像力にゆだねるBUMP OF CHICKEN独特の歌詞やメロディがネット層に認められたようだ(ただし違法音源なので多くのファンサイトでタブーの話題とされている)。現在は、インターネットを使用できる年齢層が下がり、近年支持層が大幅拡大している小、中、高校生層が「2004年以前」に多く作られたファンサイトに流れ込みやすい状況があることも要因のひとつのようだ。ただ、「2004年以前」からのファンと「それ以後」のファン層の温度差が激しいため、しばしば対立する様子が見られることもある。
- ライブでの登場テーマはTHE WHOの『A Quick One While He's Away』。
[編集] 来歴
四人は幼稚園からの幼馴染(しかし幼稚園時代、藤原・直井・増川は升の事を知らなかったらしい)であり、その内直井・升・増川の三人は長嶋茂雄と同じ小学校に通う。そして全員が同じ佐倉市立臼井西中学校へ行き、再会する。全員がバスケットボール部所属。しかしバスケ部では万年補欠だったため、よく「体育館倉庫を真っ暗にして閉じこもる遊び(暗闇ごっこ)」をやっていた。中学三年生のとき(1994年)文化祭のためにバンドを結成(組んだ頃のバンド名は"ハゲバンド"らしい)。ビートルズの初期の曲のコピーをする。その後、the pillowsなどもコピーするようになる。結成当初、増川はギターを弾きたいとは思っていたが、幕の上げ下ろしなどスタッフ的な役割が主で、ギター担当は別にもう一人のメンバー(通称"あいつ")がいた。しかし"あいつ"はやる気があまりなかったらしく真面目に練習しなかったため、チームワークの乱れに不安を覚えたメンバーが"あいつ"に内緒で、代わりに増川と四人で大会に出たところ健闘し、結果"あいつ"はクビになり、増川がメンバーになった。
- 1996年
- 2月11日に初ライブ。
- 夏、Beat Brust in Japan に「ガラスのブルース」(アルバム『FLAME VEIN』収録)で全国大会に出場し、グランプリに輝く。
- 1997年
- 初の音源となるデモテープの製作、配布を開始。「BUMP OF CHICKEN(のテーマ)」「DANNY」「ガラスのブルース」の3曲が収録されていた。
- 1998年
- 6月、劇団「すいっち」公演のミュージカル『はしるおんな』に生バンド役としてメンバーが出演。藤原も6曲ほど公演のために書き下ろす(当時の公演の貴重な記録)。藤原曰く、最初の「MOTOO FUJIWARA名義での活動」はこれである、とのこと。
- 1999年
- 3月、ライブを重ねつつ、ハイラインレコーズからデビューアルバム『FLAME VEIN』をリリース。
- 2000年
- 2001年
- 2002年
- 2003年
- 2004年
- 5月29日、地元の佐倉市民体育館にて完全招待制フリーライブを行う。また、このライブはスペースシャワーTVで全国に生中継もされた。途中体育館の床が抜けてライブが中断するハプニングも発生したが、久々の復活ライブだけにファンを大いに沸かせた。
- 7月~12月、シングル「オンリー ロンリー グローリー」で、BUMP OF CHICKENにとって初となるオリコンシングル週間チャート1位を、1ヵ月後に発売したアルバム『ユグドラシル』で週間アルバムチャートでも初登場1位を獲得した。12月には同アルバムから「車輪の唄」がシングルカットされ、週間チャートイン。同年3月にリリースされた「アルエ」を含めると、シングルカット曲を1年で2作以上トップ3入りさせたのは、グループとしては1991年のX JAPAN以来13年ぶりでの快挙となった。
- 12月、幕張メッセで2日間3万人を動員する単独ライブとしては最大規模のライブを行い、NHKの番組『スーパーライブ』用の収録も行っていた(地上波テレビとしては初の大々的な露出)。この後年末には韓国でのライブも成功させている。
- 2005年
- この年一番の激戦区から一日遅れで発売したシングル『プラネタリウム』、PS2用ゲームソフト『テイルズオブジアビス』の主題歌になった「カルマ」を含む両A面シングル「supernova/カルマ」で立て続けに初動売上記録を更新。特に「supernova/カルマ」は翌年1月までTOP10に残り続け、天体観測に肉薄する50万枚近い売り上げを記録した。
- 2006年
- 3月、藤原基央がソロアルバム『SONG FOR TALES OF THE ABYSS』(ジアビスのサウンドトラック・MOTOO FUJIWARA名義)をリリース。
- 11月、1年ぶりのシングル『涙のふるさと』を発売。
[編集] ディスコグラフィ
アルバムの詳細は各個別リンクを参照。
[編集] メジャー
[編集] マキシシングル
- ダイヤモンド(c/w ラフ・メイカー、2000年9月20日)
- 天体観測(c/w バイバイサンキュー、2001年3月14日)
- ハルジオン(c/w 彼女と星の椅子、2001年10月17日)
- スノースマイル(c/w ホリデイ、2002年12月18日)
- ロストマン/sailing day(2003年3月12日)
- sailing day/ロストマン(2003年3月12日)(3ヶ月限定生産・ONE PIECE仕様)
- アルエ(c/w Ever lasting lie (Acoustic Version)、2004年3月31日) (同年5月末までの期間限定盤)
- オンリー ロンリー グローリー(c/w 睡眠時間、2004年7月7日)
- 車輪の唄(c/w 夢の飼い主/スノースマイル ~ringing version~、2004年12月1日)
- プラネタリウム(c/w 銀河鉄道、2005年7月21日)
- supernova/カルマ(2005年11月23日)
- カルマ/supernova(2005年12月14日)(3ヶ月限定生産・テイルズオブジアビス仕様)
- 涙のふるさと(c/w 真っ赤な空を見ただろうか、2006年11月22日)
[編集] アルバム
- jupiter(2002年2月20日、3rd Album)
- FLAME VEIN[+1](2004年4月28日、1st Album) (リマスタリング盤)
- THE LIVING DEAD(2004年4月28日、2nd Album) (リマスタリング盤)
- ユグドラシル(2004年8月25日、4th Album)
[編集] その他
- SYNCHRONIZED ROCKERS (2004年、the pillows Tribute Album) (M9,ハイブリッド レインボウ)
- SONG FOR TALES OF THE ABYSS (2006年3月22日、『テイルズオブジアビス』サウンドトラック集。)
[編集] VHS・DVD
[編集] PV集
- jupiter(2002年12月18日、2nd Video clip集/VHS&DVD)(VHSのみ廃盤)
- ビデオポキール DVD版(2004年4月28日、1st Video clip集/DVD)
- ユグドラシル(2004年12月1日、3rd Video clip集/DVD)
[編集] 映像作品
- 人形劇ギルド(2006年9月20日、1st オリジナル無声映像作品/DVD)
[編集] インディーズ
現在はすべて廃盤となっており、入手困難。
[編集] デモテープ
- デモテープ(BUMP OF CHICKEN/DANNY/ガラスのブルース/日付不詳)
- NO REASON(テープ)(ガラスのブルース/アルエ/ナイフ/1997年10月)
- BUMP OF CHICKEN(アルエ/リトルブレイバー/ナイフ、1998年10月24日、500枚限定)
- これ以前にもカバー曲などを主としたデモテープが複数存在している。
[編集] シングル
- LAMP(c/w バトルクライ/リトルブレイバー、1999年11月25日、1st Maxi Single)
[編集] アルバム
- FLAME VEIN(1999年3月18日、1st Album)
- THE LIVING DEAD(2000年3月25日、2nd Album)
[編集] VHS
- ビデオポキール(2000年2月25日、1st Video clip集/VHS)
- DVDポキール(2002年3月22日、1st Video clip集/DVD) (廃盤)
[編集] 音楽傾向
作品による傾向の差はあるが、総じてエモーショナル・ハードコアに分類される、情緒感あふれるボーカルと疾走するバンドサウンドを特徴とするロックを展開している。
現在、一般市場で購入できる初期音源(『FLAME VEIN』、『THE LIVING DEAD』)よりも前、自主音源時代には英語の歌詞が彼らの主流であった(初のオリジナル曲である『Desert Country』など、音源未発表)。しかし、『DANNY(備考参照)』でエントリーし健闘した大会で、ある業界人から「なぜ英語詞でやっているんだ?」と問われ、藤原はなんとなく「世界に通用するから」と答える。しかしその業界人は、「日本でもまだ売れていないのに、何が世界だ。世界を考える前に日本で売れろ」とムチを入れた。その指摘に対して藤原は素直に納得し、次第に日本語詞へと転向。『グロリアスレボリューション』(『THE LIVING DEAD』収録)は元々は英語詞で作られた曲だが、後に日本語に書き換えられた。ちなみに現在では、初期の英語詞を「中学生英語だ」などと揶揄する人もいる。それは藤原自身も自認していることである。反対に日本語詞は、「山田かまちを彷彿とさせる」「生死について実直な詞である」などと評価され、ファンの間ではBUMP OF CHICKENを好きな理由としてこの詞がよく挙がる。藤原も人間の生死については、BUMP OF CHICKENの楽曲の基盤にあると発言している。
BUMP OF CHICKENの初期音源は、演奏技術や音質が彼らも認める通りあまり良くなく、藤原の唄い方はどちらかというとこもった感じであるため、自宅録音のようだと評価されることもあった。しかし、キャッチーなメロディ、背伸びしていないのに凡庸でもない歌詞が相俟ってインディーズながら彼らの名を徐々に浸透させていった。ほとんどの楽曲の作成を手掛ける藤原基央はロックだけに囚われず、ジャズやソウル、カントリー・ミュージックなども聴くようであることなどから、楽曲はよりシリアスに濃密なものへと進化を遂げた。アルバム『jupiter』ではそれが明瞭に分かることだろう。音の厚みや歌詞の切迫さを手にした彼らだが、反面優しく穏やかな日常風景を唄う曲も曲数を増やしていった。アルバム『ユグドラシル』では、『乗車権』などの傾向が大きく変わった曲も多く収録され、戸惑ったファンもいるようだが、最近の楽曲(『車輪の唄』、『同じドアをくぐれたら』、『銀河鉄道』)ではマンドリンを取り入れるなど、音作りに対して積極的である。最近ではアコースティックギターの音色が目立つようになってきており、そのためか、楽曲の傾向がポップ的になってきたといわれているが、藤原は「楽曲はどのジャンルかなどは関係なく、ただの音楽に過ぎない」とのこと。なおリリース音源は全て半音階(基本チューニングから半音下げた状態)で作られている。
[編集] 備考(50音順)
- 居酒屋 おおいわ (直井の実家である居酒屋の店名。『ビデオポキール』にも登場。バンプ所縁のものを展示しているガレージ隣接。店主は直井の父の直井守氏。)
- MOR(近年Produce欄のクレジットに名が載るようになったBUMP OF CHICKENのプロデューサー集団。デビュー頃からの付き合いらしく、最近は親交も深まってクレジットされるようになったようだが、詳しいことはよく分かっていない。)
- 隠しトラック(BUMP OF CHICKENの発表したすべてのCDに収められているクレジット外のトラック。隠しトラックは通常と違い基本的にメンバー全員が曲作り(特に作詞)に参加し、意味不明かつ支離滅裂な歌から、切ない歌詞にのせて歌われるものまで多種多様。また、CDケースのディスクをはめるプラスチックの台を取り外すと、そのCDの隠しトラックの歌詞が出てくるものもあり、隠しジャケットと呼ばれる。ここでは隠しトラックを発表した架空のバンド名をまとめて記しておく。(ちなみに、すべてBUMP OF CHICKENのメンバーが演じている。)
- グッドマナーズ(『FLAME VEIN』で隠し曲を歌っている。『ユグドラシル』の隠しトラックのシングルチャートでは3位を獲得。)
- 激しぶBOYS (『ユグドラシル』の隠しトラックのシングルチャートで1位を獲得したグループ。ちなみにこのCDチャートの司会を担当しているのは直井で、ランキングを発表する良い声の人の正体は藤原である。『LAMP』の隠しトラックである『サヨナラナイ』も彼らの曲。もったい(升、ここではリーダー)、ドッジ(直井)、ポッケ(増川)、吉岡(藤原)というメンバーである。)
- ジミーとその友人(『スノースマイル』の隠しトラックで登場。1972年に録音されたジミーと友人によるセッションが、グラウンドミュージック社長「ペニー・S・ペニー」より提供され、同CDに収録されている。)
- JOY (ジョイ。『jupiter』の隠しトラックにラストコンサートの音源が収録されており、また、『オンリー ロンリー グローリー』の隠しトラックで『シャドー』を唄っている。ユグドラシルの隠しトラックにて、『シャドー』をもって解散したと述べられている。なお、ユグドラシルのシングルチャートでは2位を獲得。)
- 直井科学調査班(バンドではないが、『ダイヤモンド』の隠しトラックで登場。伝説の「巨人ソドップ」を求めて某山岳地帯へ向かい、『巨人ソドップの唄(JASRAC登録名『オゴマメ』)』の録音に成功する。)
- ラッキー落花生(『ユグドラシル』の隠しトラックで名前だけ登場する。現在のところ、このバンドの曲とされるものは発表されていない。)
- CDの合計収録時間(バンプのCDの合計収録時間には意味が込められているものもある。例えば『天体観測』の「20分01秒」は「2001年」。jupiter等のアルバムの合計時間は60分、70分ジャスト。『車輪の唄』のトラック数「12」、無音トラック1つの秒数「24」は、「12月24日」から、など。)
- タイクーングラフィックス(Tycoon Graphics。グラフィックデザイン事務所。BUMP OF CHICKENのロゴデザインを担当した。その後長いブランクののち、『supernova/カルマ』のジャケットデザインを担当。以後、BUMPの全作品のジャケットデザインを行っている。他の主な仕事では、表参道ヒルズのロゴデザイン等。)
- 高橋ひろあき/高チュ(バンプのマネージャー、及びメンバー間でのニックネーム。公式サイトでは「TAKAHASHI DIARY」を連載。ニックネームは主に直井がラジオ中などに使用。)
- DANNY(藤原が単独で作詞した最初の曲で(15-16歳の頃)、ライブのアンコールでも時折唄われる人気曲である。だが、正式なレコーディングを経てCD音源化されたものは無く、『FLAME VEIN』の隠しトラックに一発撮りしたものが収録されているのみである。歌詞がネット上で出回っているが、これは以前公式サイトの隠しページにあったもの。)
- 文化祭実行委員会(藤原がやりたくもないのに選出されてしまい(好きな女の子につられて、とも)やるはめになったものの、結果的に藤原がこの委員になったために、先生から猛反対を受けていた初ライブを開催でき、結成最大の要因となった。)
- だまれガチャピン(藤原の小学校の卒業文集のタイトルらしい。ガチャピン=先生という意味だという。最初はくたばれガチャピンというタイトルだったが、先生に注意されてやめた。)
- 直井祭(開催が確認できなかった時期もあったが、直井は誕生日に「直井祭」と称した盛大なお祭りを開いている。『ビデオポキール』のエンディングに収録されている「第4回直井祭」が最も有名だが、実際に行われたのは1999年12月23日であり(公式サイトのBiography参照)、メンバーの発言からも、「第4回直井祭」は直井の誕生会ではなく、単にレコード店でのイベントだったようだ。)
- ニコル(歌詞カードなどに頻繁に登場していたキャラクター。外見は猫であるが、2足歩行。マフラーを巻いている。マフラーの色は特に決まっていない。使用する言語は日本語である。作者は藤原だが、元はお母さんが書いた猫がモデル。なお、『スノースマイル』のPVで、藤原が同じようなマフラーを巻いている。)
- バンド名(『BUMP OF CHICKEN』はメンバーによると「臆病者の一撃」もしくは「弱者の反撃」という意味であるが、英語としてはBUMP OF CHICKENは直接「臆病者の一撃」という意味にはならないようだ。英語圏の人には「鳥肌」などと解釈されることも多いらしい。そのため、「バンド名が間違っている」と言う主張も一部でされている。当のメンバーは、「文法ムチャクチャだよね」とインタビュー時に発言したことはあるものの、メンバー、所属事務所共に「間違っている」と公式にコメントしたことはない。)
- 番場秀一(映像作家。BUMP OF CHICKENのデビュー後作品のうち九割近くのプロモーションビデオ製作を手がけ、映像作品「人形劇ギルド」の映像パートの製作も担当するなど、BUMPとの関係は深い。2005年初頭のNHKの番組『スーパーライブ』放送時には番組の演出も行っていた。SPACE SHOWER Music Video Awardsではネット投票による「BEST YOUR CHOICE」部門にて、'04、'05とBUMPのミュージックビデオ(ロストマン、車輪の唄)で受賞している(ネット上にBUMPファンが多いという側面もあるのだが)。)
- BUMP OF CHICKEN(のテーマ) (通称『BOCのテーマ』。初期のデモテープ等に収録されているのみの、現存しない幻の曲。「へなちょこバンドのライブに行こう」から始まり、また、当時のライブでは必ず一曲目に演奏していた等、BUMP OF CHICKENのイントロダクション的な役目をしていた曲のようだ。2006年初冬のライブツアー中の公演で一度だけ(2月11日、福岡マリンメッセ)、メジャーデビュー以来久々に演奏され、話題になった。)
- ポキール (PV集、ラジオ番組、ツアータイトルなどになっている言葉。実はBUMP OF CHICKENメンバーの中学生時の生徒会長(副会長という説もある)のあだ名「つかぽん」から取られた。)
- 北欧神話(過去に何度かBUMP OF CHICKENの楽曲等でキーワードになっている。例えばアルバム『ユグドラシル』は神話に登場する"世界樹"のことであり、その収録曲『asgard』は北欧神話に登場する"神々の世界"、『midgard』は"人間界"である。また、『THE LIVING DEAD』の収録曲『グングニル』も、北欧神話における最高神オーディンの持つ槍の名前である。こういった情報はモバイラーの藤原の母が調べてくれたらしい。)
- ポンツカ(bayfmにてレギュラー放送されているラジオ番組。毎週放送されているほか、ネット上でのストリーミング放送も行っていることから、ファンの間では人気が高い番組である。命名理由は「ポキール」参照)
- 湖(『THE LIVING DEAD』収録の『続・くだらない唄』の歌詞に出てくる。実在する(詳細は『THE LIVING DEAD』へ)。)
- BAUXiTE page1(2002年に行われたBUMP OF CHICKEN主催の対バンツアー。旧友のSyrup16g、BURGER NUDS、ハックルベリーフィンと全国三箇所をまわった)
- ロングフェロー (LONGFELLOW。BUMP OF CHICKENの専属事務所。ヒップランドカンパニー傘下。BUMPのほかにアーティストは所属していない。命名理由は不明だが、直訳すれば「(付き合いの)長い奴」。また、LONGFELLOWは英語圏の苗字で、19世紀にはロングフェローという詩人が実在している。)
[編集] スペースシャワーTVとの縁
BUMP OF CHICKENとスペースシャワーTVとの間には、切っても切れない縁がある。ここでは、それについて挙げる。
- 1999年11月、インディーズ時代のシングル『LAMP』がパワープレイである「POWER PUSH」に選ばれる。
- 2000年9月、スペースシャワーTVが主催するライブイベント「SWEET LOVE SHOWER」に出演。
- 2001年3月、メジャーデビュー後のシングル『天体観測』が、再び「POWER PUSH」に選ばれる。
- 同年4月、TV初のレギュラー番組『BUMP TV -Men'Experience-』放送開始。
- 2004年5月29日、デビュー5周年として、佐倉市民体育館にてワンマンライブが行われ、スペースシャワーで生中継。ちなみに、スペースシャワーTVではこの日を「BUMP DAY」と題し、これまでのライブや特別番組が一挙再放送された。
- 『アルエ』がシングルカットされた際に製作されたPVではこれらの映像の一部を使用している。
- 2006年4月、「SPACE SHOWER HOT 50 チャート★コバーン」第1回目のゲストとして、藤原がMOTOO FUJIWARA名義で出演。
また、この他にも新着ビデオのオンエアーや番組への出演、ライブチケットの先行予約、オリジナルチャートの推移など、スペースシャワーと深い関係を持っている。
[編集] 関連性のある楽曲
BUMP OF CHICKENの楽曲には関連性があることがある。代表的なものを示す。
- くだらない唄-続・くだらない唄(くだらない唄の時少年だった主人公が成長し、都会から故郷へと戻った時の唄が続・くだらない唄とする説がある。一方で『くだらない唄』をファンタジーとして描いた藤原の心情変化を描いたよりリアルに近いものが「続」であるという説など、諸説。)
- リトルブレイバー-とっておきの唄(『リトルブレイバー』の序盤の歌詞に、『とっておきの唄』が登場する。)
- バトルクライ-リリィ(『リリィ』の「大言壮語も~」は、過去に歌った「そういう唄」として登場するので、『バトルクライ』そのものを指すと思われる。)
- 車輪の唄-銀河鉄道(『銀河鉄道』の中盤の歌詞に、『車輪の唄』の情景が登場する。『銀河鉄道』の主人公は『車輪の唄』で歌われた情景を冷めた視線で見つつも羨んでいる。ここに藤原の視点の多面性が見られる。)
- asgard-midgard(共に北欧神話からの命名(備考も参照)。"asgard"とは神の世界の事を、"midgard"とは人間界のことを示す。この2曲はスコアが同じで、複数のマイクで同時に録音されており、それぞれのマイクの距離を変えている。)
[編集] タイアップ
- 天体観測
- sailing day
- プラネタリウム
- 直接のタイアップではないが、家庭用プラネタリウム「ホームスター」のBUMP OF CHICKENバージョンが限定発売された。
- 同時期、ささしまサテライト会場のプラネタリウムの中でアコースティックライブを行い、大平貴之とコラボレーション。
- カルマ
- ナムコ『テイルズオブジアビス』主題歌。
- 涙のふるさと
- ロッテ『エアーズ』CM曲
[編集] 出演
- 雑誌連載
- 升 QUIP MAGAZINE『オレ、ひでお』
- 直井 H『COMIC WORLD』(終了)
- 藤原 B-PASS『FUJIKI」』
- ラジオ
- VIVA!LONGFELLOW(終了)
- PONTSUKA!!(bayfm)
- BUMP LOCKS! (SCHOOL OF LOCK!内) TOKYO-FM毎週火曜日23:05-23:30(終了)
- BUMP OF CHICKENプロデュース・スーパーエディション 2004年8月の1ヶ月間限定。
- BUMP OF CHICKENの@ll night nippon-r ニッポン放送毎週火曜日2部レギュラー
- テレビ
- BUMP TV -Men'Experience-(スペースシャワーTV)(終了)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- BUMP OF CHICKEN OFFICIAL WEB SITE - 公式サイト
- TOY'S FACTORY - 所属レコード会社
- HIP LAND - 所属事務所
- 居酒屋 おおいわ - 直井由文の実家
- BUMP OF CHICKEN・シングル売り上げ大辞典
- BUMP OF CHICKEN・アルバム売り上げ大辞典